総合メディカル株式会社(そうごう薬局)

業種 保険(調剤)薬局
2020年取材記事
地域に必要とされる薬剤師、薬局を目指し 生涯にわたって自己研鑽を積んでいきたい。
そうごう薬局
薬学研究科 2001 年修了
私のCAREER
管理薬剤師 主任専門薬剤師

教育研修制度や福利厚生の充実を求めて、総合メディカルグループに転職。地域包括ケアシステムの中で、地域に真に必要とされる薬剤師を目指し、幅広い知識の習得や資格取得にも挑戦。現在はブロック内の人財育成に力を入れています。

20年のCAREER

  • 1年目

    薬局に入社

    大学の先輩が経営している熊本県の薬局に入社し、7年間にわたって勤務。薬剤師としての心構えから調剤スキル、患者さんの視点に立った服薬指導まで、薬剤師としての土台を築く

  • 8年目

    総合メディカルグループに入社

    研修体制や福利厚生の充実を求めて、国内最大級の総合メディカルグループに入社。半年間ほどのOJTを経て、白川店(岐阜県)の薬局長に。10年目からは、銀座通店(徳島県)の薬局長になり、在宅業務に積極的に従事。個人在宅に加え、グループホームでの施設在宅業務も行う

  • 13年目

    社内専門薬剤師(在宅分野)を取得
    大学病院薬剤部に出向

    社内専門薬剤師(在宅分野)を取得するとともに、さらなる知識習得に向けた様々なチャレンジを開始。14年目には大学病院薬剤部に出向し、病棟業務や外来化学療法を主に学ぶ

    POINTを見る
    閉じる
    ここがPOINT1

    日本保険薬局協会主催の在宅医療研修に参加した際、講師の薬剤師の方々の多種多様なスキル、資格、プレゼンテーション能力の高さに触れ、自己研鑽への意欲が高まりました。

  • 16年目

    主任専門薬剤師(在宅分野)に昇格
    ブロック全体の人財育成を担当

    主任専門薬剤師(在宅分野)に昇格。18年目には介護支援専門員、19年目には認知症ケア専門士、20年目には防災士の資格を取得するなど、自己研鑽に励む。また薬剤師能力補完チームを立ち上げ、ブロック全体の人財育成に注力

    POINTを見る
    閉じる
    ここがPOINT2

    認知症ケア専門士の資格取得に当たっては、志を同じくする仲間を集い、皆で勉強会を実施。声をかけあいながら取り組むことで結束力も高まり、4人中3人が合格することができました。

生涯にわたり自己研鑽に励む
基本姿勢を築くことができた

 卒業後は、大学の先輩が熊本県で勤務している薬局に入社。7年間にわたって勤務する中で、基本的な心構えから、調剤スキル、患者さん目線に立った服薬指導まで、薬剤師としての基盤をしっかりと築くことができました。なかでも諸先輩方から「薬剤師は生涯にわたって自己研鑽が必要な仕事だ」と言われたことは心に残り、現在に至るまで私の基本姿勢となっています。
 私生活では結婚し、3人の子どもを授かるなど、家族が増えたこともあり、妻の実家に近いところに引っ越すことを考えるように。転職するなら、研修体制や福利厚生がより充実しているところにと考え、総合メディカルグループに入社しました。
 約半年間のOJTを経て、白川店(岐阜県)の薬局長に。薬剤師も多く、多様な意見を聞くことができ、特にマネジメントにおいて多角的な視点が得られたことは大きな収穫でした。またブロック単位で症例検討などを行う情報共有の場をはじめ、社内での勉強会も充実しており、さらに社外の講習会にも参加しやすく、一人ひとりの成長を応援してくれる環境があると感じました。

在宅業務の社内資格取得に
向けた勉強を開始

 10年目からは、私の実家に近い徳島県の店舗に異動。以来、現在に至るまでその店舗の薬局長を務めています。個人病院の前にあり、その医師とともに在宅業務にも積極的に取り組むほか、様々な医療機関の処方箋を応需しています。特に在宅件数については、当初の個人在宅に加えて、グループホームなどの施設在宅も増えたことから、月平均約50件と多いのが特徴です。在宅業務は以前にも経験はしていましたが、改めてこれを機に学びを深めたいと考えるようになりました。
 そこでまずは社内資格である専門薬剤師(在宅分野)取得に向けた勉強を開始しました。当社には、在宅のほかにも糖尿病、がん、小児、腎臓の5分野で、それぞれの分野に4段階の等級を設置。資格取得を目指す人たちに向けた集合研修や筆記試験のほか、実技や実績の評価まであり、知識を総合的に高められ、またモチベーションの源にもなっています。

大学病院出向などを経て
多角的な視点を養う

 在宅訪問を積極的に行う中で、患者さんの生活状況により適した服薬指導を行ったり、医師に処方設計を提案したりするようになりました。同時に、介護支援専門員(ケアマネージャー)を通じて行政と関わることも増え、ケアプランを見る時のポイントや介護保険に関することなど、薬にとどまらず、より幅広い知識を養うことの必要性を痛感。ケアマネージャーの資格取得に向けた勉強を開始しました。
 そんな折りに、大学病院薬剤部への出向に関する社内公募があり、かねてから地域包括ケアシステムのカギとなる薬薬連携には、病院薬剤師と薬局薬剤師の双方の視点やニーズを知る必要があると考えていたことから、思い切ってチャレンジしてみることに。大学病院では病棟業務として副作用の確認や服薬指導を行ったほか、外来化学療法についても学びました。医師との距離も近く、カルテもすぐに確認でき、薬剤師としての専門性を発揮しやすい環境であると同時に、高レベルな水準を求められていると感じました。また、外来による化学療法が進む中で、薬局薬剤師が院内での治療を理解した上で、患者さんをしっかりとフォローする体制構築の重要性も感じました。病院出向から戻ってからは、今まで以上に検査値などもしっかりと確認し、薬のことだけでなく「不安に思うことはないか」など精神面のフォローも心掛けるようになりました。
 さらに16年目には社内資格である主任専門薬剤師(在宅分野)に昇格。自店舗だけでなく、近隣店舗への発信など、より影響力を高めた活動にも取り組むようになりました。また地道に勉強を続けてきたケアマネージャー資格も取得したほか、認知症ケア専門士、さらには地域との絆を深めたいと防災士の資格も取得しました。

ブロック全体の
人財育成にも注力

 地域で必要とされる薬剤師とは何か、地域のために薬剤師ができることは何かと考え、自己研鑽に励み、またシンポジウムで発表するなど、学術研究を通じた発信力の強化にも努めてきました。さらに2020年には薬剤師能力補完チーム(PACT)を立ち上げ、ブロック全体の人財育成に力を注いでいます。社内専門薬剤師の資格を取得し、学術研究にも携わる人を一人でも増やし、より広い視野、多角的な視点から若手薬剤師を導く存在となっていってほしい。そんな思いを込めて、研修を行うだけでなく、その結果を評価し、PDCAサイクルを回すことで、研修の質の向上にも取り組んでいます。これからも地域から必要とされる薬剤師、地域ナンバーワン薬局を目指し、さらなるスキルアップに取り組んでいきたいと思います。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

まずはこれまで取得したスキルを地域住民に還元できるよう取り組みを進め、私が現在勤務する銀座通店を地域連携薬局として認定、地域ナンバーワン薬局としていくこと。またブロック内人財育成活動の定着化を図り、ブロック外にも活動を展開していくことが目標です。
さらに10年後には管理職となり、社内専門薬剤師に関わる育成や教育、学術関連の発展に貢献できる人財となっていたいと思います。

これが成功の分岐点

「頼まれごとは試されごと」ととらえて 積極的にチャレンジ

何かを依頼された時の返事は「はい!」か「YES!」と決めています。「頼まれごと」は、新たな知識や発見、自身の成長につながる「試されごと」だととらえ、積極的に取り組むようにしています。その結果、多くのチャレンジの機会に恵まれ、現在の私があるのだと思っています。

私なりの仕事の心掛け

中長期的な目標のもと 着実な成果に結びつく行動を意識

「薬剤師の本質からずれていないか」と常に自身に問いながら、真摯に仕事に取り組んでいます。また目先の数字のみを追求するのではなく、今の活動が将来どう実を結ぶか、中長期的な視点で考え、また行動した結果を評価することで、次の行動へとつなげるようにしています。

学生の皆さんへメッセージ

自分の能力を活かしたいと思う場所を見極めて

6年制になってからは病院と調剤薬局の実務実習も充実してきているので、まずしっかりと経験して、自分自身の能力を活かしたいと思うのはどこなのか、真摯に考えることが大切だと思います。また薬剤師として活躍できる場はたくさんあるので、実務実習以外でも、例えばインターンシップなどを通して、ぜひ積極的にいろいろな職場を経験しておくとよいと思います。

オフタイム

毎年、家族みんなでディズニーランドや温泉など、
旅行に出かけるのが楽しみです。
B’zのファンクラブに入っていて、大阪や愛媛などで
行われるコンサートに夫婦二人で行くのも楽しみです。

その他の先輩社員を見る

ページトップへ戻る