取得のための環境が整っていることが大切
専門や認定薬剤師を目指すのであれば、働く職場は有資格者が多い職場がいいです。有資格者が多ければ、先輩からのアドバイスも聞きやすいですし、その病院及び薬剤部が資格取得に理解があり、支援体制や環境づくりにもしっかり取り組んでいると言えます。また薬剤師数が多いと研修にも行きやすくなりますので、それもポイントの一つだと思います。
資格取得には次の条件を満たす必要があります。(1)日本の薬剤師免許があり、薬剤師として優れた見識を備えていること。(2)薬剤師としての実務経験が5年以上あり、日本病院薬剤師会の会員であること。(3)別に定める学会のいずれかの会員であること。(4)日病薬病院薬学認定薬剤師であること。ただし日本医療薬学会認定剤師であればこれを満たす。(5)日本病院薬剤師会が認定する研修施設(以下「研修施設」という)において病棟業務、抗がん薬注射剤混合調製、薬物血中濃度モニタリング、緩和ケア等の実技研修を3カ月以上履修していること。または研修施設において3年以上、がん薬物療法に従事していること(所属長の証明が必要)。(6)日本病院薬剤師会が認定するがん領域の講習会、及び別に定める学会が主催するがん領域の講習会などを所定の単位(40時間、20単位以上)履修していること。ただし40時間のうち日本病院薬剤師会主催のがん専門薬剤師に関する講習会12時間、6単位以上を取得すること。(7)がん患者への薬剤管理指導の実績50症例以上(複数のがん種)を満たしていること。(8)病院長あるいは施設長等の推薦があること。(9)日本病院薬剤師会が行うがん薬物療法認定薬剤師認定試験に合格していること。
※(3)の「別に定める学会」は次の通り。日本医療薬学会/日本癌治療学会/
日本薬学会/日本臨床腫瘍学会/日本臨床薬理学会/日本緩和医療学会/ 日本癌学会/ 日本緩和医療薬学会/日本臨床腫瘍薬学会