様々なキャリア~目標とする働き方~
愛知県庁
インデックス
- 様々な分野で薬剤師の専門性を活かし 県民の健康を守りたい。 感染症対策課
- 薬事から食品衛生、感染症対策など 衛生行政分野の中核を薬剤師が担う 環境づくりに注力したい。 医薬安全課 課長補佐
- 薬事から衛生、病院、研究、コロナ禍対応まで多様な分野を経験し、広い視野と高い専門性を兼ね備えた薬剤師へ。 保健所(環境衛生担当)
- 多様な分野を経験して見識を深め、薬学的視点から県民の健康に寄与したい。 主査(本庁 感染症対策課)
- 広く県民の健康を守る「縁の下の力持ち」でありたい。 4年目
- さまざまな経験を積む中で成長し続け 県民の健康生活に貢献できるのが魅力。 5年目
- 幅広い業務を経験し 広い視野から課題解決できる人材へ。 5年目
- 幅広い業務に携わり、知識と経験を 地元のために活かせることが喜びです。 3年目
- 県民の暮らしに直結する保健所で 多様な職務を経験しキャリアを積みたい。 6年目
- 様々な職種を経験し知見を広げながら 薬剤師として小児のスペシャリストを目指したい。 6年目
様々な分野で薬剤師の専門性を活かし 県民の健康を守りたい。
新型インフルエンザ対応も経験 公務員としての基礎を築く
保健所、衛生研究所、県立病院など様々な職場で、薬剤師の専門性を幅広い業務に活かせることに魅力を感じ、愛知県庁への入庁を決めました。 最初に配属されたのは、保健所の生活環境安全課で、私の主な役割は薬事監視員・環境衛生監視員として薬局、理美容、クリーニング、公衆浴場などの施設の許認可や調査を行うというものでした。ところが配属されてすぐに新型インフルエンザが国内で発生し、地域の最前線として患者さん対応や医療機関との連絡、本庁への報告など、感染症対応に追われる日々となりました。まだ社会人になったばかりで、上司の指示に従って動くのがが精一杯という状況でしたが、上司がホワイトボードに刻一刻と移り変わる状況を記して誰もが状況を把握できるようにし、イレギュラーな事態にも冷静に対応する様子を見て学んだことは、大きな財産になりました。また、県民の方や関係機関への対応なども学び、公務員としての基礎をつくることができました。 新型インフルエンザが落ち着いてからは、本来業務に集中できるようになり、現場に赴いて調査したり、施設の担当者から聞き取りをしたりする機会も増えました。新人の私以上に、法令や関連する知識を持つ施設担当者と話すことに最初は気後れすることもありました。そんな時、上司から「相手はプロなのだから、教えてもらうというスタンスも大事だ」と言われ、わからないことを知ったかぶりをするのではなく、「知識を増やすチャンス」と前向きにとらえようと意識を転換。徐々に改善ポイントや指導法もわかるようになっていきました。
薬事から食品衛生、感染症対策など 衛生行政分野の中核を薬剤師が担う 環境づくりに注力したい。
大局的な視野で衛生行政に 携わりたいとの思いで入庁
大学在学中から、薬事、食品衛生、環境衛生など、さまざまな分野に関われる行政の薬剤師に魅力を感じていて、就職先には保健所設置市を選びました。入職後は、水質検査や食品中の残留農薬、添加物分析などの理化学検査、環境衛生監視に携わりました。その中で、医薬品などの薬事物品の製造から販売まで流通全般の規制に関わりたい、麻薬の取り締まり業務など市では関わることのできない分野も学びたい、より大局的な視野で衛生行政に取り組みたいという思いが強くなり、愛知県庁に入庁しました。 最初に配属されたのは医薬安全課の監視生産グループ。医薬品・医薬部外品・化粧品の製造・製造販売業の許認可、医薬品のGMP調査などを主に担当していました。国が主催する長期研修に参加する機会もあり、非常に勉強になるとともに、10年以上経つ今も情報交換できる仲間ができ、大きな財産になりました。 入庁5年目からは同課の毒劇物・麻薬・血液グループに異動になり、主に血液事業や骨髄バンク事業などを担当。その一環で、「第50回献血運動推進全国大会」の実行委員会事務局も担当することになりました。皇太子殿下のご臨席を賜る献血関係の表彰式典で、厚労省や日本赤十字社だけでなく、宮内庁、県警など、多くの関係者、関連機関と連携、調整し、準備を進めていきました。失敗できないというプレッシャーの中でやり切り、成功を収められたことは、大きな自信になりました。
薬事から衛生、病院、研究、コロナ禍対応まで多様な分野を経験し、広い視野と高い専門性を兼ね備えた薬剤師へ。
多様な職種を経験できることに 魅力を感じて入庁
大学に入学した頃は、病院で働くということしか考えていませんでしたが、就職説明会で愛知県庁の方の話を聞く機会があり、薬剤師として活躍できる分野の広さを新たに認識。特に、他ではあまり経験することができない公衆衛生や研究・試験などに関われることに魅力を感じ、入庁を決めました。 最初に配属されたのは、心身の発達に障害のある人を対象に小児期から成人まで幅広く医療を展開する病院。県立病院にはそれぞれ特長のある病院があり、専門性を高めることができるのも魅力と言えます。着任当初は、先天性障害で長期にわたって服薬している人など、私よりも知識が豊富な患者さんも多く、「このままではいけない」と危機感を感じ、猛勉強の日々でした。同時に、少しでも変わったことがあれば、気軽に声をかけてもらえるように、日頃から薬剤に関わらず、世間話なども交えて共通の話題を探して、良好な関係をつくることも心掛けました。その結果、患者さんや家族から感謝されたり、医師や看護師から相談されることも次第に増え、やりがいも増しました。
多様な分野を経験して見識を深め、薬学的視点から県民の健康に寄与したい。
広く社会と関わり 多様な活躍がしたい
親が薬剤師として愛知県庁の健康福祉部に勤務しており、とてもやりがいを持って勤務していたことから、就職先の一つとして以前から選択肢にありました。病院や薬局での実習も経験した上で、「薬学的な知識を活かしながら、より広く社会と関わり、多様な活躍がしたい」と考え、入庁を決めました。 入庁後はまず県職員として同期100名ほどと合同での研修からスタート。社会人としての基本のほか、県税事務所での県の仕事を体験する研修もあり、職員として知っておくべきことを広く学ぶことができました。入庁時だけでなく、その後も3年間にわたって定期的に研修が行われ、幅広い知識を吸収したり、同期との絆を深めたり、大いに役立ちました。 最初の配属先は、県内保健所から届けられる検体の検査やインフルエンザウイルスなどの研究を行う衛生研究所生物学部ウイルス研究室でした。検査に関わる手技などは、大学時代に専攻していた薬品作用学で培ったスキルが活かせる一方、知識不足を実感する局面も。特に名古屋医療センターとHIVウイルスの共同研究も行う中で、厚生労働省や国立感染症研究所が主催する研修会に参加するなど、自己研鑽に努めました。また、HIV検査に関する啓発活動を県内各地で展開するなど、県職員ならではの多様な活動に取り組み、大きなやりがいを感じることができました。
広く県民の健康を守る「縁の下の力持ち」でありたい。
コロナ禍での入庁 最前線での対応も経験
就職先について考えていた時に、先輩から「行政職は健康被害などを未然に防ぎ、広く県民の健康を守る縁の下の力持ち」と聞き、興味を持ちました。行政、病院、研究など、様々な分野で多様な業務に携われることにも魅力を感じ、入庁を決めました。 ちょうど新型コロナウイルス感染症の非常事態宣言が初めて出された時で、入庁式は開催されなかったのですが、非常事態宣言の解除後に研修として全職種の同期が一堂に集まる場をつくってくれました。「なんとか全員が集まれる場をつくりたい」と奮闘してくれた先輩の思いに触れ、あたたかい職場だなと改めて感じました。 初めて配属された保健所でも、早速、新型コロナウイルス感染症の対応に当たり、体調不良者の状態把握や疫学調査などを担当。県民からの問い合わせや所内で電話対応に当たる同僚からの質問に応える中で、薬剤師としての知識も活かすことができました。また、食品衛生監視員として、給食センターや保育園の調理室などの衛生状況について、異物混入や食中毒を防ぐ対策が適切に講じられているかなどの監視・指導を行いました。
さまざまな経験を積む中で成長し続け 県民の健康生活に貢献できるのが魅力。
多様なフィールドを経験し 広い視野と知識を身に付けられる
就職説明会やインターンシップに参加する中で、薬剤師として患者さんに限定せず、多くの人と関わり、支える仕事をしたいと思うようになりました。愛知県庁では、本庁での勤務のほか、病院や保健所、衛生研究所など多岐にわたるフィールドで働く中で広い視野や知識、能力を身に付けられることや、自分の適性に合った働き方ができることに魅力を感じ、入庁を決めました。 入庁して最初に配属されたのは保健所で、薬局や理・美容所、公衆浴場などの許認可や監視指導、感染症発生時の疫学調査などを担当。環境衛生や薬事、感染症に関する法律の知識など覚えることが多く、不安な気持ちを抱えていた時、「どの先輩も経験してきたこと。わからないことがあれば素直にそう言って教えてもらえばいい。皆が助けてくれるから」と上司が言ってくれたおかげで落ち着き、できることを一つずつ増やしていきました。監視指導では、検査の目的は何か、なぜ改善の必要があるのか、目的や根拠を示すなど、より説得力のある説明にも力を入れました。納得してもらえた時や、相談者の不安を解消できた時には大きなやりがいを感じました。
幅広い業務を経験し 広い視野から課題解決できる人材へ。
病院での薬剤業務にも 公衆衛生にも携われるのが魅力
大学時代に薬学生の集う団体に加盟し、特に公衆衛生に関わる啓発活動に取り組んでいました。その活動を通じて、「健康を維持できる環境づくり」に興味を持つようになりました。一方で、薬剤師免許を活用して臨床現場で働き、知識を身体に染み込ませたいという思いもあり、就職先について悩んでいました。そんな折、愛知県庁ならジョブローテーション制度のもと、公衆衛生や病院での薬剤業務、さらには検査研究など多様な分野に携われると知り、入庁を希望しました。 最初に配属されたのは愛知県がんセンター病院で、1年目は主に注射薬の払出し業務を、2年目からは化学療法センターで抗がん剤のミキシングなどを担当しました。調剤業務を基本から徹底して学ぶことができ、薬剤師としての基礎を固めることができたと感じる一方、がん専門病院として高度かつ先進的な治療が行われる中、自身の知識不足も痛感。希少ながんのレジメンなど、本だけではわからないことも多く、先輩にアドバイスをもらいながら、着実にステップアップしていきました。
幅広い業務に携わり、知識と経験を 地元のために活かせることが喜びです。
在学中に知った 病院や薬局以外の進路
社会人になったら長く勤めたいと考えていた私にとって、愛知県庁を選択したきっかけは「愛知県庁はとても働きやすい職場」という教授のアドバイスでした。病院だけでなく、研究所や保健所など多様な業務があるところに興味を持ちました。薬剤師は病院や薬局で働くものと思い込んでいたので、それ以外にも薬剤師の知識を活かせる進路があると在学中に気づけたことは幸いでした。実際今の職場は、産休に入られた先輩・同僚や出産後に復職された方もいて、入職して働きやすい職場だと感じています。 現在は、食品安全課にて主に食品営業許可業務と食品衛生などに関わる苦情・食中毒対応を担当しています。飲食店などの新規出店業者から申請を受け、現地調査を行い、許可を出すという営業許可業務と、市民の方々からの苦情や食中毒が発生した際の対応などを行っています。「あの店の衛生管理が良くない」といった苦情は1ヶ月に数件入ります。通報者への対応と、指摘があったお店への衛生指導、その後の定期チェックなどのフォローも行っています。許可業務と異なりケースバイケースな上、指導役として間違いは許されません。まず自分で調べ、わからなければ迷わず先輩や上司に判断を仰いでいます。マニュアル化しにくい業務ですが、その分、先輩も上司も経験をもとに丁寧に教えてくださいます。今は、どんな案件でも一人で完結できるように経験を積み上げている最中です。
県民の暮らしに直結する保健所で 多様な職務を経験しキャリアを積みたい。
様々な施設の方々とお会いして 見聞きする毎日が、とても新鮮で楽しい
以前から母のアドバイスもあり、女性でも長く仕事を続けられる環境が整っている公務員がよいと考えていました。実際、色々な業種の話を聞きましたが、愛知県庁は、薬剤師として薬事・環境衛生・食品衛生、研究・試験検査業務、病院業務など様々な経験を積むことができる点に大きな魅力を感じ入庁を決めました。 最初に配属されたのは、愛知県衛生研究所で、食品中に残留する農薬及び重金属などの検査や、その分析方法などの研究を行っていました。5年目に入り、直接、県民の方々と関わる仕事に携わりたいと考えるようになり、保健所への異動を希望しました。保健所では、食品営業施設などの監視指導を担当する食品安全課の食品広域機動グループに所属。主な業務は、幼稚園や小中学校の給食室、弁当製造業者、病院や事業所内で給食を提供している所等を訪問して、調理室、調理過程などをチェックし、衛生面の指導や改善点の指摘指導を行っています。 週に内勤は1〜2日、後は各施設を訪問する日々で、多い時は1日に多施設回る時もあります。県民や施設の方と直にお会いして、様々なことを見聞きする毎日が、とても新鮮でたくさんの刺激を受けています。
様々な職種を経験し知見を広げながら 薬剤師として小児のスペシャリストを目指したい。
多様な職種の人と接することで 知見を広げることができた
愛知県がんセンターに興味を持ったのをきっかけに、愛知県庁であればこれら病院業務のほか、薬事・環境衛生・食品衛生、研究・試験業務など幅広く経験できることに魅力を感じ、入庁を決意しました。 最初の配属先は保健所で、環境衛生の観点から薬局から美容室、プール・入浴施設まで多岐にわたる店舗・設備の立ち入り調査などを実施。法律に則っていることを一つひとつ丁寧に確認し、違反があれば改善指導を行います。施設ごとに準拠する法律も異なるので、それぞれファイルをつくって、必要な書類や参照すべき資料をまとめるなど、自分なりに工夫をするようにしていました。製薬会社への立ち入り調査では、薬学的な知識も活かすことができ、また保健師や獣医師をはじめ、他部署の職員たちなど、多職種と関わることで、知見を広げることができました。 そのほかにも、県庁の様々な部署の人と合同で研修を受けたり、県税事務所や消防学校など愛知県の様々な施設を見学する機会にも恵まれ、今後の成長につながる土台をしっかり築くことができました。