がん治療を受けられる患者さんを薬局という身近な場所で支えたいとの思いから、社内公募のあった「外来がん治療認定薬剤師育成プログラム」に応募、プログラムを受け外来がん治療認定薬剤師を取得し、病院研修を経て、現在は外来がん治療専門薬剤師として専門医療機関連携薬局の現店舗にてがん治療に携わっています。
2024年7月に目標でもあった、現店舗が専門医療機関連携薬局の認定を受けました。今後はさらに近隣の病院や周辺薬局と共に、がん患者さんに最適かつ安全な治療を受けられる仕組みをつくっていきたいと考えています。また、すべての患者さんが最適かつ安全な薬物治療を受けられるようにするには、自社の専門性向上のみならず、薬局業界全体の底上げが必須です。勉強会の開催や学会発表を私自身が行うことに加え、これらを試みようとする保険薬局薬剤師の支援をしていければと考えています。
「がん患者さんを支えたい」という 原点に立ち戻るきっかけに
薬局長として勤務していた頃、がん治療を受けている患者さんに対して「手術はされましたか?」と聞いたところ、「手術できないからこんな状態なんだよ…」と言われたことがありました。今であれば治療内容を見て切除不能の患者さんだとわかるのですが、「知識がないばかりに患者さんを傷つけてしまった」と悔やみました。その経験が、「退院後も継続して治療しているがん患者さんとしっかり向き合い、支えたい」という原点に立ち戻り、「外来がん治療認定薬剤師育成プログラム」に参加するきっかけとなりました。
他者に伝える視点と 「魅力的に語る」ことを意識
「学んだことを自身の中だけに留めるのではなく、周囲にも波及させたい」との思いから、勉強したり、指導を受けたりする時に、その内容を他者に伝えるにはどう語ればいいかという視点を持つようにしています。指導する立場の人には「魅力的に語る」というスキルは必須であると考えています。私自身、魅力的に語る人を「格好いい」と感じますし、そういう人の言葉であればより腑に落ちると思います。そういう意味で、魅力的に語ることは、服薬指導にも重要な要素だと考え、実践するようにしています。
「医療にどれだけ貢献しているか」 という視点を持ってほしい
キャリアアップを目指すのであれば、「その会社が医療にどれだけ貢献しているのか」という視点で見るのがいいと思います。特に薬局であれば加算や在宅、認定取得の件数、それに対してどのようなサポートがあるのかなどを参考にするといいと思います。また学生のうちに友人や先輩後輩、先生とのつながりを多くつくっておくと、いずれ一緒に仕事をしたり、また相談に乗ってくれたりと、将来の財産になると思います。
仕事終わりのお酒は、何よりのくつろぎの時間であり、
明日からの仕事の士気も高まります。
天神中央店時代の仲間とは今も交流があり、
写真はその時のメンバーが集結した時のものです。
休日は妻と買い物に出かけたり、食事をしたり、
連休には旅行に行ったりしています。
新婚旅行では北海道を訪れ、洞爺湖でカヌーもしました。