豊橋市民病院

業種・職種 病院

資格取得

日本糖尿病療養指導士認定機構 日本糖尿病療養指導士
2018年取材記事
より発信力を高め 糖尿病を未然に防ぐ啓発活動にも力を入れたい。
薬局
薬学研究科修了 2006年入社

「同じ失敗はしない」と
強い気持ちで勉強に励む

 糖尿病療養指導士の存在自体は学生時代から知っていましたが、意識するようになったのは、豊橋市民病院に入職して2年目に糖尿病教育入院を行う病棟を担当するようになってから。実は1年目の頃に、インスリン注射手技の指導で失敗するという苦い経験をしました。ずっとそれが心の中にしこりとして残っていて、糖尿病教育入院の病棟を担当すると決まった時には、「今度こそ、しっかり勉強して絶対に同じ失敗は繰り返さない」と、強い意欲を持って臨みました。
 糖尿病と一口に言っても、その症状も、治療ポイントも、人によって違います。そのため、検査データなどの数値にとどまらず、患者さんのご家族や生活スタイルなどの背景、さらには心理状態までしっかりと把握し、適切な指導をしていくことが求められます。
 最初は、患者さんの心理面にまで配慮できずに画一的な対応をしてしまったり、多職種からなる糖尿病チームの中で自分が求められている役割への認識が浅く、連携が不十分だったりすることも。様々な患者さんに接し、経験を重ねるうちに、副作用の確認にとどまらず、患者さん一人ひとりに合わせたより積極的な介入もできるようになり、薬物療法を継続するために必要なことを他職種と確認しあうなど、連携も深まっていきました。日本糖尿病療養指導士の受験申請要件には、「1,000時間以上、糖尿病患者の療養指導を行ったこと」というのがあるのですが、チームの中での自身の役割を認識し、患者さん一人ひとりに合わせた、いわばオーダーメイドで介入できるようになるまでには、やはりこのくらいの時間が必要ということなのだと思います。

資格取得で自信が付き
発信力も高まった

 日本糖尿病療養指導士は、多職種を対象としていることもあり、その試験範囲は薬物療法にとどまらず、食事や運動を含めた生活全般に及び、幅広い知識が求められます。受験を機に勉強にも熱が入り、患者さんを多角的にサポートする知識を学ぶことができました。
 資格取得後は、カンファレンスでの発信力が高まったほか、糖尿病に関する質問や相談が他職種からも多く寄せられるようになり、やりがいを感じています。また、退院された患者さんが外来受診の際に、わざわざ私を訪ねて、近況を報告してくれり、相談をしてくれた時は、「頼りにされている」と嬉しく思います。
 今後もアンテナを高くし、新しい薬や治療法に関する知識をいち早く身に付けるとともに、糖尿病にならないための一次予防の啓発にも力を入れていきたいと考えています。

ADVICE

後輩の皆さんへアドバイス

まずは しっかりとした 土台を築くことが 大事

薬のスペシャリストである薬剤師は、まずはジェネラリストであるべきです。広く学び、しっかりとした土台を築いた上で、極めていきたい専門領域を見つけるとよいと思います。また他職種と協働したり、患者さんと接するには、コミュニケーション能力も必要です。人との出会いを大切に、多様な人との交流を深めてほしいと思います。

通算1,000時間以上、糖尿病患者の療養指導を行ったことなどが必要
  • 対象となる国家資格

    看護師、管理栄養士、薬剤師、
    臨床検査技師、理学療法士の国家資格
  • 実務経験

    2年以上、医療施設に継続勤務し、
    1,000時間以上糖尿病患者の
    療養指導に従事
  • 活動実績

    日本糖尿病療養指導士認定機構が
    開催する講習会を受講し、
    受講修了証を取得
  • 申請・試験

    受験申請書類を提出した上で受験
  • 更新

    5年ごとに更新が必要
取得方法

日本糖尿病療養指導士認定機構の日本糖尿病療養指導士の認定試験受験の申請の要件には、 (1)看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士のいずれかの資格を有していること。(2)一定条件を満たしている医療施設において、過去10年以内に2年以上継続して勤務し糖尿病患者の療養指導業務に従事した方で、かつこの間に通算1,000時間以上、糖尿病患者の療養指導を行ったこと。(3)受験者が(2)の「糖尿病療養指導期間」に当該施設で携わった糖尿病療養指導の自験例が10例以上あること。(4)日本糖尿病療養指導士認定機構が開催する講習会を受講し、受講修了証を取得していること。などがあります。合格後は5年ごとの更新が必要です。

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