京都府庁

業種 官公庁
2023年取材記事
京都で暮らす全ての人の安心・安全な暮らしの実現に貢献したい。
次世代を担う薬剤師
健康福祉部 薬務課 薬物対策・企画係 技師
京都薬科大学薬学部 2019年卒業

資本の論理ではなく
「公共の福祉」のために

 実務実習で感じたのは「大学で学んだ薬学の知識を、病院や薬局に来る患者さんだけでなく、もっと多くの人のために生かしたい」ということでした。私は薬学の単科大学だったため、友人とする進路の話は医療関係のことばかりでしたが、インターンシップで他学部の人と交流し、視界がパッと開けました。そして、資本の論理が根底にある企業よりも、公共の福祉のために奉仕できる公務員を志望。京都府を選んだのは、学生時代に住み慣れた街であり、市町村よりも都道府県の方がより広範な仕事ができると考えたからです。
 初配属は、保健環境研究所の水質・環境課。河川の水や地下水、工場の排水などを採取し持ち帰り、有害物質が含まれてないか検査する業務です。公害の発生を未然に防ぎ、府民の安全を守るやりがいの大きな仕事でした。

薬物汚染のない健全な社会に向け
啓発活動や監視・指導にも尽力

 4年目からは本庁の薬務課薬物対策・企画係に異動。近年、若年層の大麻の乱用や、市販薬などのオーバードーズ(過剰摂取)が社会問題化しているため、例えば「高校生と考える薬物乱用防止シンポジウム」を開催し、WEBで公開するなど、若者に薬物乱用の危険性を効果的に伝えるための取り組みに注力しています。薬に関する正しい知識や薬物乱用の怖さをきっちりと伝えられるよう、警察等と連携して繁華街で啓発活動を実施したり、薬物乱用防止教室の講師を務めたりもしています。
 また、医師や薬局が医療用途で麻薬を扱う場合には麻薬取扱者免許が必要で、その許認可業務にも従事。免許を付与した後も関連法規は変わっていくため、その変化に対応できていない薬局や病院などに近畿厚生局麻薬取締部と合同で立入検査も行っています。管理が不十分で紛失した麻薬が悪用されたりしては取り返しがつかないため、法律に沿った運用をしてもらえるよう個々の事案に向き合い、丁寧に助言や指導を行うことを心掛けています。
 行政の薬剤師の魅力は、幅広い業務に携われることです。一方、紙ベースの仕事が多いことも事実です。ITツールなどを有効活用することで業務のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を進め、効率化で捻出した時間を府民生活のさらなる向上につなげていきたいと考えています。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

公務員は数年ごとに異動があり、役職が上がるにつれて、より多くの分野を取りまとめていくことが求められます。そのため、若いうちに環境衛生や食品衛生、薬事衛生などさまざまな業務を経験し、幅広い知識を身に付けたいと考えています。

ADVICE

学生の皆さんへアドバイス

  • キャリア選択の
    アドバイス

    進路として、病院や薬局、製薬企業など医療系を思い浮かべる人が多いと思いますが、例えば食品や化粧品、化学系などでも薬剤師の需要はあります。薬学で学んだ知識を全く別の分野で生かせることもあるでしょう。まずはさまざまな活躍の場があると知ることが先決です。

  • 社会人(薬剤師)への
    心構え

    医療は日々進歩し、また変化しています。例えば、医薬品は承認後も調査され、データの蓄積により、投与してはならない禁忌の患者さんが増えることもあります。薬剤師職として働くならば、常に学び続ける姿勢が不可欠です。

  • 自分に合う
    進路選択をするには

    「薬学以外に自分がしたいことはないのか?」と、いったん考える時間を持つことをお勧めします。また、転職する人も増えているので、セカンドキャリアまで視野に入れて進路を決めるのもよいのではないでしょうか。

オフタイム

仕事では緊張することも多いので、
休日は「犬猫カフェ」などに行ってリラックスしています。
写真は先日訪れた豆柴カフェの犬です。
小柄でかわいらしく、モフモフした感触に癒やされています。

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