収集されたデータを解析し
薬の安全性や有効性を確認
日本のCROを代表するイーピーエスの「製造販売後調査」を担う部署に1年目から所属。販売後に収集されたデータから、安全性や有効性に関する情報、副作用による疾病の発現状況などを検出し、解析・評価する仕事に携わっています。統計解析計画書の提案から各種仕様書・帳票の作成、結果報告に至るまでの業務を数年間継続的に実施しており、この一連の業務を窓口として担当しています。
調査目的を満たす質の高い解析を行うため、クライアントには積極的に提案を投げかけるようにしています。元データが粗い場合はそれに応じた解析方法を進言。図表も評価結果を端的に把握できる仕様を考案するなど、考えを都度すり合わせながら一つひとつの作業を進めています。
統計解析には、数理統計やプログラミング、さらに疾病や薬剤、薬機法など様々な知識が求められますが、当社は専門力を培う研修制度が整えられており、色々なバックグラウンドを持つ方が働いています。データから副作用が出る頻度や起こりやすい状況を解析し検証していくプロセスは実に楽しいですね。なにより医薬品の適正使用につながる仕事ですのでやりがいを感じます。
実直に、力を尽くし
信頼を積み上げていく
仕事をする上で重要なのはクライアントとの信頼関係ですが、独り立ちをした当初は経験不足による失敗もありました。評価をいただいていた得意先でしたので、落込みは相当なものでした。しかし、精一杯のことをしようと逃げることなく仕事に向かい続けた結果、激励のお言葉をいただくに至りましたが、この出来事は大きな転機にもなりました。
以後は、「期待を裏切る仕事は絶対にしない!」という思いですべての業務に臨んでいます。あらゆる場面を大切にする、曖昧にしない、他の考え方を尊重する等、現在の信頼関係はその積み重ねの上にあると思っています。クライアントと十分な議論を交わしながらご要望を十二分に満たす業務を完遂できた時は、自分の作業や話の進め方に強い自信と達成感を感じます。また、サポートに入った案件が無事完了できた時は、仲間と共に登頂したような感覚になります。この達成感は何物にも代え難いと感じています。
業務責任者としての役割を全う
「全員と楽しく仕事をすること」
自身の視野を広げる機会になったのが、7年目の新人研修およびレビュー業務です。他の窓口担当の仕事内容を確認するレビュー業務では「こんな考え方もある」と新たな視点を獲得。新人研修を通し、部署全体に目を向けるようにもなりました。他者とのつながりや部署での自分の役割を再認識できたといってよいでしょうか。
また、コミュニケーションの大切さは今更ながら実感しています。例えば窓口担当とプログラマーの間に距離があると、仕様書等の記載内容の確認が疎かとなり、誤った解析結果を導いてしまうことがあります。「接する人全員と楽しく仕事をする」は私のモットーですが、業務を進める上で大事なことだと考えています。
9年目となった年、業務責任者に就任。現在は希少疾病用医薬品や抗がん剤プロジェクトのリーダーを務めています。各窓口担当の業務をレビューする役割に加え、人的・金銭的な管理も任される立場となりました。マネジメントの力を培い役割をしっかり果たし、その上でチャンスがあれば、プロジェクトマネージャーといった役職にも挑戦したいですね。今後は他部署と連携しクライアントの要請に応える業務を担えたらと考えています。