剤盛堂薬品株式会社

業種 メーカー
2024年取材記事
医薬品として質が高い新製品を開発し 剤盛堂の薬をより多くの方に届けたい。
薬学研究所
薬学部 2020 年卒業
私のCAREER
研究職

漢方・生薬を活かした独創的な製品開発を行う「剤盛堂薬品」で、研究職として新製品開発、品質安定性試験などの業務に携わっています。入社5年目で、外用剤や内服薬の開発から申請までの一連の業務を経験でき、やりがいを感じています。

5年のCAREER

  • 1年目

    薬学研究所に配属
    半年間の研修で研究職の基本を身につける

    半年間の新入社員研修で、生薬を使った医薬品や自社製品の特長を把握。また、研究職として開発業務を行う上で必要な製品開発の一連の流れ、医薬品の効能や安定性を担保する品質安定性試験の技術などを学び習得、業務に活かしていく

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    ここがPOINT1

    品質安定性試験では、実験方法、評価の仕方等の基本から丁寧に上司や先輩社員に教わりました。また、漢方・生薬製剤、当社の開発理念についての理解を深めることができ、研究開発職として実務を始める準備を整えることができました。

  • 2年目

    新製品(外用剤)の
    開発業務を初めて担当

    「外用剤の開発」という研究テーマを与えられ開発業務に着手。上司の助言を受けながら、品質安定性試験など製品化につなげるための実験と試行錯誤を繰り返す。これと並行して、別の製品の開発業務、咳止め薬の効果を化学的に評価する試験(In vitro試験)も担当

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    ここがPOINT2

    2年目という早い時期から開発に携われたことは、嬉しい驚きでした。大きな仕事もメイン担当として任され、さまざまな工程の業務を経験していくうちに、注意すべきポイントを予め想定して対処するなど、よりスムーズに研究を進められるようになりました。

  • 3~5年目

    新製品の販売に向けて
    申請業務を行う

    最初の段階から開発に関わった外用剤が2年を経て製品化できる形になる。この新製品の申請業務も担当し、製品化に至るまでの一連の業務をすべて経験。また、その後内服薬の開発・申請も担当した。現在開発業務を担当する全製品を世に出すことを目標に日常業務に取り組んでいる

研究開発、品質安定性試験等
さまざまな工程・業務に携わる

 薬を開発して多くの病人さんのお役に立ちたいという思いは、学生の時から持っていました。剤盛堂薬品を選んだのは、漢方・生薬の奥深さに興味を持ったことや、「現代人に合った漢方製剤を創る」という特長的な製品開発に惹かれたからです。漢方の専門知識はありませんでしたが、半年間の研修で、生薬や自社製品についてはもとより、開発の工程、医薬品の品質を担保する安定性試験の技術など開発に必要な知識や技術を習得し、研究開発職としての土台をしっかり築けました。
 2年目で初めて開発業務を任された研究テーマは、外用剤でした。製品開発に携われることが嬉しく、全力で取り組みました。外用剤に配合予定の成分を使い、目標とする効力、塗り心地の製品にできるか。試験方法はどうするか。新製品の開発業務では、販売できる医薬品の形にするまで、何回も実験や検討・改良を重ねます。また、市場での流通期間中の品質を担保する「品質安定性試験」も製品化に欠かせない重要な業務です。
 製品開発の特定の工程だけでなくすべての工程に関われるのが、当社の良いところ。試験計画の立案から実験、結果の分析・改良、製品化まで、一連の業務に携わることができます。また、早い段階から主体的な立場で開発に関わり、経験を積んでいけるので、幅広い知識が得られ、成長ややりがいを実感できます。

試行錯誤や検討を重ね
製品ができた時の達成感は格別

 研究開発において、医薬品として発売できる結果を得られないことは多々あります。実験のどこを改良すればうまくいくのか。正確な値を得るためにはどう測定すればいいのか。最善策を追求し、試行錯誤を重ねていきます。大変ではありますが、そこが面白味でもあります。想定した実験成果が得られた時、検討を重ねて一つの製品としての形ができた時の達成感は格別です。
 また、前例のない実験に挑戦することが求められるような時には、上司に相談した上で、文献調査など徹底した情報収集をまず行います。自分では最善と思えた方法でも、必ず成功するとは限りませんが、最善を尽くせば、たとえ失敗しても成功の糧となると考えています。
 数多くの実験を経験し技術を磨いてきたことで、品質安定性試験はスムーズに一人でできるようになりました。自分の実験結果が、製品の安全な使用や品質保持に役立っていることにやりがいを感じます。

入社3年目にして製品化。
研究環境が後押ししてくれた!

 2、3年目から取り組んだ外用剤・内服薬が販売できる形になり、病人さんに実際に役立てていただけると思うと、嬉しさも倍増です。
 若手でありながら結果を出せたのは、上司や先輩方に気軽に相談ができ、行き詰まった時は突破口となる助言をもらえるなど、当社の働きやすい社風があるからこそだと思っています。研究職といえば一人でコツコツ研究するイメージがありましたが、メイン担当として責任を持ちながら、必要なサポートをいつでも得られる安心感もあるのが当社の特長です。
 実験に本格的に取り組め、大学での実験経験や知識を発展させることもできます。In vitro試験による製品の作用評価では、普段見ることができない体内で起こっている作用を目で確認でき、病気の方への当社製品の効能を肌で感じることができました。
 知れば知るほど可能性を感じるのが漢方・生薬です。漢方・生薬の可能性を今後も追求し、より多くの人の役に立てるよう、研究をさらに前に進めていきたいと思います。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

ドラッグストア等に漢方コーナーが設けられるなど、セルフメディケーションの流れの中、漢方・生薬製剤への関心は高まっていると感じています。自然的な治癒力を引き出す漢方・生薬製剤の開発に携わり、製品開発や安定性試験等の業務を通して知識をより深め、漢方・生薬の可能性を追求し、お役に立てる製品を世に送り出すことで人々の健康に貢献したいと思います。

私なりの仕事の心掛け

「まずはやってみる」チャレンジ姿勢

前例のない実験では、その方法で100%成功する保証がない時もあります。それでも十分に検討し、最善だと思えば「まずはやってみる」ことが大事だと私は考えています。成功とはいえない結果だったとしても、挑戦したからこそ得られたことが必ずあり、次の改良や製品化に活かせるからです。

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