チーム全員で
大きな達成感を味わう
臨床開発モニター(CRA)は、新薬開発・治験を行う上で重要な役割を担っています。新薬は実際の効果や人体への安全性が実証されて初めて販売に至り、その治験が適切に行われているか全体を監視(モニタリング)するのが私たちの仕事です。具体的には、治験に協力いただく医療機関の選定、被験者(治験参加者)の収集、治験が適切に行われているかの進捗管理、患者さまにとっての安全性情報の収集、治験データの回収など多くのプロセスがあり、終了まで数年を要する場合が多いです。
最初は仕事を覚えることに必死でしたが、入社3年目のプロジェクトで、CRAという仕事の手応え、楽しさを実感しました。被験者登録が難しいと言われていた案件で、チームで意見交換を重ね、様々な方法で医療機関にアプローチをかけました。その結果、1年前倒しで症例登録を満了、大きな達成感を味わうことができました。また、医療機関の方と良い人間関係を築くことが、プロジェクトを進行する上では大切だと気付くきっかけにもなりました。
”その治験の意義”を伝え
アプローチ手法にも工夫
CRAとはある意味「人を動かす」仕事だと考えています。被験者の登録は、症例の分類、発症の原因、過程など条件が限定されており、該当者が見つからないケースが多々あります。このハードルを超えるには、患者さまを選定いただく医師にいかに協力いただけるか、そこが重要になります。依頼するCRAに対し、医師の信頼があってはじめて被験者登録が進むわけですが、一朝一夕に関係性を築けるわけではありません。やみくもに「協力をお願いします」ではなく、世に出ていない新薬の可能性をデメリットも含めて丁寧に説明。「この治験が患者さまにどんな意義があるか」を納得していただけるよう努めています。その上で、医師が患者さまに説明する際に活用いただけるツールを作ったり、お役に立てることを提案してきました。該当者がいない場合は、別の病院を紹介していただけるといったこともそのうちに増えてきました。人と人ですから、気持ちや熱さは伝わると思っています。
主流となりつつある
グローバル治験のノウハウを習得
新薬の開発は世界規模で実施されるケースが増え、CRAにとってグローバル治験への対応力は今後さらに重要になってきます。
5年目に日本に法人を持たない外資メーカーの治験を担当。直接外国の担当者と交渉するなど、慣れない英語に苦戦もしましたが、この1年間で海外の医薬品審査機関のルールや対応手法を学べました。CRAとして次のステップに進む良い経験となりました。
子育て中でも、
キャリアは継続できる!
1年間の産休・育休を経て、仕事に復帰。現在は、外資メーカーの小児治験プロジェクトでモニタリングリーダー業務に従事しています。チーム一丸となって目標達成に向かうのは、とても楽しくやりがいを感じます。
また、これまで以上に心掛けているのは業務の効率化です。限られた時間内で業務を終えられるよう、しっかりとタスク管理をしています。重要度、緊急度などにより優先順位をつけ、やるべきことを行っています。
当社には、産休等から復帰した後もCRAやモニタリングリーダーとして活躍できる場があります。子育てと両立する方法は色々ありますし、女性が長く働けるよう、キャリアの選択肢やサポート体制が非常に充実しています。後に続く女性社員のためにも、それを自分の行動で示したいと考えています。