パナソニック健康保険組合 松下記念病院

業種 病院
2020年取材記事
患者さまの状態を総合的に評価し 日常生活のアドバイスや処方提案ができる薬剤師へ。
薬剤部
薬学部 2014 年卒業
私のCAREER
外来がん治療認定薬剤師

1年目からケモ(がん化学療法)チームのメンバーとして、レジメン管理や新システム導入に携わるほか、 血液内科や循環器科、呼吸器科など多様な診療科の病棟薬剤業務を担当。外来がん治療認定薬剤師の資格を取得し、 外来化学療法室での患者さまへの指導の充実や薬薬連携の強化にも取り組んでいます。

7年のCAREER

  • 1年目

    調剤業務
    後半からは病棟業務 ケモチームにも参加

    調剤をはじめとする薬局内の業務について1年間を通じて徹底的に学ぶ。1年目後半からは、血液内科、小児科を主とする病棟を担当するほか、ケモチームにも参加し、先輩薬剤師のもとで抗がん剤のミキシングなどを通じてがん化学療法の基礎を学ぶ

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    ここがPOINT1

    「病棟では、新人と言えども私が薬剤部を代表する存在」だということを肝に銘じて、発言や行動に責任を取れるよう、慎重に行うように心掛けました。患者さまがよりよい治療を受けられるよう、納得するまでとことん調べるという姿勢をこの時期に身に付けました。

  • 3年目

    病棟業務の傍ら
    新レジメン管理システム導入にも携わる

    3年目からは婦人科、消化器内科、血液内科を主とする病棟を担当しつつ、ケモチームとしての活動を継続し、レジメンオーダーシステムの導入にも携わる。5年目からは循環器・呼吸器内科を主とする病棟も担当し、知識の幅を広げる

  • 6年目

    外来がん治療認定薬剤師の資格取得
    外来化学療法室に常駐

    ケモチームの主要メンバーとなり、副作用の軽減などを目的とした医師への処方提案などを含めたレジメン管理などに携わる中、外来がん治療認定薬剤師の資格を取得。薬剤師外来の開設に伴い、外来化学療法室に週2日常駐し、外来患者への抗がん剤指導を行う

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    ここがPOINT2

    外来化学療法室で患者さまと面談し、抗がん剤の説明や副作用の評価を行い、日常生活でのアドバイスや、必要であれば医師に処方提案などを行います。医師に提案が採択され、よりよい薬物療法につながると大きなやりがいを感じます。

ゼネラリストとしての
幅広い土台と高い専門性とを
併せ持つ薬剤師へ

 就職活動では「この機会にいろいろな職種を見てみよう」と、各社の説明会に積極的に参加し、「自分が本当にやりたいことは何か」「どういう環境が向いているのか」を考え、絞り込んでいきました。そして最終的に行き着いたのが、カルテを見ながら患者さまと接し、かつ多職種と関わりながら、疾患そのものにアプローチできる病院薬剤師でした。なかでも、最初はゼネラリストとして幅広い土台を築き、その上で専門的な資格取得にもチャレンジしたいという思いから、診療科が揃っていて、役割が固定されにくい中堅規模の病院を志望。松下記念病院はそうした私の希望にマッチしていることに加え、IT化も積極的に推進しており、薬剤師が安心して働ける環境があると感じたことで、入職を決めました。
 入職後はまず調剤の基本を徹底して学ぶことからスタート。覚えることが多く、また「医療人としてミスは許されない」という緊張感の中で、心強かったのはマンツーマンで付いてくれた先輩の存在でした。研修の理解度や仕事の進捗状況を丁寧に確認してくれ、一歩ずつ前に進んでいると実感でき、励みになりました。

「目の前の患者さま」の
存在が学ぶ意欲の源

 1年目後半には、血液内科、小児科を主とする病棟での薬剤業務も開始しました。「薬に関する責任はすべて私にある」という思いで、わからない時は曖昧なことを言わずに、きちんと調べてから答えるなど、発言には十分に注意するようにしました。また病棟では、多職種との関わりが大切ですが、新人の頃は看護師から頼まれたことを後回しにして怒られたことも。それ以来、「いつまでにやればいいのか」、明確な期限を確認した上で、やるべきことの優先順位を付けたり、自分からも積極的に情報提供するなど、日頃からコミュニケーションを取ることを心掛けるようになりました。
 「まずはゼネラリストとして、幅広い土台を築きたい」という私の希望通り、3年目からは婦人科、消化器内科、さらに5年目からは循環器科、呼吸器科を主とする病棟を担当するなど、多様な診療科の病棟での薬剤業務を経験することができました。「目の前の患者さまの薬物療法の改善にどう役立てるのか」と考えることが、勉強の何よりのモチベーションになるので、知識の幅を広げるには、いろいろな疾病を抱える患者さまに関わるということが、第一の近道だと思います。

新レジメン管理システムの
導入を通じて知識を広げる

 1年目後半、病棟業務を行うようになったのとほぼ同時期からケモ(がん化学療法)チームにも参加。1年目の自分が戦力になれるか不安はありましたが、先輩の指導のもと、抗がん剤の調製やレジメンのチェックなどから、少しずつ覚えていきました。
 3年目には、新しいレジメン管理システムの導入に携わることになり、数百に及ぶレジメンを再度見直したり、電子カルテへの登録作業をしたりする中で、自分が担当したことのない多様ながん種についても触れ、改めて勉強するよい機会となりました。週1回の定例の症例検討会で発言する機会も増え、ケモチームでの経験を通じて学んだことをカタチにしたいという思いも芽生えてきました。そこで、外来がん治療認定薬剤師の資格取得にチャレンジすることを決意。有資格者である先輩が勉強会を開催してくれたり、提出する症例の書き方をアドバイスしてくれたり、薬剤部全体として後押ししてくれる環境があったのは、とてもありがたかったですね。試験勉強を通じて、網羅的な知識を得られたことはもちろん、資格を取得したことで自信が付き、そして何より外来化学療法室に週2日常駐するようになったことなど、大きな変化もありました。

薬薬連携の強化や
後進指導にも注力

 外来患者さまと接する時間は、医師の診察前や点滴中など限られており、その短い時間の中で、的確に説明したり、状況を聞き取って提案したりするのは至難の業です。医師や先輩薬剤師に質問したり、文献や専門書を読んだり、学会に参加して情報を収集したりと、知識の習得に今まで以上に努めるようになりました。また患者さまは仕事や経済的な不安、栄養や運動面など、さまざまな不安を抱えていると実感。より多方面からのサポートができるよう、多職種との積極的な情報交換や信頼関係の構築も心掛けています。
 外来患者さまの薬物療法の質的向上には、薬局との連携も欠かせません。薬局薬剤師向けの講習会を開催したり、連絡体制を充実させたり、薬薬連携のさらなる強化にも取り組んでいます。また、ケモチームに若手が新たに参入したこともあり、7年目を迎える中で、後進指導にもより一層力を入れていかなければと考えているところです。私が先輩に導いてきてもらったように、今度は私が後輩の成長を後押しする力になっていきたいと思います。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

1年目からケモチームの一員としてがん化学療法業務と並行して病棟薬剤業務を担当し、循環器疾患、糖尿病など、さまざまな疾患を持つ患者さまに関わる中で、がんに対する知識に加え、多様な疾患についても理解し、総合的に評価し、提案できる力を磨いてきました。これをさらに突き詰めて、より患者さま一人ひとりの事情や生活スタイルに寄り添った生活指導やアドバイスができるよう、総合的な力を高めていきたいと思います。

私なりの仕事の心掛け

よりよい薬物療法のために 日々の「振り返り」を大切に

「振り返ること」を大切にしています。当院では、面談などを通じて半年に1回の振り返りがあるのですが、それだけでなく、日々、1日の終わりにその日の薬剤指導の内容などを思い返して、「本当にそれでよかったのか」「ほかにもっとよい方法や伝え方がなかったか」など、自分自身で評価するようにしています。気になったことがあれば調べたり、先輩や医師に聞いて確認したりして、次回の指導に活かすように取り組んでいます。

これが成功の分岐点

外来がん治療認定薬剤師の資格取得が 新たなチャレンジステージを開くカギに

資格取得はゴールではなく、次のチャレンジステージに進むためのカギだと感じています。私の場合、外来がん治療認定薬剤師の資格を取得したことで、外来化学療法室に常駐するなど、新たな経験を積む道が開けました。医師の診察前など限られた時間内で情報を引き出し、的確なアドバイスをすることの難しさを痛感し、より一層、自己研鑽に励むなど、さらなる成長につながっています。

学生の皆さんへメッセージ

いろいろな職種、施設を見て 自分に合うものを選んでほしい

最初からあまり絞り込まず、視野を広げていろいろな職種を見ることをおすすめします。薬局や病院もそれぞれ特徴があるので、1つを見て「こういうものだ」と思わず、複数を見て、比較検討するとよいと思います。取得したい資格がある場合は、その資格を持っている人がいるかどうかも判断材料になります。ただ、資格取得を目指すにしても、まずはゼネラリストとして幅広い土台を築くことが重要だと感じています。

オフタイム

長期休暇を取って、海外に行くのが一番の楽しみ。ハワイでイルカと泳いだり、フロリダのディズニーワールドに行ったり、ベトナムやタイで美味しいものを食べたり、現地でしかできない体験を楽しんでいます。
音楽も好きで、フェスやライブに行くことも。最近はインターネットでドラマや映画を見ることも増えています。

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