住友ファーマ株式会社(旧:大日本住友製薬株式会社)

業種 メーカー
2021年取材記事
サイエンスとビジネス双方の 感覚を研ぎすまし、 一流の開発パーソンへ。
Sunovion Pharmaceutical Inc. Global Project Management, Director
薬学研究科 2006 年修了
私のCAREER
開発職(プロジェクトマネージャー)

グローバル開発最先端の米国に身を置き、プロジェクトマネージャーとして様々な部門と協力し、進捗、予算管理はもちろん、将来市場における価値を最大化するための計画を立案・実行しています。サイエンスとビジネスの両面からアプローチすることが求められる現在の業務に大きなやりがいを感じています。

16年のCAREER

  • 1年目

    東京支社臨床開発部に配属
    CRA業務を担当

    臨床開発部に配属され、CRA(臨床開発モニター)として中枢神経領域を担当。3年目には施設の選定・契約から終了手続きまで一連のモニタリング業務を経験

  • 5年目

    研究本部と共に
    プロジェクトを推進

    CRAとして神経内科領域となるパーキンソン病の治験を経験。また新規パイプラインの臨床移行プロジェクトを研究本部とともに担当

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    ここがPOINT1

    研究本部と共にプロジェクトを推進し、データに基づいた科学的な議論を重ねる中で、データの重要性を改めて認識し、原点回帰しました。

  • 8年目

    国際共同治験の
    クリニカルリーダーに就任

    自身がプロトコルを作成した臨床試験の責任者として、モニターのほか、国内外の関連機関のマネジメント、プロジェクトの進捗管理などを経験

  • 12年目

    プロジェクトマネジメント業務を
    担当

    開発部門だけでなく、様々な部門と協力し、グローバルプロジェクトの進捗、予算管理に加え、将来市場における価値を最大化するための計画の立案・実行などに携わる

  • 14年目

    米国子会社に出向

    Sunovion社に出向し、プロジェクトマネージャーとしてグローバル開発品目の開発計画の立案、および開発プロジェクトの運営・遂行業務を担当

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    ここがPOINT2

    米国での勤務を通じて、多様なものの考え方やアプローチの仕方に肌で触れ、共通ルールと現地ルールのバランスをとりながら、最適化していく難しさに触れ、マネジメントの原則に立ち返る契機になりました。

新薬に直結する
開発職を志望

 医療関係の仕事に就くのは子どもの頃からの夢でした。臨床から創薬まで、幅広く関われることから薬学の道へと進み、大学院では創薬領域に連なる薬理学を学びました。就職に当たっては、研究職か開発職か悩みましたが、新薬に直結することに加え、人と話すのが好きなことから、開発職に絞ることに。
 ちょうど就職活動をしていた時期に、大日本製薬と住友製薬が合併し、大日本住友製薬として新たなスタートを切るということで、期待感もあり、入社を決めました。

試験の意義を
データと熱意とで伝える

 入社後は、臨床開発部(現・臨床推進部)に配属され、薬の承認申請業務に携わる傍ら、CRAとして中枢神経領域を担当。さらに3年目からは、担当施設の選定・契約から終了手続きまで一連のモニタリング業務を任されるようになりました。
 臨床試験を順調に進めていくためには、担当施設との良好な関係づくりが必要不可欠です。担当施設からすれば、臨床試験を依頼しているのは当社だけではありませんし、他にも多くの業務を抱えています。そうした中で当社試験の優先順位を上げてもらおうとすれば、この薬の開発がいかに重要なのか、試験の意義を〝客観的な科学データ〟と〝高い志〟、そして〝熱 意〟を持って伝えることが何より重要です。
 しかし最初の頃は、熱意ばかりが先走り、一方的な押しつけと受け取られてしまう苦い経験もしました。こうした経験を踏まえ、相手の立場や状況にも十分配慮した上で「患者さんにとっていかに意義ある試験か」を理解してもらえるように努めたことで、医師から積極的にデータを提供してくださったり、優先的に協力していただけるケースも増えました。
 臨床試験は長いものになると5年以上に及ぶので、無事に完遂した時の達成感は非常に大きいです。また、医師や医療スタッフから「君がいてくれたおかげでスムーズに進められた」と言っていただけたり、患者さんが「新薬ができるのを楽しみにしている」と言っているのを聞くと、やりがいと誇りを感じます。

最終形を見据えて
プロトコル企画を立案

 5年目には新薬候補であるパイプラインを臨床段階へと進めるプロジェクトを研究本部と共に担当。徹底してデータに基づいて議論を展開する研究職の姿勢に触れ、最終的に人を説得し、物事を前に進めるのはデータであるということを改めて痛感し、原点に立ち返る契機となりました。
 また、これまでの統合失調症などの精神科領域から、神経内科領域となるパーキンソン病の治療薬の承認申請業務も経験。7年目には、新規抗精神薬のプロトコル企画立案・作成業務を担当したのですが、承認申請の書類作成をした経験が、この時に大いに役立ちました。最終的に必要となるデータが見えていれば、自ずと抑えるべきポイントもわかり、無駄を省いていくことができるからです。
 さらに、8年目からは自らが作成したプロトコルをもとに臨床試験を統括するクリニカルリーダーとして国内外のCROマネジメントやプロジェクトの進捗管理を担当しました。臨床試験には、症例報告データを管理するデータマネジメント部門のほか、当局との窓口になる薬事部門、治験薬の製造管理部門、生物統計学のチームなど、多部署が関わっています。全体を俯瞰して、部門間の連携をとり、モチベーションを維持・向上させることも大切な役割です。特にトラブル発生時にこそ、広い視点で物事の本質を考えて判断するとともに、チームで問題意識や目的の共有を図るようにしていました。

多様性をパワーに変える
グローバルリーダーへ

 12年目にはグローバルプロジェクトのマネジメント業務を担当。開発本部のみならず、本社部門や研究・生産・営業部門と協力し、スケジュールや予算、将来市場において価値を最大化するための計画の管理を実施しています。ほかにもプロジェクト優先順位を判断するための投資価値と事業性の評価、導入評価なども行っています。サイエンスはもちろん、ビジネス面での知識や経験が求められるところに、大きなやりがいを感じています。
 かねてからの私の希望だったグローバル開発で先行する米国での勤務が叶い、14年目には米国子会社のSunovion社に出向。米国でプロジェクトマネージャーとして勤務する中で、業務の本質はどこであろうと変わらないという思いを強くする一方、課題へのアプローチ方法やリスクの捉え方は大きく異なると実感しました。多様な価値観を肌で感じたことで、今後はグローバル開発における効率性を求めるだけでなく、多様性を受け入れ、シナジーを生み出すグローバルリーダーへ成長していきたいと改めて思うようになりました。
 そのためには、マネジメントに関する体系だった知識をしっかりと習得しておく必要があると考え、現在、米国の大学院に在籍し、MBA(経営修士)の取得を目指すという新たなチャレンジも遂行中です。
 新薬を世に出すという熱意と使命感を胸に、研究開発の専門家チームをまとめていくマネジメント能力、開発プロジェクトやポートフォリオの価値を最大化するビジネスセンスに磨きをかけ、社会に大きく影響を与えられる人材になっていきたいと思います。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

米国での経験や大学院での経営学の学びを活かし、効率性を求めるのに加え、多様性を受け入れ、そこからシナジーを生み出せるグローバル開発リーダーへと成長していきたいと思います。

新人時代の失敗

熱意が空回りし 一方的な説明に

3年目を迎え、施設選定を任されるようになった頃は、使命感に駆られ、がむしゃらに取り組む中で、強引な印象を与えてしまうことも。上司に、「相手に協力したいという気にさせることが大切」と言われ、相手の視点に立ち、意義を伝えるようにしました。

これが成功の分岐点

開発全体を俯瞰する 広い視点を養えたこと

承認申請業務やプロトコルの企画立案業務に携わることで、開発業務の一連の流れを把握できたことに加え、入社3年目という早い時期からグローバル品目を担当し、国際共同治験を経験できたことで、開発業務における視野を広げることができました。

私流自分の磨き方

常に英語に触れ ブラッシュアップ

スマートフォンのアプリを活用したり、娘と一緒に英語のアニメーションを見たり、常に英語に触れるようにしてきました。渡米してからは特に、医薬品業界に限らず、多くの人と積極的に交流し、幅広い語彙力と教養とを養うようにしています。「継続は力なり」の信念のもと、わからない表現があればすぐに調べるなど、今後も取り組んでいきたいと思います。

オフタイム

米国ボストンを拠点にしながら、家族でイギリスやメキシコに行ったり、米国内の国立公園を巡ったり…。最近では、国立公園でキャンプをしたり、BBQをしたり、アウトドアを満喫してリフレッシュすることが多いです。

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