独立行政法人国立病院機構 東海北陸グループ

業種 病院
2025年取材記事
急性期、慢性期の双方でチーム医療を体験。知識と経験の幅を広げ、信頼される薬剤師へ。
次世代を担う薬剤師
名古屋医療センター 薬剤部
愛知学院大学薬学部 2023年卒業

転職することなく急性期と慢性期の
両方の病院を経験できることが魅力

 チーム医療に魅力を感じていたことに加え、感染症や抗菌薬の領域で専門性を発揮したいという思いもあり、病院を志望。国立病院機構なら急性期と慢性期の両方の病院を経験でき、また異動や人事交流を通じて様々な経験やスキルを持つ先輩方と一緒に働くことで、薬剤師として成長できると、入職を決めました。
 最初に配属されたのは神経難病や筋ジストロフィー、重症心身障害の患者様が多い慢性期病院で、調剤業務に加え病棟業務を担当することに。当初は、発声が難しい患者様とどうコミュニケーションを取ればいいのか戸惑いもありました。しかし、こまめにアイコンタクトや相槌をして「伝えたいことを理解していますよ」という意を示したり、柔らかい印象になるような表情を意識したり、文字盤やジェスチャーを使ったり、いろいろ工夫をするうちに心を開き、些細なことも相談してくれる患者様が増えていきました。
 何十年と入院している患者様が大多数ですが、合併症を伴うこともあるため、日々の体調の変化を細かに確認することはもちろん、患者様が一番大切にしていることを踏まえて、常に「よりよい生活を送れるように」という視点で、治療方針について他職種と共に様々な検討を重ねた経験は、私の大きな財産となっています。

ASTやICT、薬薬連携など
経験の幅を広げ成長し続ける

 3年目からは急性期の名古屋医療センターで勤務。慢性期病院に比べて薬の種類が圧倒的に多く、勉強の日々です。まずは担当病棟である循環器内科、心臓血管外科、腎臓内科の病態や薬の知識を深めていきたいと考えています。
 さらにAST(抗菌薬適正使用支援チーム)とICT(感染対策チーム)にも参加。抗菌薬が適正に使用されているか、院内の感染対策が根拠に基づいて実践されているか、などを多職種でラウンドを通じて確認しています。学生の頃から興味を持っていた分野だけに、実際に携われることができ、とても嬉しく思っています。ほかにも薬薬連携の一環として、近隣の保険薬局と毎月、意見交換会も実施。トレーシングレポートを確認し、重要な内容については主治医に伝えるなど、新たな業務にも積極的に取り組んでいます。
 患者様からも、他職種の方からも信頼される薬剤師を目指し、担当病棟に限らず、積極的にいろいろな人と交流し、様々な病態や薬の知識を深めていきたいと考えています。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

患者様にとってよりよい治療薬を提案するには、薬の作用・副作用だけでなく、病態や栄養状態など様々なことを理解していることが求められます。こうした幅広い知識を身につけ、主治医に積極的に提案したり、周囲の人たちに自分の考えを伝えたりすることで、皆から信頼される薬剤師へと成長したいと考えています。AST、ICTにも参加しているので感染領域の資格取得にもチャレンジしていきたいです。

ADVICE

学生の皆さんへアドバイス

  • キャリア選択の
    アドバイス

    大学での授業や実務実習を通して、将来自分がどのような薬剤師になりたいかを考えることが、スムーズな将来選択につながると思います。また転勤をデメリットに感じる人もいますが、新たな気持ちで仕事ができたり、多様な経験を持つ同僚がいたり、大きなメリットだと感じています。

  • 社会人と学生の
    違い

    一番の違いは責任だと実感しています。「患者様や他職種の方々に薬の間違った情報を伝えてしまったら、患者様に重大な影響を与えてしまいかねない」との思いで、慎重に日々の業務を行っています。薬に関することで相談されたら嬉しい気持ちとともに、プレッシャーも感じます。

  • 学生時代にしておけば
    よかったこと

    もともと人見知りだったのですが、大学生になり積極的に人前に立ったり、様々なアルバイトをし、多くの人と関わったりすることで、初対面の人と話すことも苦ではなくなりました。学生時代の経験が活き、患者様や他職種の方と円滑なコミュニケーションを取ることができています。

オフタイム

休日は家でのんびり過ごしたり、
友人と美味しいものを食べながら
お喋りすることで、日々の疲れを癒し、
明日への活力を養っています。

その他の先輩社員を見る

ページトップへ戻る