さくら薬局グループ

業種 保険(調剤)薬局
2019年取材記事
店舗・エリア統括の経験と内部監査の知見を生かし
事業全体の質的向上を目指したい。
本社 内部監査室
薬学部卒業 2001 年入社
私のCAREER
内部監査室 課長

管理薬剤師、エリアマネージャー、エリアリーダーを経て、現在は本社内部監査室課長と、 キャリアを重ねてきました。会社としてあるべき姿を示し、不正の未然防止に努めるのみならず、店舗の実情を理解した上で事業全体の質的向上を目指したいと考えています。

19年のCAREER

  • 1年目

    入社
    西新橋店に配属

    先進的な医療を支える大学病院の門前にある西新橋店に配属され、多様な診療科の処方箋を取り扱い、調剤に関わる幅広い知識を習得。都心に位置するため、さまざまなエリアから来られる患者さまと接し、コミュニケーション能力にも磨きをかける

  • 6年目

    管理薬剤師
    (西新橋店)

    新人時代から勤務していた西新橋店で管理薬剤師となり、人員配置や売上管理なども担当。薬剤師と事務スタッフの協力体制を強化し、患者さまの待ち時間やスタッフの残業時間の短縮などに取り組む

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    ここがPOINT1

    目標を立てて、それを一つひとつクリアしていくことに、ゲーム感覚的な楽しさを覚えるようになりました。私1人が店を引っ張るのではなく、スタッフそれぞれに目的意識を持って取り組んでもらうようにすることで店舗も活性化し、残業時間の削減も実現できました!

  • 9年目

    エリアマネージャー
    (東京・千葉)

    東京エリアマネージャーとして5~6店舗を統括した後、10年目からは千葉エリアマネージャーとなり最終的には10店舗以上を統括。また医療機関との交渉や、在庫システムや薬剤師会システムの開発にも携わる

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    ここがPOINT2

    多様な人と関わる中で、まずは相手の話を聞き、考え方を知ることが大事と思うようになりました。またある薬局長との出会いから、人の「悪いところ」ではなく、「いいところ」を見るように意識するようになりました。

  • 15年目

    エリアリーダー
    (千葉・東京1部)

    千葉エリアリーダーを務めた後、16年目からは東京1部エリアリーダーに。エリアリーダーとしてより高い観点から、エリアの方向性を決め、現場に落とし込んでいくとともに、自社製品の開発にも携わる

  • 19年目

    本社 内部監査室
    課長

    本社内部監査室の課長となり、事業全体を対象とした監査計画書に則り、提出された書類のチェックを行うほか、現場まで足を運んで監査を行うなどして、業務の効率化や不正の未然防止に尽力

多様な処方箋に触れ
確固たる土台を築く

 全国にさくら薬局を展開し、発展し続ける当社でなら、多様な土地、人と出会うことができ、薬剤師としても社会人としても成長できると思い、入社を決めました。
 最初に配属された西新橋店の近隣にある大学病院は、新しい薬も積極的に採用し、先進的な医療を提供していたため、幅広い薬や処方に触れることができました。また都心の店舗のため、さまざまな地区の方が来局され、1日当たりの処方箋応需数は400枚と多く、疾患はもちろん、多種多様な患者さまと接し、接遇スキルも磨くことができたと感じています。
 例えば、最初の挨拶の時に、こちらの目をみてくれるかどうかなどで、相手の気質を探りながら、「こういう症状はでていませんか」など、患者さまが答えやすい具体的な質問を心掛けました。通り一遍の説明ではなく、患者さまの生活習慣など、一人ひとりの状況に合わせたアドバイスで、少しでも実質的な服薬指導となるようにしていました。都内から千葉県の店舗へ異動になった際に、わざわざ異動先の店舗にまで来てくれた患者さまもいて、その時は都会の薬局でも強固な関係性を築けると感じ、本当にうれしかったですね。

自ら考え行動できる
スタッフの育成を目指して

 6年目からは管理薬剤師となり、人員配置や売上管理なども行うようになりました。新人の頃からずっと同じ店舗だったので、よく知っているスタッフばかりで、大きなギャップはありませんでした。ただ、何か起きる前に何でも相談できる関係づくりをしておくことが重要と考え、昼休憩など仕事以外の時間もスタッフと一緒に過ごし、それまで以上に交流するようにしました。また最初の頃は「部下のことは私が守る」という意識が強かったのですが、「守ってばかりでは自律的な行動がとれず、成長につながらない」と気づき、能動的な行動を求めるようになりました。その結果、「どうすればいいですか」という漠然とした質問が減り、自分で考えて「こうしたいと思うのですが、いいですか」という、よりポジティブな言動が目立つようになり、店舗も活性化しました。
 また、患者さまの待ち時間やスタッフの残業時間の削減に、薬剤師と事務スタッフとが協力して取り組み、大きな成果を上げるとともに、一体感も高めることができました。

複数店舗を統括する中で
視野が広がり問題解決力も向上

 9年目からはエリアマネージャーとして5店舗から始まり、最終的には10を超える店舗を統括する立場になりました。管理薬剤師として充実した日々を送り、患者さまと現場で接していきたいと考えていただけに、話をいただいた当初は正直、あまり乗り気ではありませんでした。しかし、さまざまな店舗を見て回る中で、視野が広がり、人を動かして物事を変えていくことの面白さも見えてきました。
 特に私の場合、入社以来大型店舗で勤務しており、小規模店の実情があまり理解できていなかったため、まずは店舗に出て自ら経験することから始めるなど「背中を見せる」、つまり口で言うだけでなく行動で示すように心掛けました。
 さらに15年目からはエリアリーダーとして千葉県全体を統括する立場に。千葉県というエリア全体の方向性を決め、それを現場の隅々にまで行き渡らせるのは容易なことではありません。店舗との交流を絶やすことなく、店舗からの報告メールには必ず返信し、それをスタッフ全員に開示してもらうようにしたり、また目標を達成した店舗にはささやかながらお菓子などのご褒美を出したりするなど、双方向での交流を心掛けました。
 また、他部署の人との交流も増え、例えば自社製品の開発にあたって店舗にアンケートを取ったり、新商品展開の支援をしたり、さらには店舗の在庫システムや薬剤師会のシステムなど、仕事の幅も広がりました。ほかにも医療機関や自治体など、社外との接触も増え、時には法律的な知識も必要になる中、新たな分野の勉強にも励み、問題解決力も高まりました。

事業全体を見ることができる
絶好のポジションへ

 19年目となる今年は、本社内部監査室の課長となり、また新たな挑戦を開始したところです。今はまだ内部監査を実際に行うために必要となる知識の習得に励んでいるところですが、店舗の状況を熟知する人間として、より業務を適正かつ効率的に進める方法はないかと考えながら、内部監査の本来の目的や方針もしっかりと伝えることができればと考えています。
 また、事業全体の監査を行うため、社内のほぼすべての部署と関わることになり、これまで見えていなかったところまで知る絶好のポジションだと考えています。より事業全体、会社全体を俯瞰する広い視野を養い、その上でまた医療人として、社会人としての意識・行動の向上を目指していきたいと考えています。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

まずは内部監査業務について「なぜ、それを行うのか」という理由・理屈を含めて深く学び、基礎を固めるとともに応用力を発揮できるような人材へと成長していきたいと思います。その上で、「患者さまファースト」の立場から、現場薬剤師が患者さまにもっと時間を使える体制づくりや、組織として知を集積し、より発展できる土台づくりにも力を尽くしていきたいと考えています。

これが成功の分岐点

社内外のさまざまな人や機関と接し
世界が大きく広がった

エリアマネージャーになるのは、必ずしも乗り気ではなかったのですが、実際になってみると、それまで関わることのなかった店舗や、部署を超えた人と出会い、さらに医療機関やシステム会社など社外との接点も増え、世界がぐっと広がりました。自分が動くことで変えられる範囲は限りがありますが、人を動かすことでその範囲も広がることもわかり、醍醐味を感じるようになりました。

私のモットー

理由・理屈まで含めた
「100%の知識」を伝える

視野を広く持つこと、相手が何を考えているかを考えること、わからないことは自分なりに調べて理解しようとすること、うまくいかなかった時は自分の何がいけなかったのか自問自答し、次に生かすことを心掛けています。また人に教える時は、その背景や理由・理屈まで含めた「100%の知識」を伝えることをモットーにしています。

学生の皆さんへメッセージ

将来ビジョンを描き
優先すべきことは何かと考えて

薬局で働くのであれば、必ず接客が必要となるので、その経験は何でもよいので積んでおくと役に立ちます。また、希望が100%叶うことは難しいかもしれないので、自分の中で優先順位を決めておくことも大切です。その際に、漠然とでもいいので、「何年目にはこういうこともできるようになっていたい」など、将来ビジョンを持つようにすると、何を優先すべきかも見えてくると思います。

オフタイム

漫画やゲームが大好き。休みの日は作品世界に没頭することで現実を忘れ、いい意味でリセットになっています。ゲームは寝食を忘れるので、現在は自粛中です。


マネージャーたちとの小旅行や、年1回の約10日間の海外旅行でリフレッシュ。オーストラリアや台湾、バルト三国、オーストリア、カナダ、ロシア…と毎年いろいろな国を巡っています。

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