独立行政法人国立病院機構 近畿グループ

業種 病院
2023年取材記事
若手のうちから幅広い業務を経験
よりよい薬物療法に貢献できる薬剤師へ。
次世代を担う薬剤師
神戸医療センター
神戸薬科大学薬学部 2018年卒業

さまざまなタイプの病院で
多様な経験が積めるのが魅力

 国立循環器病研究センターでの病院実習で、病院薬剤師が多職種と連携しながらテキパキと働く姿が格好良く見え、自分もチーム医療の一員として適切な薬物療法に貢献したいと思いました。国立病院機構グループにはさまざまなタイプの病院があり、異動によって多くの経験を積むことができることに魅力を感じ、入職を決めました。
 入職後は、地域の基幹病院である神戸医療センターに配属され、1年目前半は調剤やDI、無菌調製など、薬剤師として基本となる業務を徹底して学び、後半からは病棟や手術室業務、入退院の支援を行う入退院センター業務などにも携わりました。研修の一環として、循環器内科、外科、脳外科、整形外科など、さまざまな病棟に先輩と一緒に行き、患者さんへの服薬指導の仕方や、他職種との関わり方についても学びました。病棟や入退院センターでの業務では、患者さんに専門用語を使わず、わかりやすく、かつ正確に伝えることの難しさを痛感。薬剤部長から「ポイントを絞って伝えるといいよ」とアドバイスをもらい、優先順位を考え、メリハリをつけた話し方を意識するようにしました。

抗菌薬や感染対策の知識を深め
他職種からも頼られる存在へ

 2年目からはAST(抗菌薬適正使用支援チーム)、ICT(感染対策チーム)にも参加。特に抗菌薬は腎機能との関連から調整が必要だったり、広域抗菌薬の多用が課題になっていたりと、薬剤師として寄与できる部分も多いため、興味深く思っていただけに、深く学ぶよい機会になりました。さらに医療事故を防ぐ観点から薬剤オーダのシステム運用にも携わり、より広い視野も養うことができました。
 現在は、AST専従として、抗菌薬の適正使用を目指し、医師や看護師、検査技師とコミュニケーションをとりながら、最適な抗菌薬の使い方を提案しています。提案が採用され、患者さんの状態がよくなったり、抗菌薬についての相談をされたりすると、役に立てているとやりがいを感じます。今後、抗菌化学療法認定薬剤師の資格取得なども視野に、さらに取り組みを深化させていきたいと思います。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

抗菌化学療法認定薬剤師の資格取得を視野に、学会に参加したり、症例作成をしたりしています。長く関与してきたものを形にするとともに、若手を対象にした勉強会を行うなど、これからは育成にも力を注いでいきたいと思います。また抗菌薬や感染対策を入口として、さらに幅広い知識を習得し、「この人に相談したら解決策が見つかる」と頼られる薬剤師に成長していきたいと思います。

ADVICE

学生の皆さんへアドバイス

  • キャリア選択の
    アドバイス

    事前に自己分析し、自分のしたいこと、自分に合う仕事を絞り込んでいくこと、また薬剤師としてどのような仕事があるのか把握することが大切です。説明会などに参加するほか、研究室の先輩に聞いてみるのもよいと思います。

  • 社会人と学生の
    違い

    責任が伴うことが大きな違いです。薬は病気を良くする反面、投与量が多いなど不適切な使用により、毒になる場合もあることを理解し、何か違和感を感じた時には立ち止まって考えるなど、慎重に対応することが求められます。

  • 社会人への
    心構え

    仕事が正確であることに加え、スピードも求められます。できるだけ視野を広く持ち、優先順位を付けて一つひとつ解決していくこと、わからないことがあれば調べることを怠らないこと、一人で抱え込まず周囲の力を借りることが大事だと思います。

オフタイム

中学生の頃からバスケをしていて、
今でもBリーグやアジア選手権などを
観戦しています。少し前になりますが、
大学OB会でプレーしたこともあります。
あとラーメンを食べるのが好きで、
休日や当直明けにラーメン屋さん巡りをして
リフレッシュしています。

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