学校法人藤田学園 藤田医科大学病院

業種 病院
2022年取材記事
幅広い知識をベースに病棟で活躍し 臨床研究でも成果を出せる薬剤師へ。
次世代を担う薬剤師
調剤室・脳神経内科病棟・脳卒中ケアユニット
名城大学薬学部 2020年卒業

臨床現場で必要となる
調剤知識の獲得に注力

 大学では精神科系のゼミに所属し、病棟での長期実習にアドバンスト学生として参加。カルテだけでなく、直接患者さんに話を聞いたり、アンケート調査をしたりする中で、今後も患者さんと関わり、臨床研究をしたいと思うようになりました。藤田医科大学病院は研究や資格取得の支援体制が整っていることに加え、大学研究員として7年間で2本の論文を発表することなどを条件に、博士の学位を取得できることが魅力でした。さらに育児と両立している先輩職員が多いことなどから、働きやすい職場だと感じ、入職を決めました。
 1年目は、調剤の基本を徹底して学ぶことから始まりました。大学病院だけに、希少疾患の患者さんも多く、使用する薬の種類も膨大です。「やっていけるだろうか」と弱気になることもありましたが、先輩が丁寧に、かつ時にはクイズ形式も交え明るく教えてくれたおかげで、徐々に知識を増やしていきました。実習中に病棟では中途半端な知識では通用しないと痛感していたので、注射製剤、手術室、化学療法室など、さまざまな業務をローテーションし、薬剤師としての基礎を固めることができてよかったと感じています。

研究サポートなど成長意欲を
後押ししてくれる環境が魅力

 2年目の秋以降は、脳神経内科病棟での業務が始まり、脳卒中ケアユニットにも参加。脳梗塞など意識のない状態で入院してくる患者さんもいるため、薬の確認や剤形の評価などには、細心の注意が必要になります。わからないことがあれば、ガイドラインや論文を読むなど、常に基本情報に加えて最新情報を確認するようにしています。
 藤田医科大学医学部臨床薬剤科には多くの薬剤部員が在籍しており、論文抄読会が定期的に開催されるなど成長意欲を後押ししてくれる環境があるのも当院の特長です。現在、初めての論文執筆にとりかかっており、臨床薬剤科の先生がアドバイスをしてくれるので、とても心強いです。
 複数科の病棟を経験して、疾病に関する知識を深めるとともに、研究も継続していきたい。そしていずれは精神科専門薬剤師の資格取得にもチャレンジしていきたいと意欲を燃やしています。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

病棟に上がって半年余りなので、まだまだ知らない症例、薬があり、先輩に質問をしたり、論文を読んだりしながら、知識習得に励んでいるところです。いずれは精神科専門薬剤師の資格取得のほか、研究を継続してアウトプットをしっかりと出せる薬剤師になることが目標です。

ADVICE

学生の皆さんへアドバイス

  • キャリア選択の
    アドバイス

    インターネット上の情報だけでなく、就活イベントや見学会などに参加し、直接話を聞いてみるとよいと思います。私も、多くの病院、薬局を見学して、いろいろな先輩にお話を伺って、今の職場を選びました。

  • 社会人と学生の
    違い

    調剤や処方提案に関わる時の薬剤師としての責任感、緊張感は、実習の時とは全く違います。また社会人になると、特別な理由がない限り、1カ月を超えるような休暇は取れないので、学生時代は思いっきり遊ぶことも大切です。

  • 社会人への
    心構え

    学生時代にどれだけ頑張って薬理や病態を勉強したかが、薬剤師としてのスタートダッシュに繋がります。そして勉強し続けることが臨床での実力につながるので、目標を持ち、継続して努力することが常に求められます。

オフタイム

休日は研究に時間を費やすことも多いのですが、
そんな時も友人とおいしいご飯を食べにいくなど、
リフレッシュする時間を確保するようにしています。
もちろん研究を離れて、友人と遊んだり、
映画鑑賞をしたりする休日も。
特にジブリが好きで、ジブリ博覧会にもよく行っています。

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