2023年取材記事
地域住民により貢献できる薬剤師の姿を追求し 薬剤師全体の未来にも寄与したい。
関西第一支店 運営次席(薬局運営課 課長)
薬学部 1997 年卒業
私のCAREER
運営次席

かかりつけ薬剤師に意欲的に取り組み、大きな成果を上げた後、高度薬学管理機能を推進する組織横断プロジェクトなど多様な経験を積み、現在は運営次席として93店舗、千人以上のスタッフとかかわる中で、薬剤師全体の未来にも寄与したいとの思いで取り組んでいます。

27年のCAREER

  • 5年目

    アイングループ入社
    2回の産休・育休取得

    MRを3年、ドラッグストアを1年経験した後にアイングループに入社。新規開局の店舗で先輩の指導のもと、調剤や服薬指導の基礎から徹底して学ぶ。また2回の産休・育休を取得、育児短時間勤務制度も活用しながらキャリアを継続

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    ここがPOINT1

    育休明けで久しぶりに店舗に復帰した際、以前私が医師に処方変更を提案した結果、副作用改善につながった患者さまが来局し、「また戻ってきてくれて嬉しい。あなたのことは命の恩人と思っている」と言われたことが嬉しく、薬剤師の仕事の素晴らしさを再確認しました。

  • 18年目

    薬局長
    ケアマネジャー資格取得

    施設在宅業務に携わるようになったのを機に、ケアマネジャー資格を取得。また薬局長に就任し、かかりつけ薬剤師に意欲的に取り組み、関西支店で一番多くの患者さまからかかりつけ薬剤師に選ばれる

  • 20年目

    ブロック長~エリア長
    高度薬学管理機能プロジェクト

    ブロック長、さらにエリア長となり、担当するエリアの店舗のマネジメント業務、新入社員研修の講師、学会発表のサポートなど、業務の幅が広がる。また高度薬学管理機能を推進するプロジェクトを立ち上げ、「アインのチカラ賞」を受賞

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    ここがPOINT2

    「自分がやる」という意識から「人にどう伝えるか」「チームをどう動かすか」へと大きく意識が転換。また同じ会社にいながら、多様な人とかかわり、現場の薬剤師だけでなく、薬局の運営サポートや教育・研修など、さまざまな業務に携われるアインのメリットを肌身を持って感じました。

  • 25年目

    関西第一支店
    運営次席

    運営次席に就任し、関西第一支店の93店舗の運営責任者として、各種施策の水平展開や適正人員配置など、さまざまなマネジメント業務を行う

医療人として直接
患者さまに向き合いたい

 大学の講義で、どんなによい薬でも副作用管理が十分でないと継続して使えないと知り、薬を適切に使うための知識や情報を広めたいとMRを志望し、製薬企業に入社しました。MR活動を行う中で、次第に医療人として目の前の患者さまに貢献したいという気持ちが強くなり、当社への転職を決意しました。
 初めて配属されたのは新規開局したばかりの店舗で、薬局長をはじめとする先輩方から調剤のスキルだけでなく、患者さまに向き合う姿勢など多くのことを学びました。特に「薬剤師の言ったことは患者さまの心にずっと残る」と知ってから、自分の言動により慎重に、責任ある対応を心掛けるようになりました。
 入社して1年も経たないうちに妊娠が判明して仕事を続けるか迷ったのですが、「できるところまで頑張ってみようよ。復職待っているよ」と同僚たちが声をかけてくれ、産休・育休中もずっと連絡してきてくれて、あたたかい職場だなと感じました。
 第一子に続き、第二子の産休・育休から時短勤務で復職した時も、「もう帰る時間ですよ。私が代わりますから」と誰ともなく声をかけてくれました。そんな心優しい仲間たちに少しでも恩返ししたいと、仕事のスピードアップや他の人が嫌がる仕事を率先してすることを意識するとともに、「私も後輩がママ・パパになった時には全力で応援しよう」と心に決めました。

かかりつけ薬剤師に
意欲的に取り組む

 入社して14年目に、配属店舗で施設在宅の応需が始まったことをきっかけにケアマネジャーの資格を取得しました。医師の往診同行を担当し、多職種と連携しながら患者さまの状況に合わせた処方提案を行うなど、医療人としての職能を大いに発揮できる在宅業務に夢中になりました。
 そんな時に薬局長の打診があり、子どもも小学3年生になっていたことからチャレンジしてみることに。薬局長としてのキャリアをスタートした直後に「かかりつけ薬剤師制度」が始まりました。地元の高齢の患者さまが多く、距離感も近い中で、「高齢化が進む現代にあって、薬剤師の役割はより大きなものとなっていく」と感じていた私は、「このかかりつけ薬剤師制度こそ、うちの店舗が存在意義を発揮できる制度だ」と直感。短時間でかかりつけ薬剤師の意義をお伝えできるように、いろいろなケースに対応した何パターンもの想定ストーリーを作成し、さらに毎日ロールプレイングをして精度を上げるなど、全力で取り組みました。その結果、関西支店で一番多くの患者さまから、かかりつけ薬剤師として選んでいただくことができました。

「高度薬学管理機能」
推進プロジェクトを担当

 薬局長になって2年後、ブロック長に就任。さらに関西支店主任として「患者のための薬局ビジョン」の「高度薬学管理機能」を推進するプロジェクト立ち上げのミッションを担いました。選抜された社員が集結し、「日々の業務に役立つ豆知識」から最新医療にかかわる情報まで、さまざまな情報の配信を行いました。コンサルタント会社などに頼るのではなく、専門薬剤師の資格を持ち、かつ現場を知る同じ会社の仲間が情報発信することで共感を呼び、モチベーションアップにもつなげることができ、「アインのチカラ賞」という社内賞をいただくことができました。
 その翌年にはエリア長に就任し、店舗から離れて支店業務に専念することになりました。エリア店舗のマネジメント業務とともに、新入社員研修の講師や学会発表のサポート、新店舗の立ち上げなども行うようになり、本社や他拠点の役職者とかかわる機会が増えたことで、一気に視野が広がりました。薬局を支えるいろいろな部署があり、それが患者さまへの利益を生み出していることがわかったのも、アインならではの環境で多くの経験を積んだからだと感じています。

千人以上のスタッフを通して
より多くの患者さまに貢献したい

 現在は、運営次席として関西第一支店の93店舗を統制するとともに、各フィールドのマネジャーのサポートを担当。各種施策の水平展開や適正人員配置など、さまざまなマネジメント業務を行う中で、自分の一挙手一投足が店舗に所属する千人以上のスタッフに影響を与えるのだと常に意識し、根拠を持った言動を心掛けています。またスタッフの先にいる多くの患者さまにどうすればより満足してもらえるかと、患者さまの利益をいちばんに考え、取り組むようにしています。
 社内横断プロジェクトや社外事業に参加する機会も増えたこともあり、自社の発展だけでなく、薬剤師全体の未来に寄与したいという思いを強く抱くようになりました。薬剤師が今後、どう存在感を発揮して地域住民に貢献すべきか、薬局という従来の形にとらわれず、あらゆる可能性を探っていきたいと考えています。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

電子処方箋やオンライン服薬指導、調剤業務の外部委託など、これからの10年間は薬局や薬剤師のカタチが大きく変わる激動の時代になります。調剤薬局のリーディングカンパニーの中核を担う立場として、薬剤師の未来像をどう描くか、進むべき道をしっかりつくるという役割を果たしたいと思います。また薬剤師が対人業務により注力できるように、対物業務の省力化にも取り組んでいきたいと思います。

これが成功の分岐点

子育てを応援してくれた人たちへの 感謝の思いを行動へ

ライフステージに応じたワークライフバランスの確保は、長期的なキャリア形成に欠かせません。私自身、産休・育休・時短勤務を活用して、子どもが小学生になるまでは家庭に重心を置き、子育てが一段落してからは応援してくれた上司や同僚に恩返しをしよう、後輩がもっと活躍できる道をつくろうという思いで取り組んでいます。最近は当社でも男性の育休取得が当たり前になり、男性にとっても「仕事と育児の両立」が進んできています。

私なりの仕事の心掛け

今やるべきことと未来の姿を 考えることを常に意識

「今、何をすべきか」の優先順位と、「数年後の自分や薬剤師全体がどうあるべきか」の未来像を考えることを常に意識しています。当社は今や1万人以上の社員が所属していますが、1人の遅れ、1店舗の遅れが全社に影響を与えるため、誰も取り残さない、できることはすぐに取りかかることを心掛けています。一歩でも半歩でも早く進めることで、「次にやるべきことを考える」時間も生まれます。

学生の皆さんへメッセージ

薬業界とは違う世界を 体感する機会を

アルバイトをたくさんして、薬業界とは違う世界を「働く側」として体感しておくとよいと思います。私も家庭教師や学習塾の事務、テレフォンオペレーター、店頭販売、結婚式場の配膳など、さまざまなアルバイトをしていましたが、普段サービスを受ける側として見るのとは全く違う貴重な経験をすることができました。

オフタイム

年1回、9連休を取れるリフレッシュ休暇制度を活用して、
家族旅行を楽しんでいます。
国内は北海道から鹿児島県屋久島まで、海外はハワイ、
アメリカ、台湾、フィンランド、アイスランドなど、
さまざまな土地を訪れています。
また、子どもの誕生日は手づくりケーキに、
その時々のお気に入りキャラクターのチョコプレートも添えて
お祝いしています。

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