様々なキャリア~目標とする働き方~

福井大学医学部附属病院

業種 病院
2023年取材記事
臨床疑問を研究につなげ より質の高いがん薬物療法の確立に力を尽くしたい。
私のCAREER 主任・がん指導薬剤師
キャリアの軌跡と今後

患者さんの役に立てるようにと 一層の研鑽に励む

 祖母も母も薬剤師だったため、子どもの頃から薬剤師は身近な職業でした。進路選択では母にも相談し、カルテを見ながら多職種と連携し、幅広い知識を身に付けたいと大学病院を志望。当院の先輩薬剤師の論文が契機となり、製剤の規格追加がなされたと聞き、院内にとどまらず、全国に波及するインパクトを与える可能性があると知ったことも、入職の決め手になりました。  入職して間もない頃は、用法用量の確認に気を取られて規格や数を間違えたり、一方で規格や数は合っていても用法用量の確認が不十分だったりと、先輩から指摘されて落ち込むこともありました。しかし1年目の8月から消化器外科病棟に上がり、患者さんに直接、薬剤管理指導をしたり、医師のカンファレンスに参加したりするようになったのを機に、「落ち込んでいる場合ではない。苦い経験も失敗も糧にして、患者さんの役に立てるように研鑽に励もう」と気持ちが切り替わりました。他職種への情報提供も資料を示しながら積極的に行い、また臨床で生まれた疑問は書き留めておいて後で調べるなどするようにしました。

全体表示
2023年取材記事
様々な経験を積み、より安全な薬物治療に貢献できる薬剤師へ。
私のCAREER 8年目
次世代を担う薬剤師

他職種と連携する薬剤師の 姿を見て入職を決意

 当院で病院実習の際に、指導薬剤師が注射薬の配合変化に関する情報提供を看護師にしたり、カンファレンスで医師に提案したり、他職種と連携する姿を見て「私もいつかそうなりたい」と入職を決めました。また実習で胃がんの患者さんに関わる機会があったのですが、思うように薬剤指導ができず、もっとがん化学療法について勉強したいと思ったことも大きかったですね。  入職後は、調剤の基本を徹底して学ぶとともに、他職種からの問い合わせ電話にも対応。最初は即答できず、調べて折り返しての繰り返しでしたが、それを重ねたことで知識の幅が広がり、また他職種がどういう情報を必要としているのかを知ることができました。  1年目後半からは呼吸器病棟に上がり、カルテから医師の処方意図を読み取ることを意識し、薬剤指導に取り組むようにしていました。3年目からは医薬品採用評価室に所属となり、添付文書や資料の吟味の仕方や、代替医薬品の考え方など、見識を高めることができました。

全体表示

ページトップへ戻る