豊橋市民病院

業種 病院
2020年取材記事
病院薬剤師として「今できること」
「これから求められること」を常に見据えて。
薬局 主任
薬学部 1997 年卒業
私のCAREER
主任

調剤、医薬品情報、治験などの業務に加え、病棟業務や栄養サポートチームにも参加。 さらに、様々な資格取得にチャレンジしたり、全国の学会・研修会に積極的に参加したりする中で、 多くの人と交流し、自己研鑽に励んでいます。

24年のCAREER

  • 1年目

    研修生(旧国立病院)
    ~豊橋市民病院に入職

    旧国立病院の研修生として、基礎や業務改善プロセスなどについて学んだ後、3年目に豊橋市民病院に入職。最初の3年間は調剤業務を徹底して学んだ後、DI室や注射調製室で従事したほか、治験管理センター開設に伴い治験コーディネーターも経験

  • 14年目

    主任に就任

    マネジメント業務に加え、後進の育成・指導にも注力。特に新入職員に対して指導に力を入れるほか、認定・専門薬剤師の資格取得のサポートなどを通じて、薬局組織としてのレベルアップにも貢献

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    ここがPOINT1

    旧国立病院での研修生時代が、私のその後のキャリアの原点となったことを踏まえ、初期の教育の重要性を認識。社会人として、医療人としての意識をしっかりと持てるよう、当院でも新入職員への教育・指導には特に力を入れるようにしています。

  • 16年目

    栄養サポートチーム(NST)
    専門療法士など資格取得

    13年目に日本薬剤師研修センター研修認定薬剤師の資格を取得したのを機に、様々な資格取得にチャレンジ。公認スポーツファーマシストを取得したほか、NSTでの活動に参加したのをきっかけに、NST専門療法士の資格を取得。さらにプライマリ・ケア認定薬剤師などの資格を取得

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    ここがPOINT2

    30代になり、病院内の業務を一通り経験したことを踏まえ、さらなる能力向上を目指し、全国各地の学会や研修会など、多様な地域・職種の人たちと交流。より広い世界を知ることで、さらなる高みを目指すモチベーションが沸き上がってきました。

  • 24年目

    心不全多職種チーム
    摂食嚥下支援チームに参画

    2つのチーム医療を立ち上げから参画。超高齢社会を迎え、爆発的に増加する心不全や摂食障害の患者さまに対して、薬学的観点からの支援を強化。また、実務実習の充実にも注力

多様な業務を経験し
幅広い土台を築く

 薬剤師のキャリアを当時の国立病院で研修生としてスタート。早期から病棟業務を導入するなど先端をいく医療現場で、先輩薬剤師からあたたかくも厳しい指導をいただき、医療人として、また社会人としての土台を築くことができました。また院外処方への移行に伴うシステム構築を間近で見ることができたこともよい経験になりました。
 研修期間終了後は、基幹病院として地域医療の中心的な役割を果たしている豊橋市民病院に入職しました。調剤、医薬品情報、注射調製、製剤、薬品管理・注射、さらに治験管理センター開設時には、治験コーディネーターとして活躍するなど、一通りのセントラル業務を経験。知識をより厚みのあるものにしていきました。
 これらと並行して、消化器内科、呼吸器内科、腎臓内科、循環器内科などの病棟業務も担当。さらにNST(栄養サポートチーム)の活動にも参加するなど、幅広く経験しました。

資格取得や学会参加を通じて
交流の輪を広げ、自己研鑽に励む

 認定薬剤師制度が注目を集めるようになる中、私も積極的なチャレンジを開始。まずは様々な認定薬剤師の申請資格となっている日本薬剤師研修センター研修認定薬剤師を取得したことを皮切りに、公認スポーツファーマシスト、NST専門療法士、認定実務実習指導薬剤師、プライマリ・ケア認定薬剤師、老年薬学認定薬剤師、日病薬病院薬学認定薬剤師と、次々に資格を取得していきました。
 同時に、全国各地で開催される学会や研修会にも積極的に参加。病院はもちろん、薬局、行政の薬剤師、さらには多くの職種の人たちとも交流を深め、「病院薬剤師として自分は何をすべきか」と熟考するようになりました。離島など医療資源に乏しい地域で懸命に自己研鑽に努める薬剤師とも出会い、薬剤師としてのスキルを磨く上で、自分がいかに恵まれた環境にあるのかを再認識。1つの行動も無駄にはできないと考えるようになりました。
 2020年には当院で新たに誕生した「心不全多職種チーム」と「摂食嚥下支援チーム」の立ち上げから参画。両分野とも、薬剤師としての関わりがまだ全国的にも少ないのが現状です。しかし超高齢社会を迎え、心不全や摂食障害の患者さまが爆発的に増加する中で、薬剤師が何もしないわけにはいかないと、本気で考えています。幸い、私の取得している認定資格が活かせることもあり、大きなやりがいを感じて取り組んでいます。
 また、後進の育成・指導にも注力。特に自分の経験から、新入職員への指導や資格取得のサポートに力を入れています。さらに最近では実務実習の充実にも取り組み、より質の高い実習プログラムを実施。地域医療に貢献できる情熱に満ちた人材を育成することが、私のやりがいにもなっています。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

一人でも多くの薬学生から病院でも薬局でも行政でもいいので、「豊橋で働きたい」と言ってもらえるように、豊橋市を薬剤師にとって刺激と学びに満ちた魅力ある地域にすることが目標です。そのためにも、この地域の基幹病院である豊橋市民病院をキラリと光る病院にしていきたいと思います!

これが成功の分岐点

資格取得や積極的な学会参加で
より向上心が高まり、活躍の場も広がった

15年目頃から専門・認定薬剤師の資格を取得したり、全国各地の学会・研修会などに積極的に参加するようになりました。そのことで多くの人と出会い、刺激を受け、より自己研鑽への意欲が高まりました。また資格を取得することで、活躍のステージも広がり、薬剤師としてできることも増えていきました。

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