株式会社フロンティア(フロンティア薬局)

業種 保険(調剤)薬局
2023年取材記事
薬のことから日常生活の相談まで
地域の人々に寄り添える薬局薬剤師へ。
次世代を担う薬剤師
フロンティア薬局
京都薬科大学薬学部 2019年卒業

店舗配属後も3年間の研修で
同期と励まし合い、切磋琢磨

 薬だけではなく、日常生活のアドバイスや相談にも応じられる薬剤師として地域に貢献したい、と考えフロンティア薬局を志望。新人研修の期間が3年間あり、サポート体制が整っていること、薬剤部門と福祉部門の2つの経営基盤があること、そして、店舗見学に行ったときに感じた雰囲気のよさが入社の決め手でした。
 配属後、まずは調剤、監査、服薬指導と、段階を踏みながら業務をスタート。最初は患者さまの質問にすぐに答えられず後からお電話することや、疑義照会が必要かどうかの判断に迷うことも何度もありました。「処方を解析し、薬を掘り下げて調べることで実践的な知識を得られるよ」と先輩にアドバイスしていただき、本や薬学雑誌を読むだけでなく、日々の業務に基づく勉強をしながら自己研鑽。少しずつ自分で判断できることの幅が広がってきました。店舗配属後も定期的に薬剤師研修があり、そこで同期とお互いの近況報告や情報交換をしつつ、悩みを相談できることは、大きな支えになりました。

深いコミュニケーションから得た
薬剤師業務の本質とやりがい

 2年目からは自宅療養されている患者さまを訪問し、お薬の服用状況や生活状況にあわせて服薬指導。その内容を医師やケアマネジャーにフィードバックするとともに、どうすれば服薬コンプライアンスを向上できるか検討し、病院に処方提案も行いました。薬の飲み忘れの原因は患者さまによって大きく異なります。ご高齢で多剤管理が難しい方であれば一包化を提案する、お薬カレンダーを使用するなど状態に合わせた医療を提供できるように努めています。患者さまから、病院には伝えていなかったサプリメントや市販薬の服薬を教えていただいて相互作用を発見できた時、お薬手帳に記載のない院内処方薬を伝えていただいたことで重複薬剤に気づけた時は、お薬を渡すうえで患者さまとコミュニケーションをしっかりとることの大切さを実感。薬剤師をしていてよかったと思えた瞬間です。これらの経験を踏まえ、患者さまが伝えそびれたことや服薬状況等を必要に応じて医療機関にトレーシングレポートで報告し、薬物治療の質の向上に努めています。そして、報告が功を奏した事例を日本保険薬局協会(NPhA)主催の服薬懇話会で発表するなど、薬局での業務の枠を超えた活動にも取り組んでいます。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

患者さまとのコミュニケーションを積極的に取ることで、薬物治療に関する不安や悩みを軽減できるよう努めるとともに、減薬の意向があれば必要に応じて減薬提案を行うなど、医療機関とも連携しながら医療の質を向上していきたいです。そして、食生活や運動等の生活習慣から薬のことまで気軽に相談していただける、地域に根差した薬剤師になりたいです。

ADVICE

学生の皆さんへアドバイス

  • キャリア選択の
    アドバイス

    イベントや説明会には積極的に参加するのがおすすめです。先輩のお話を聞いて、さまざまな職種、職場の選択肢があることを知ったうえで、自分に合ったやりたいことが何かを絞っていくと後悔のない選択ができるのではないかと思います。

  • 社会人と学生の
    違い

    社会人になると、指示される前に「どう行動すべきか」を周りの状況を見て自ら判断する必要があります。そして、薬剤師の仕事は思い込みやケアレスミスが重大な事故につながる可能性があります。常に初心を忘れず、人の命に関わる仕事に従事しているという自覚を持つことが大切です。

  • 学生時代にしておけば
    よかったこと

    薬の作用機序を専門的な知識として理解するだけでなく、一般の方や患者さまにどのように説明すると分かってもらいやすいかを想像しながら勉強していくと、臨床の場で役立つ実践的な知識を習得できると思います。学生時代にそういう勉強法をしていればよかったなと思います。

オフタイム

休日は、家族や友人と外出してリフレッシュ!
近くにユニーバーサルスタジオジャパン
があるので、よく行っています。

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