株式会社スギヤマ薬品(ドラッグスギヤマ、スギヤマ調剤薬局)

業種 保険(調剤)薬局ドラッグストア(調剤併設含む)
2024年取材記事
店舗間の連携を深め エリア全体で地域の健康に貢献していきたい。
薬事本部 運営部
薬学部 2004 年卒業
私のCAREER
エリアマネージャー兼店長

新人教育など様々な経験を経て、薬局長・店長からエリアマネージャーへ着実に成長することができました。今後は、自分が後輩たちの成長過程に生じる悩みや相談に乗り、各人が持つ力を最大限に発揮できる環境づくりに取り組んでいきたいと思います。

21年のCAREER

  • 1年目

    ドラッグストアや調剤併設店
    薬局開設を経験

    まずはドラッグストアで店舗業務を学んだ後、調剤併設店で調剤業務を徹底して学ぶ。6年目には新規薬局の開設も経験し、視野を広げる

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    新規薬局の開設にあたっては、ベストなレイアウトを目指して何度も改善を繰り返した結果、スムーズに業務を遂行することができました。それでも後から「もっとこうすればよかった」という点も出てきて、何事もスタート時に先のことまで予測し、突き詰めて考えることが重要だと改めて感じました。

  • 8年目

    教育部と連携し
    新人教育に携わる

    教育部から新人薬剤師の店舗での研修を任されたのを機に、新人教育に携わるように。店舗で新人を受け入れ、OJT研修を実施するほか、本部で開催される集合研修の講師も務めるなど、新人教育に注力

  • 9年目

    薬局長

    9年目に処方箋応需数が月約3,000枚の大規模な薬局の薬局長になり、マネジメント力を磨く。10年目には新店の薬局長となり、当初1,500枚だった処方箋応需数を3~4年かけて倍増させる

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    ここがPOINT2

    処方箋応需数を伸ばすことができたのは、広告宣伝のような特別なことをしたからではなく、スタッフ全員が親切な対応を徹底するという基本を実践したことによるものです。真心を持ってしっかりと向き合えば、時間がかかったとしても必ず成果につながると確信することができました。

  • 15年目

    調剤薬局 店長

    医療モールにある調剤専門薬局の店長となる。モール内の医療機関と連携して、在庫調整や代替薬の提案など、安定した薬の供給をはじめ、患者さんと医療機関の架け橋としての役割も果たす

  • 21年目

    エリアマネージャー

    調剤薬局店長を兼任しつつ、近隣4店舗を統括するエリアマネージャーに着任。統括する店舗の全スタッフにとって、より働きやすい環境の構築を目指す

段階的に学びスキルアップ
薬局開設も経験

 患者さんが病気になった時だけでなく、日常から長く関わりたいと思い、調剤併設型ドラッグストアを志望。研修制度が充実していることに加え、スギヤマ薬品でアルバイトしていた先輩から雰囲気がよいと聞いていたこともあり、入社を決めました。
 入社後は店舗業務を一通り経験してから、調剤併設店で調剤業務を徹底的に学びました。店舗業務を通じて、店舗全体の人やモノの動きが理解できていたことや、接客を通じてコミュニケーションスキルも培ってきたことから、調剤と服薬指導に集中できました。段階的に学ぶことで、無理なく必要なスキルを身に付けられたと感じています。
 6年目には新規薬局の開設に携わる機会も得ました。近隣店舗に使用頻度が多い薬を問い合わせながら在庫薬を選定したり、最新情報を収集しながら導入機器を検討したり…。なかでもこだわったのは空間設計でした。効率よく仕事ができ、かつミスが出ないようにするには、どういうレイアウトがいいのか。何度も見直し、手を加えて、ベストと思われるレイアウトをつくり上げていきました。
 開局直前まで細かな修正を加えるなど、これから働くスタッフと、その先にいる患者さんのために最後の最後までベストを追求し、準備万端にしてきたことが奏功して、スムーズに開局準備を遂行できました。無事に開局初日を終えることができた時には、大きな達成感に満たされると同時に、準備の大切さを改めて認識する機会にもなりました。

新人教育で伝えたい
チャレンジの大切さ

 8年目からは、店舗での新人OJT研修のほか、本社での新人集合研修の講師を務めるなど、教育部のサポートもするようになりました。基本を大切にしながらも、ただマニュアル通りに知識や手技を教えるだけでなく、現場最前線の薬剤師ならではの臨場感あふれる実体験を伝えるようにしています。例えば、ベストを追求すればそこには必ずチャレンジがあります。チャレンジすれば時に失敗もしますが、「失敗から学ぶ」ことこそ自分の成長はもちろん、医療の進歩につながる道だということを伝えていきたいですね。特にスギヤマ薬品では新人の失敗は先輩がしっかりとフォローしてくれるので、ぜひ恐れずに様々なことにチャレンジし、幅広い知識と経験を身に付けていってほしいと願っています。
 9年目に薬局長となり、最初に着任したのは複数の医療機関が店舗周辺にあり、毎月の処方箋応需数が約3、000枚という大規模店舗でした。薬剤師数だけでも10名近くいて、最初は皆をまとめていけるか不安もありました。まずは一人ひとりを知ることが大事と考え、笑顔で挨拶をすることから始め、徐々にコミュニケーションを深め、相手の人となりを掴むようにしていきました。相手がスタッフでも患者さんでも、一人ひとり理解度も性格も生活背景も違うのは同じ。こちらの言いたいことを画一的に伝えるのではなく、相手の表情なども見ながら、わかりやすい言葉で納得いくまで説明するように心掛け、チームとしての一体感を高めていきました。

親切な対応を徹底し
処方箋応需数の倍増を実現

 10年目には、新店の薬局長となりました。開局当初は、毎月の処方箋応需数は約1、500枚だったのですが、患者さんにとことん親切に対応し、気持ちよく利用していただくことをスタッフ全員で徹底した結果、3~4年が経つ頃には2倍の3、000枚にまで増やすことができました。その間、近隣に医療施設が増えるなどの変化はなかったので、ひとえにスタッフ全員が患者さんに真摯に向き合ってきたことが、大きな成果につながったのだと感じています。私自身も積極的にOTC売場にも出て、対応したことのある患者さんを見かけたら、「その後どうですか」と声掛けを行うなど、常に患者さんの様子を気に掛けるようにしていました。こうした行動が「あの薬局は親切でいい」という口コミとなって広まっていったのだと思います。

エリアマネージャーとして
新たな挑戦をスタート

 15年目からは、調剤専門店の店長を務めています。医療モールにある店舗のため、医師との距離も近く、薬の在庫状況をお知らせしたり、代替薬の提案をしたりと、いろいろな面で協力できています。
 さらに今年からは、店長を務める傍ら、エリアマネージャーとしての活動も開始。統括する近隣4店舗の状況を把握し、適切なサポートをすることで、現場のスタッフたちがより働きやすい環境をつくっていきたいと考えています。私自身、経験が浅い頃は、自分だけでは判断できないような場面で先輩に多く助けられてきました。今度は自分が困っているスタッフに救いの手を差し伸べられるよう、頑張りたいです。
 これまでは薬局単位で地域への貢献を考えて取り組んできましたが、これからは複数薬局をつないでより広く網羅的に地域貢献できるよう、自身の様々な経験を活かし、皆の力を合わせてエリア全体を盛り上げていきたいと思います。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

これまでは店長として、一緒に働く仲間の生活を豊かなものにできるよう、楽しく仕事ができる環境づくりにも力を入れてきました。今後は、エリアマネージャーとして自店舗のみならず、関わるすべてのスタッフが楽しく、やりがいを持って働けるように、さらに力を尽くしたいと考えています。そうすることで管轄するエリア全体でより地域に広く深く貢献することを目指していきます。

これが成功の分岐点

人を育て、人に育てられる
「共育」の理念が生きている

新人教育に携わるようになったことで、これまでの自分を振り返ったり、自身の知識をさらに確実なものにするために勉強し直しました。若手社員の頑張りに刺激されて、さらなる高みを目指して勉強に熱が入るなど、結果として自分の成長につながりました。スギヤマ薬品には人を育て、人に育てられる、まさに「共育」の環境があると感じています。

私のモットー

相手のペースに合わせて
傾聴の姿勢を大切に

相手の話したいことを傾聴するという姿勢を大切に、極力こちらからは結論だけを伝えないようにしています。割合で言うと、「聞く7割、話す3割」のイメージです。また同じ言葉・手法で説明しても、人によって理解度は異なるため、相手の表情などをよく見て、納得いくまで何回でも繰り返し説明するようにしています。相手が患者さんでも、スタッフでも、この姿勢は変わりません。

学生の皆さんへメッセージ

夢中になれる趣味を持ち
リフレッシュすることが大切

オンとオフの切り替えをしっかりとして、気持ちをリフレッシュさせて、常に新鮮な気持ちで仕事に取り組むことが、成果を出す秘訣の一つです。学生のうちに夢中になれるような趣味を見つけておくといいと思います。無趣味の人でも、スギヤマ薬品なら様々な同好会サークルもあるので大丈夫!横のつながりが強まり、普段あまり接することのない上司とのつながりも生まれます。

オフタイム

もともとバレーボールが縁で結婚したのですが、
今は夫婦だけでなく、2人の子どもやその友達とも
一緒にバレーボールをするようになりました。
年に1回は家族でキャンプにも行っています。
今年はちょうどペルセウス座流星群の時にあたり、
夜空を流れる星を堪能しました。

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