愛知県庁

業種 官公庁
2019年取材記事
幅広い業務に携わり、知識と経験を
地元のために活かせることが喜びです。
次世代を担う薬剤師
春日井保健所 食品安全課
金城学院大学 薬学部卒業 2017年入社

在学中に知った
病院や薬局以外の進路

 社会人になったら長く勤めたいと考えていた私にとって、愛知県庁を選択したきっかけは「愛知県庁はとても働きやすい職場」という教授のアドバイスでした。病院だけでなく、研究所や保健所など多様な業務があるところに興味を持ちました。薬剤師は病院や薬局で働くものと思い込んでいたので、それ以外にも薬剤師の知識を活かせる進路があると在学中に気づけたことは幸いでした。実際今の職場は、産休に入られた先輩・同僚や出産後に復職された方もいて、入職して働きやすい職場だと感じています。
 現在は、食品安全課にて主に食品営業許可業務と食品衛生などに関わる苦情・食中毒対応を担当しています。飲食店などの新規出店業者から申請を受け、現地調査を行い、許可を出すという営業許可業務と、市民の方々からの苦情や食中毒が発生した際の対応などを行っています。「あの店の衛生管理が良くない」といった苦情は1ヶ月に数件入ります。通報者への対応と、指摘があったお店への衛生指導、その後の定期チェックなどのフォローも行っています。許可業務と異なりケースバイケースな上、指導役として間違いは許されません。まず自分で調べ、わからなければ迷わず先輩や上司に判断を仰いでいます。マニュアル化しにくい業務ですが、その分、先輩も上司も経験をもとに丁寧に教えてくださいます。今は、どんな案件でも一人で完結できるように経験を積み上げている最中です。

地域住民の皆様から
信頼される指導役に

 公務員の仕事は地域住民の皆様との関わりが多く、大学で学んだ公衆衛生の知識を、住民の方へいかによりわかりやすくお伝えすることができるかが大切です。こうした分野でも薬剤師の知識が活かせることに新鮮な驚きと面白みを感じながら、生まれ育った地域の力になれていることに誇りを感じています。  
 各施設の食品衛生責任者の方々に、年々厳しくなる食品の衛生管理方法などをお伝えする講習会の講師役も何度か務めてきました。各店舗の衛生管理をサポートすることは、その先にいる地域の皆様の安全に寄与できている実感があり、やりがいは大きいです。また、衛生指導や講習会では、対象となるのは私より年齢が上の方々がほとんどです。常に言葉遣いに気をつけながらも、言うべきことはきっちり伝えます。なぜなら、薬剤師としても保健所の職員としても毅然と対応しなければ指導や啓発が難しくなる時があるからです。そうしたメリハリのある対応に加え、誰よりも自分が一番学び続けることで、多くの地域住民の方々から信頼される指導役でありたいと考えています。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

愛知県の職員は、ジョブローテーション制で複数の職場を巡ります。薬剤師も本庁や保健所、衛生研究所、病院など幅広い業務を経験できます。食品安全の分野を極めたい思いも、他の部署で様々な経験を積みたい気持ちもあります。どの職場になっても生まれ育った大好きな愛知県のため、薬剤師として地元に貢献できるよう仕事に取り組みたいです。

ADVICE

学生の皆さんへアドバイス

  • 社会人と学生の
    違い

    一番の違いは立場だと思います。学生は大学にお金を払っている、いわばお客さんですが、社会人はお給料をいただいている身です。その分、プロとして発言にも行動にも大きな責任が伴ってきます。

  • 学生時代にしておけば
    よかったこと

    学生時代は学業で大変でしたが、もっとうまく時間をつくって気分転換などの機会を作っておけば良かったです。特に、就職活動と国家試験の勉強の両立は大変なので、せめて国家試験の勉強だけでも先に始めておくことをおすすめします。

  • キャリア選択の
    アドバイス

    大切なのは情報収集です。就職情報誌や企業展に参加して愛知県庁の情報を得ていましたが、早くから目標を定め、周りにも発信していたことで具体的な興味がわく情報が集まり、進路選択の可能性が広がりました。

オフタイム

地元LOVEな私が応援するのは
もちろん中日ドラゴンズ!
毎シーズン、必ず何回かは球場に足を運んで
アツい声援を送っています!

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