網羅的な知識とスキルが求められ
チャレンジしがいのある仕事
薬学部で学んだことを活かしつつ、薬局や病院に限定せず広く社会と関わり、多様な職種の人と関わる仕事がしたいと、日本発のグローバルCRO(医薬品開発業務受託機関)であるリニカルに入職することを決めました。日本から世界に進出していて伸び盛りの企業であり、フレンドリーかつ活気にあふれた職場環境であることや、提案型CROを掲げるリニカルならではの充実した研修体制も決め手になりました。
6カ月間の新人研修の後、抗潰瘍薬の治験CRA(臨床開発モニター)としてデビュー。薬剤や病気について学ぶ中で薬学の知識を活かせる場面が多い一方、様々な人と連携しながら進めていく中でコミュニケーションスキルの必要性を痛感。また、手順書などに則った報告書や資料を作成したりすることも多く、法律や契約に関する知識に加えて、文章力も必要となります。まさに網羅的な知識とスキルが必要とされる仕事であり、それだけにチャレンジしがいがあると感じました。
2年目からはがん性疼痛試験にもCRAとして携わるようになり、重篤な患者さんの深刻な状況を目の当たりにし、少しでもQOLの向上につなげたいと、がん領域に関する猛勉強を開始。知識の幅が広がるとともに、使命感ともいえる仕事への強い情熱が生まれました。
新たな分野に挑戦したいと
臨床研究モニターの道へ
がん性疼痛試験に次いで、前立腺がん試験、非がん性疼痛試験に治験CRAとして携わり、実績を積み上げた後、30歳という節目を機に「新たな分野に挑戦したい」と、育薬事業部への異動を自ら志願。大腸がん研究プロジェクトの一員として、新たな一歩を踏み出しました。
当社の育薬事業は大きく分けると、すでに承認され製造販売されている薬剤を様々な角度から調査するプロダクトマーケティングと、企業や医師が主導する臨床研究のサポートの2つがあります。いずれも手順書などの規定が重視される治験とは異なり、状況に応じた対応が求められることも多く、より応用力が必要とされます。私が担当している大腸がん研究は後者のパターンで、800症例を対象に抗がん剤治療の真の目的である生存期間の検証をするという大規模なプロジェクト。世界でも例のない研究であるだけに、日本を代表するような医師達と共に全国で実施しています。このように、世界中が注目している試験に携わることができ、気が引き締まる思いとともに、医療の発展に貢献できることに大きな喜びも感じています。
メンバーが自律的に行動し
進化するチームを目指して
9年目には同プロジェクトのサブリーダーとなり、大阪エリアのチームを管轄。さらに10年目にはリーダーに昇格し、大阪エリアに加えて東京エリアも管轄するようになりました。
私が目指すのは、メンバーが自律的に行動し、進化していけるチーム。そのため、リーダーとして進むべき方向性を明示した上で、個々のレベルや特性に応じた目標を設定し、常に目的意識を持って日々の仕事に取り組める環境づくりを心掛けています。2020年を目途に、日本で構築したエビデンスを世界に向けて発信していけるよう、チームの心を一つに頑張っていきます!