様々なキャリア~目標とする働き方~

独立行政法人国立病院機構 近畿グループ

業種・職種 病院
2018年取材記事
培ってきた幅広いスキルと経験を活かし、 問題解決能力を備えた薬剤師を多く育成したい。
私のCAREER 薬剤部長
キャリアの軌跡と今後

さまざまなタイプの病院で 幅広いスキルと経験を積む

 臨床現場で研究がしたいとの思いから国立病院への就職を決めました。近畿で中心的な存在の急性期病院である国立大阪病院(現・大阪医療センター)では、調剤や製剤などの基本を1~2年かけてしっかりと学びました。3年目からは病棟にも上がるようになり、服薬指導だけでなく、医師と相談しながら薬物療法にも介入。特に有害事象が起きた場合には、対症療法を積極的に提案するようにしていました。  臨床現場では自分ひとりで研究ができるわけではなく、医師との議論に多くの時間を費やし、多職種と連携していくことが求められます。さまざまな角度から事象を検討する中で、治療に介入していくプロセスを学ぶことができました。  また、5年目には療養を目的とした小規模病院に異動。3名という限られた薬剤師で、薬に関するあらゆる業務を遂行する中で、薬局全体を見る目を養うことができました。このようにさまざまなタイプの病院を経験でき、幅広いスキルや経験を積み重ねられるのが、国立病院機構のよいところだと思います。

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2019年取材記事
薬剤師としての専門性をさらに高め がん治療に一貫して関われる必要不可欠な存在へ。
私のCAREER 外来がん治療認定薬剤師
資格取得

治療における薬剤師の意義を痛感

 大学院でがんに関わる研究をしていたこともあり、もともとがん治療の分野に興味を持っていたのですが、資格取得を考えるようになったのは、国立病院機構に入職して消化器・外科病棟の薬剤業務を担当する中で、がん患者さんと多く接するようになったのが直接のきっかけです。  特に外科病棟は医師との距離も近く、カンファレンスにも参加し治療方針を共有した上で、医師から患者さんへの抗がん剤治療の説明を依頼されたり、処方提案をしたりしていました。さらに外来患者さんに対して、医師の診察前の薬剤師予診も行っており、症状や副作用に合わせた薬剤の減量や支持療法を提案したり、今後の治療レジメンや投与量について協議したりすることもありました。そうした環境下で、がん治療における薬剤師の意義や、患者さんにとって重要な決定の一端を担っているという責任を強く感じるようになりました。また医師からも「手術は医師が中心で行うが、薬は薬剤師さんが中心になって考えて提案して」と言っていただいたこともあり、患者さんのためにもっと知識を掘り下げ、正確かつ的確な情報提供をしたいという思いも強まり、勉強にも熱が入りました。  資格取得に向けた勉強で一番苦労したのは筆記試験対策でした。担当していない診療科のがん領域の薬など範囲が広く大変でしたが、知識を広げ、より確かなものにするよい機会となったと思います。

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2017年取材記事
医療の発展に寄与するために 薬剤師として果たすべき役割を模索し、追求したい。
私のCAREER 日本臨床薬理学会認定CRC
資格取得

薬剤師CRCの役割を 模索しつつ主体的に行動

 大学卒業後、分析系の研究所で3年間にわたって勤務した後、「薬剤師の基本に立ち返って、もう一度勉強したい」と思うようになり、国立病院機構グループの病院なら基本を幅広く、かつ深く学べると考え、大阪南医療センターに入職しました。  ちょうど臨床研究の活性化がグループ方針であったこともあり、CRCを担当することになったのですが、最初は臨機応変な対応が求められる臨床現場での仕事になかなかついていけず、戸惑うことも。特に、点滴などの実際の処置は看護師に依頼するしかない中で、看護師CRCとの役割分担をどうすべきか、薬剤師CRCに求められていることは何なのかと、思い悩みました。その答えを模索するため、時間を見つけてはGCPや手順書を読むとともに、「薬剤部の仕事をまず知らなければ」と調剤業務にも積極的に携わるようにしました。  調剤スキルが身につき、また治験の一連の流れが理解できるようになると、自然と自分に求められていることや、自分の貢献できることが見えてきました。例えば検査結果から投与量の調整を医師に提案したり、チェック項目を洗い出してワークシートを作成し、相互チェックすることで安全性の向上につなげたりと主体的に行動し、他職種との連携もスムーズに行えるようになりました。患者さんからも「いい薬と出会わせてくれてありがとう」と感謝され、意欲も高まりました。

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2016年取材記事
継続して飲み続けられるように、 ライフスタイルや飲み味にも配慮して提案。
私のCAREER HIV感染症専門薬剤師
資格取得

ライフスタイルに則した投薬を 患者さんと一緒に考える

 調剤併設のドラッグストアでの勤務を経て、2003年に厚生労働省実務研修薬剤師制度に応募し、国立大阪病院(現大阪医療センター)で研修を受けることに。HIV感染症の近畿における拠点施設に指定されている同病院で、初めてHIV感染症について本格的に学ぶ機会を得ました。研修後は、病院薬剤師として感染症に携わるなど広く経験を積み、2006年に大阪医療センターに入職。病棟および外来のHIV感染症患者さんを担当するようになったのです。  当院におけるHIV診療の場合、医師が抗HIV薬の服用開始を決め、数種類の候補となる薬を提示した後、薬剤師がそれぞれの薬の詳細を説明し、患者さんに薬を選択してもらうという流れです。薬剤師として直接、処方に関わることになるので、責任もやりがいも大きいと言えます。  特に抗HIV薬は一生涯にわたり継続して服用する必要があり、中途半端な服薬は早期に薬剤耐性を誘導することになりかねず、薬の選択は患者さんの将来、予後を決める大変重要なものです。決まった時間に継続して服用できるよう、ライフスタイルを細やかに確認しながら、どの薬が良いかを一緒に考えていきます。また、最新データなどを提示しながら、メリットもデメリットもできる限り明確に伝えるとともに、効用だけでなく〝飲み味〟なども丁寧に説明し、提案をするようにしています。

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2015年取材記事
後進の育成や情報発信を通じて 感染症治療の進歩に貢献していきたい。
私のCAREER 感染制御専門薬剤師
資格取得

抗菌薬の適正使用に向けて 積極的に情報を発信

 感染制御に関わったきっかけは、2005年当時に勤務していた福井県のあわら病院に感染対策チームが設立され、その担当となったことでした。独学で学びつつ、内科医と密に接し、また病院長の指導も仰ぎながら、試行錯誤を重ねていきました。その中で気付いたのは、抗菌薬が以前からの慣習で漫然と使用されているケースが多く、適正使用に向けた啓発が急務であるということ、さらには医薬品の適正使用の指針となるべき添付文書の内容自体が国際標準とされている用法・用量と隔たりがあるということです。感染症は適切に対処しないと、生命を脅かす可能性のある重要な領域です。「この現状を何としてでも変えなければ」という思いに駆られ、情報発信には特に力を入れました。  また、感染症は様々な疾患がベースにあるため、最良と言える治療方法を提案するには、疾患や他の薬剤との相互作用など、幅広い知識が求められます。よくジェネラリストとスペシャリストのどちらを目指すかという議論がありますが、私自身はまずジェネラリストのベースがあって、その後、専門分野の知識を深める必要があると考えています。特に感染制御を追求するのであれば、領域を超えた知識の習得は必須と言えます。

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