独立行政法人国立病院機構 近畿グループ

業種・職種 病院

資格取得

日本臨床腫瘍薬学会 外来がん治療認定薬剤師
2019年取材記事
薬剤師としての専門性をさらに高め
がん治療に一貫して関われる必要不可欠な存在へ。
国立病院機構 近畿中央呼吸器センター 製剤主任
薬学研究科修了 2012年入社

治療における薬剤師の意義を痛感

 大学院でがんに関わる研究をしていたこともあり、もともとがん治療の分野に興味を持っていたのですが、資格取得を考えるようになったのは、国立病院機構に入職して消化器・外科病棟の薬剤業務を担当する中で、がん患者さんと多く接するようになったのが直接のきっかけです。
 特に外科病棟は医師との距離も近く、カンファレンスにも参加し治療方針を共有した上で、医師から患者さんへの抗がん剤治療の説明を依頼されたり、処方提案をしたりしていました。さらに外来患者さんに対して、医師の診察前の薬剤師予診も行っており、症状や副作用に合わせた薬剤の減量や支持療法を提案したり、今後の治療レジメンや投与量について協議したりすることもありました。そうした環境下で、がん治療における薬剤師の意義や、患者さんにとって重要な決定の一端を担っているという責任を強く感じるようになりました。また医師からも「手術は医師が中心で行うが、薬は薬剤師さんが中心になって考えて提案して」と言っていただいたこともあり、患者さんのためにもっと知識を掘り下げ、正確かつ的確な情報提供をしたいという思いも強まり、勉強にも熱が入りました。
 資格取得に向けた勉強で一番苦労したのは筆記試験対策でした。担当していない診療科のがん領域の薬など範囲が広く大変でしたが、知識を広げ、より確かなものにするよい機会となったと思います。

がん患者さんを一貫してサポートできる薬剤師へ

 現在は製剤主任として、DI業務のほか、薬剤師外来やレジメン管理、病棟業務も行っています。これまでは個々の患者さんの治療に関与することがメインでしたが、主任となったことで院内全体のレジメンを管理するようになり、抗がん剤の安全な投与のためにどうすべきかと、より大きな視野で考えるようになりました。
 また資格を取得したこともあり、後輩のみならず、他職種から質問されたり、相談されたりする機会も増えてきたように感じます。さらに最近では、抗がん剤の安全管理について他職種と検討する院内会議に出席したり、勉強会の講師を務めたりするほか、がん治療に関する講演を広く一般市民に向けて行うなど、活躍の場も広がってきました。
 今後は緩和ケア認定薬剤師の資格取得も視野に入れ、がん患者さんを一貫してサポートするなど、薬剤師としての専門性にさらに磨きをかけ、患者さんから必要とされる薬剤師を目指していきます。

ADVICE

後輩の皆さんへアドバイス

後輩のみなさんへアドバイス

大学で学んだことは現場でも必ず生きてくるので、積極的に取り組んでください。また、認定・専門薬剤師などの資格取得は、自分自身の応用力を高め、信頼される薬剤師に成長するための1つの選択肢だと思うので、自分に合うキャリアを模索し、ぜひ挑戦してほしいと思います。

外来のがん患者のサポート事例を10例提出することなどが必要
  • 学会入会

    日本臨床腫瘍薬学会の正会員になる
  • 実務経験

    薬剤師としての実務経験が
    3年以上必要
  • 認定

    生涯研修認定制度による認定薬剤師、
    日本医療薬学会認定薬剤師などの
    認定を取得
  • 講習会

    日本臨床腫瘍薬学会が認定する
    がん領域の講習または研修を
    60単位以上履修
  • 申請・試験

    外来のがん患者のサポート事例を
    10例提出
取得方法

外来がん治療認定薬剤師の認定を申請する者は、以下の資格をすべて具備する必要があります。(1)薬剤師としての実務経験を3年以上有すること。(2)日本臨床腫瘍薬学会の正会員であること。(3)日本病院薬剤師会生涯研修履修認定薬剤師、薬剤師認定制度認証機構により認証された生涯研修認定制度による認定薬剤師、日本医療薬学会認定薬剤師、日本薬剤師会生涯学習支援システム「JPALS」クリニカルラダーレベル5のいずれかの認定を取得していること。(4)日本臨床腫瘍薬学会が認定するがん領域の講習または研修を60単位以上履修していること。(5)外来のがん患者のサポート事例を10例提出することなどの条件があります。

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