研究開発、品質安定性試験等
さまざまな工程・業務に携わる
薬を開発して多くの病人さんのお役に立ちたいという思いは、学生の時から持っていました。剤盛堂薬品を選んだのは、漢方・生薬の奥深さに興味を持ったことや、「現代人に合った漢方製剤を創る」という特長的な製品開発に惹かれたからです。漢方の専門知識はありませんでしたが、半年間の研修で、生薬や自社製品についてはもとより、開発の工程、医薬品の品質を担保する安定性試験の技術など開発に必要な知識や技術を習得し、研究開発職としての土台をしっかり築けました。
2年目で初めて開発業務を任された研究テーマは、外用剤でした。製品開発に携われることが嬉しく、全力で取り組みました。外用剤に配合予定の成分を使い、目標とする効力、塗り心地の製品にできるか。試験方法はどうするか。新製品の開発業務では、販売できる医薬品の形にするまで、何回も実験や検討・改良を重ねます。また、市場での流通期間中の品質を担保する「品質安定性試験」も製品化に欠かせない重要な業務です。
製品開発の特定の工程だけでなくすべての工程に関われるのが、当社の良いところ。試験計画の立案から実験、結果の分析・改良、製品化まで、一連の業務に携わることができます。また、早い段階から主体的な立場で開発に関わり、経験を積んでいけるので、幅広い知識が得られ、成長ややりがいを実感できます。
試行錯誤や検討を重ね
製品ができた時の達成感は格別
研究開発において、医薬品として発売できる結果を得られないことは多々あります。実験のどこを改良すればうまくいくのか。正確な値を得るためにはどう測定すればいいのか。最善策を追求し、試行錯誤を重ねていきます。大変ではありますが、そこが面白味でもあります。想定した実験成果が得られた時、検討を重ねて一つの製品としての形ができた時の達成感は格別です。
また、前例のない実験に挑戦することが求められるような時には、上司に相談した上で、文献調査など徹底した情報収集をまず行います。自分では最善と思えた方法でも、必ず成功するとは限りませんが、最善を尽くせば、たとえ失敗しても成功の糧となると考えています。
数多くの実験を経験し技術を磨いてきたことで、品質安定性試験はスムーズに一人でできるようになりました。自分の実験結果が、製品の安全な使用や品質保持に役立っていることにやりがいを感じます。
入社3年目にして製品化。
研究環境が後押ししてくれた!
2、3年目から取り組んだ外用剤・内服薬が販売できる形になり、病人さんに実際に役立てていただけると思うと、嬉しさも倍増です。
若手でありながら結果を出せたのは、上司や先輩方に気軽に相談ができ、行き詰まった時は突破口となる助言をもらえるなど、当社の働きやすい社風があるからこそだと思っています。研究職といえば一人でコツコツ研究するイメージがありましたが、メイン担当として責任を持ちながら、必要なサポートをいつでも得られる安心感もあるのが当社の特長です。
実験に本格的に取り組め、大学での実験経験や知識を発展させることもできます。In vitro試験による製品の作用評価では、普段見ることができない体内で起こっている作用を目で確認でき、病気の方への当社製品の効能を肌で感じることができました。
知れば知るほど可能性を感じるのが漢方・生薬です。漢方・生薬の可能性を今後も追求し、より多くの人の役に立てるよう、研究をさらに前に進めていきたいと思います。