全病棟の状況を把握し、業務支援や改善を行いながら、より質の高いがん薬物療法の仕組みづくりや院外の薬剤師への指導などにも取り組んでいます。今後も臨床の最前線に立ち続け、臨床疑問を研究へと昇華させていきたいと思います。
外来で治療されるがん患者さんが増えており、保険薬局の薬剤師との連携は欠かせません。今後、保険薬局の薬剤師との架け橋となって、情報共有できる体制を整えていきたいと思います。
また、がん化学療法について保険薬局の薬剤師に向けた研修を実施するなど、保険薬局の薬剤師がよりがん患者さんへの薬学的介入ができるよう、少しでも力になりたいと考えています。
がん専門薬剤師になったことで
活躍のステージがぐんと広がった
がん専門薬剤師の資格取得に向けて勉強してきたことで、がん領域の幅広い知識が身に付き、臨床での視野が広がり、医師や看護師から頼られることも増えました。同僚の薬剤師から相談されることも日常的になり、がん薬物療法について誰から何を聞かれても答えられるように心構えるようになりました。がん専門薬剤師は全国に700名以上おり、そうした多くの先生方と交流する機会が増え、施設の壁を越えて相談したり、共同研究を行ったりできるようになったことも、大きな収穫でした。
相手の目線を意識し
理解しやすい説明を実践
何をするにも相手の目線を意識し、どう伝えればわかりやすいか、どうすればやりやすいかを考えながら仕事をしています。例えば、患者さんにはわかりやすい言葉で、たとえを交えたりするのに対し、医師や看護師に情報提供する時にはそれぞれの職種の理解に合わせた説明を心掛けています。また研修・講演では、聴講する対象者が見て頭に入りやすいスライドづくりを意識しています。
幅広い知識・技能を習得しつつ
資格取得などの目標に向けた準備を
病院薬剤師という視点での職場選びは、急性期か慢性期かなど、自分がやりたいことに見合う職場を探すことになると思いますが、やりたいことが明確ではない場合は、仕事をしながら自分がどうなりたいのかを考えられるよう、多様なことにチャレンジできる環境を選ぶとよいと思います。また、ジェネラルな知識・技能を習得しながら、自分の興味・関心を持てるもの、得意なものを探し、資格取得の目標を定めて準備していくことが、スキルアップの近道となると思います。
中学生の時から大好きなバンドの曲を今でも変わらず聞き続けています。不思議なもので自分のその時々の人生に寄り添う曲がたくさんあり、ずっと支えられています。
薬剤師免許を取得したらファンクラブに入ると決めていたので、ファンクラブ歴はまだ19年目で、ファンクラブ特典はまだ少ないですが、特典やライブグッズを集めるのも楽しみです。