愛知県庁

業種 官公庁
2024年取材記事
生活衛生から病院まで幅広い業務を経験。大局をとらえ、柔軟な対応を目指す。
次世代を担う薬剤師
保健医療局生活衛生部医薬安全課 主任
名城大学薬学部 2016年卒業

様々な業務に携わり
広い視野を養いたい

 就職説明会で愛知県庁の方の説明を聞いて、行政で薬剤師として働くことの魅力は業務の幅広さだと感じました。薬事行政のみならず食品衛生や生活衛生の観点も身に付けられることや、様々な医療機関と関わる機会があることにも惹かれました。社会人の第一歩として広い視野を養う最適な職場だとの思いから、入庁を決めました。
 入庁後は保健所に配属され、薬事・公衆衛生・感染症対策などの環境衛生に携わりました。年の近い先輩がトレーナーとしてマンツーマンで業務に関することはもちろん、庁内ルールや規程など細かなところまで丁寧に指導してくれたおかげで、スムーズに社会人としてのスタートを切ることができました。

病院でがん患者さんと関わり
心のケアの大切さを痛感

 3年目からは愛知県がんセンターの配属となりました。臨床から離れていた間のブランクを埋め、また最新の抗がん剤の知識を習得するために、院内の勉強会はもちろん、製薬会社や地域薬剤師会主催の勉強会などにも積極的に参加するようにしました。自身の専門領域外の薬剤については薬剤師に意見を求める医師も多く、ジェネラリストであることの重要性を痛感しました。
 また病棟で患者さんと向き合う中で、特に強く感じたのは、薬物療法を安心して継続していただくためには、専門知識をベースにしながら、心のケアも大切だということです。抗がん剤の副作用で食欲がないと訴える患者さんに、「一緒に売店に行ってみましょう」と声をかけ、いろいろな話をしながら、食べられそうなものを選ぶということもしていました。
 現在は、本庁の医薬安全課で血液担当として、献血促進や骨髄バンク登録の啓発活動などに従事しています。実際に輸血が必要となる現場を見た後だけに、自然と力も入ります。
 業務の内容は全然違っても、それぞれの業務で培った経験や知識がつながり、現在の業務でも活きていると感じています。これからも様々な業務の経験を通じて、より俯瞰的に大局をとらえ、多角的に分析したり、柔軟に対応したりする力を身に付けていきたいと考えています。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

行政薬剤師と病院薬剤師のどちらも経験できるのが愛知県の強み。双方を経験したからこそ見えてくるものもあると思うので、そういう観点から提案を積極的に行える人になっていきたいと思います。

ADVICE

学生の皆さんへアドバイス

  • キャリア選択の
    アドバイス

    あまり最初から絞り込まず、広い視野でどういう仕事や働き方が自分に合っているのかと考えてみてください。そのためにも、まずは自分がどういう人間なのか、自己分析をしっかりとすることが大切だと思います。

  • 社会人と学生の
    違い

    仕事では何をするにも期限があり、優先順位を考えて行動することが求められるようになります。また仕事は楽しいことばかりではないので、自分の気持ちを共有できるような人をつくり、息抜きすることも大切です。

  • 学生時代にしておけば
    よかったこと

    学生のうちに、自分の武器をしっかりとつくりあげることです。趣味でも勉強でも、この分野なら誰にも負けないという自負があれば、心の支えになりますし、違う得意分野を持つ人と教え合うこともできます。

オフタイム

休日は家でのんびりと映画やドラマを見て
過ごすことが多いです。
先日は、たまたま見たい映画が2本あって、
映画館まで行って午前中に1本、
午後にもう1本とはしごしました。
カフェで映画のパンフレットを見ながら
過ごす時間も、私のくつろぎタイムです。

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