医薬品製造管理者として、工場が達成すべき品質目標を策定し、製造管理や品質管理が適正かつ円滑に実行されるよう全体を統括する重責を担っています。年間数千万本生産される製品の中から、1本たりとも不適格な製品を出荷することのないよう細心の注意を払い、「患者さま第一」の精神を工場全体で体現しています。
日本の医薬品製造へ向けられる視線は日々厳しくなっており、昨今の違反事例を他山の石として自社の体制を見直していくことが必要だと考えています。国際水準に合わせ、日本の関係法令も見直されています。そうした時代の変化に対応できる力を身に付け、高品質の医薬品を安定して患者さまにお届けできるよう、より盤石なGMP運用体制を築いていくことが、三重工場の医薬品製造管理者である私の使命です。
「昨日よりも成長した」と実感できる習慣を大切に
毎日学び続けることです。情報収集のレベルで構いません。医薬品関連のニュースや報告書、法律の解釈、あるいはちょっとした疑問などをそのままにせず、ネットで調べて解決する。そうした学びを継続し、昨日までの自分とは違うと実感できる習慣を大切にしています。
小さなチャンスでも貪欲に挑戦し、存在感を示す
30歳で中途入社した私は、入社後の面談で「小さなことでもチャンスがあればください」と申し出ました。すると、安全衛生に関する定例会議に出席する機会を得て、新人が参加するのは異例でしたが、臆することなく積極的に発言しました。その後、部署の垣根を越えたさまざまなプロジェクトに招集される機会が増えたように思います。与えられたチャンスを生かして存在感を示せば、さらに次のチャンスを得られる好循環につながることを実感しました。
自ら可能性の芽を摘むことなく 広く情報収集を
私は大学院で研究がしたいとの思いが強く、就職活動はほとんどしませんでした。しかし、先輩に会ったり、職場体験やインターンシップに参加したりして、視野を広げた上で進路を判断してもよかったのではないかと考えています。「興味が湧かない」「自分には向いていない」と可能性の芽を摘んでしまうのはもったいないことです。学生の皆さんには、この業界を広く深く見渡して情報収集してほしいと思います。思い掛けない発見があるかもしれません。
休日は仕事を忘れ、特に子どもが生まれてからは
家族と過ごす時間を大切にしています。
最近は家族と散歩中に見かけた野花や雑草をアプリで調べては、
その名称や特徴を学ぶことにハマっています。
また、ささやかながらプランター菜園を始めました。
子どもに何か体験させたいというのがきっかけでしたが、
自然の生命力にいつも元気をもらっています。