独立行政法人国立病院機構 近畿グループ

業種・職種 病院
2018年取材記事
培ってきた幅広いスキルと経験を活かし、 問題解決能力を備えた薬剤師を多く育成したい。
東近江総合医療センター
薬学部卒業 1992 年入社
私のCAREER
薬剤部長

臨床現場で研究をしたいとの思いで就職先を選択。現在は薬剤部長として臨床研究の基盤づくりや、 自身で考え実践できる問題解決能力を備えた薬剤師の育成に取り組んでいます。

27年のCAREER

  • 1年目

    国立大阪病院に入職

    調剤や製剤など、徹底して基本を学んだ後に、病棟業務にも携わり、服薬指導にとどまらず、薬物療法への介入や、有害事象の対症療法の提案などを行う。さまざまなタイプの病院施設を経験することで、幅広いものの見方とスキルを養う

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    ここがPOINT1

    臨床研究をしたいという思いで就職先を選択したのですが、臨床現場では自分ひとりで研究できるわけではなく、他職種と連携し、特に医師とのディスカッションを重ね、治療に介入していくことで初めて臨床研究ができるということを改めて痛感しました。

  • 15年目

    大阪医療センターの
    主任薬剤師に

    薬務主任として医薬品管理や医薬品情報の収集などに携わる。病院経営に大きく影響する医薬品選定、購入についての知見も得ることができ、現在薬剤部長を務める上での大きな財産となった

  • 20年目

    感染制御認定薬剤師の
    資格取得

    ICTに参画し、活動を通じて感染対策や抗菌薬の理解が深まり、その理解度を再確認する意味で感染制御認定薬剤師の試験に臨み、資格を取得

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    ここがPOINT2

    ICTに参画し、活動することで感染管理や抗菌薬についての理解度が高まったため、その再確認の意味を込めて感染制御認定薬剤師の資格取得にチャレンジ。こうした活動や経験で得られた知見は、後進の指導にも役立っています。

  • 23年目

    京都医療センターの
    副薬剤部長に

    もともと臨床研究が盛んな京都医療センターにあって、薬剤師の研究を活性化させるべく、有害事象をはじめとする症例の統計分析などを積極的に推進

  • 27年目

    東近江総合医療センターの
    薬剤部長に

    薬剤部長として医療の環境変化に則した適切なマネジメントと病院経営の両方向から薬剤部門の方向性を示し、人材育成や臨床での医療貢献に取り組む

さまざまなタイプの病院で
幅広いスキルと経験を積む

 臨床現場で研究がしたいとの思いから国立病院への就職を決めました。近畿で中心的な存在の急性期病院である国立大阪病院(現・大阪医療センター)では、調剤や製剤などの基本を1~2年かけてしっかりと学びました。3年目からは病棟にも上がるようになり、服薬指導だけでなく、医師と相談しながら薬物療法にも介入。特に有害事象が起きた場合には、対症療法を積極的に提案するようにしていました。
 臨床現場では自分ひとりで研究ができるわけではなく、医師との議論に多くの時間を費やし、多職種と連携していくことが求められます。さまざまな角度から事象を検討する中で、治療に介入していくプロセスを学ぶことができました。
 また、5年目には療養を目的とした小規模病院に異動。3名という限られた薬剤師で、薬に関するあらゆる業務を遂行する中で、薬局全体を見る目を養うことができました。このようにさまざまなタイプの病院を経験でき、幅広いスキルや経験を積み重ねられるのが、国立病院機構のよいところだと思います。

薬務やICT(感染対策チーム)を通じて
多角的な視点を磨く

 15年目には薬務主任となり、医薬品管理や医薬品に関わる情報収集などを実施。病院経営という観点で見ると、医薬品にかかるコストは非常に大きなもので、薬務を通じて品質はもちろん、経営的な視点から医薬品を評価することも覚えました。
 同時期にICTにも参加。病棟では薬から病態を見るケースが多いのですが、ICTでは病態からどの薬をどう使うかの判断を求められ、医師の思考プロセスを実体験することもできました。また、病院横断的に現場に介入するだけに視野も広がり、患者さんだけでなく、さまざまな業務を行う上での職場環境を考える契機にもなりました。

適切なマネジメントと
後進の育成に特に注力

 23年目には副薬剤部長として、後進の薬剤師たちが臨床研究を行うための基盤づくりにも取り組みました。なかでも有害事象のケースに着目し、どういう場合に起き得るのかを詳細に解析し、臨床研究のシードを見つけられる仕組みをつくりあげていきました。
 現在は薬剤部長として、薬剤部として進むべき方向性を示し、それに則って部下を指導しています。特に時代とともに薬剤師に求められる役割が変化していく中にあって、高度専門病院でより専門特化した業務を行う薬剤師、在宅で療養環境から薬物療法までトータルにマネジメントできる薬剤師といったように、いずれの方向に進むかを自身で判断し、プロフェッショナルとして自己研鑽していける薬剤師を多く輩出していきたいと考えています。
 また、地域の中核病院として地域の薬局などと連携し、医療環境を広範に整えていくことも大切です。従来の病院を超えた枠組みの中でどう行動すべきか、自身で考え判断できる薬剤師を一人でも多く育て、地域医療に貢献できるようにしていきたいと思います。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

自分で考えて実践する問題解決型の薬剤師を育成し、活気のある職場にしていきたい。そしてさらに薬剤師外来や入退院支援センター、薬薬連携、在宅支援で薬剤師の職能を存分に発揮していきたいと考えています。

これが成功の分岐点

ICTに参画し 感染管理や抗菌薬への理解が深まった

抗菌薬の使用量調査からはじまり、ICTが発足するとその初期メンバーとして活動することで、感染管理や抗菌薬についてより深く理解することができました。今現在も、ICT活動で培った知識を活かして、多職種と連携し、後進の指導に当たっています。

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