株式会社スギヤマ薬品(ドラッグスギヤマ、スギヤマ調剤薬局)

業種 保険(調剤)薬局ドラッグストア(調剤併設含む)
2021年取材記事
患者さまにとって快適で スタッフにとって働きやすく成長できる場所へ。
薬学部 2012 年卒業
私のCAREER
薬局長

調剤併設型店舗で調剤業務や服薬指導のほか、OTC医薬品の売場づくり、さらに在宅業務も経験する中で、知識の幅も視野も広げてきました。現在は大規模店舗の薬局長として、様々な薬局改革や後進の育成に力を入れています。

10年のCAREER

  • 1年目

    調剤併設型ドラッグストアに配属

    2カ月にわたる研修センターでの新人研修を経て、調剤併設型ドラッグストアに配属される。調剤に関する基本を徹底して学ぶとともに、OTC医薬品の接客や、売場づくりなど幅広い業務を経験。3年目からは大型店舗に異動し、管理薬剤師を目指した教育を受ける

  • 4年目

    管理薬剤師

    入社直後に配属された店舗に、改めて管理薬剤師として着任。本部の協力を得て待合室の改装をしたり、投薬台を整理するなど、患者さまにとってもスタッフにとっても快適な空間を目指す。OTC医薬品コーナーについても、わかりやすい売場づくりに力を注ぎ、社内販売コンテストで1位を獲得

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    ここがPOINT1

    薬局の環境づくりを主体的に進めていけるのが管理薬剤師としての醍醐味。本部への発信力も増し、患者さまにとって快適であることはもちろん、スタッフにとってもより働きやすく成長できる場所にしたいと、工夫を凝らすようになりました。

  • 6年目

    在宅業務を経験

    店舗異動がきっかけとなり、在宅業務に着手。近隣のクリニックの医師との距離も近く、連携しながら個人のみならず施設在宅にも注力。患者さまだけでなく介護士などからも近況を聞き、処方提案を行うことも

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    ここがPOINT2

    在宅業務を行うようになって、10種類以上もの薬を服用していたり、残薬があったりする状況を目の当たりにし衝撃を受けました。その経験から、普段の投薬時にも今まで以上に意識して一包化のご案内をしたり、服薬状況の確認をしたり、患者さまの状況に合わせた対応を心掛けるようになりました。

  • 8年目

    薬局長

    大規模店舗の管理薬剤師兼薬局長に。年3~4回、健康フェアを開催し、骨密度測定や血管年齢チェックなどのほか、栄養相談など、様々な健康に関する悩みに応える。後輩薬剤師が興味を持って学べる環境づくりにも注力

身近な人たちからの相談に
応えられる存在になりたい

 実務実習を経験して就職先について考える中で、調剤業務に加えてOTC医薬品の勉強ができる調剤併設型ドラッグストアに強く惹かれました。家族や友人たちが怪我をしたり、体調を崩したりした時に、幅広い知識を活かして相談にのれる、そんな身近な薬剤師になりたいと考えるようになったからです。調剤併設型店舗を展開している企業は数多くありますが、なかでもスギヤマ薬品は見学に行った店舗すべてで、入口近くに薬局が配置されていました。多くのお客さまから認知され、問い合わせも多い様子を見て、「自分もここで頑張り、地域の方々の健康を守る力になりたい」と入社を決めました。
 入社後は、2カ月に及ぶ研修センターでの新人研修を経て、比較的小規模な調剤併設型店舗に配属されました。実際に調剤や投薬をするようになって痛感したのは、薬や病気に関する知識不足です。例えば、血圧を下げる薬が変更された理由は何なのか、医師の処方意図はどこにあるのか、医薬品の細かな違いや病態について理解していないと推測すらできません。経験も知識も豊富な先輩薬剤師に質問したり、専門書を読んで勉強したり…。先輩に聞いたこと、学んだことは必ずノートにメモを取るようにして、少しずつ覚えていきました。
 調剤業務をしっかりと対応しながら、空いた時間にはもともと興味のあった売場づくりについても基礎から学ぶことができました。商品の発注から納品までの流れや、お客さまが手に取りやすい陳列など、薬局内の医薬品管理などに活かせることも多く、とても勉強になりました。

管理薬剤師に必要な
業務知識を習得

 3年目からは当社内でも最大規模の大型店舗に異動。多様な医療機関や診療科の処方箋を扱い、知識の幅も広がりました。また、管理薬剤師になるための準備として、在庫管理や保険請求、本部に提出する報告書など様々な書類作成などについても、先輩の管理薬剤師がイチから丁寧に指導してくれました。
 またOTC医薬品・医療用品の売場づくりも任され、お客さまのニーズに合った薬選びをお手伝いできるようにと、「症状別のおすすめ」や「売れ筋ランキング」などのPOPを作成。自分で商品を選びたい方にも自分の症状に合った商品が選びやすくなるよう改善しました。新人スタッフからもお客さまへの説明がしやすくなったと言われ、モチベーションがさらに上がりました。

よりよい薬局づくりへ
自ら改革できることに喜び

 4年目には初年度に配属された店舗に、管理薬剤師として改めて着任。まず着手したのは、薬局内の動線の見直しや整理整頓からでした。本部に協力をお願いして待合室を改装したほか、投薬台に棚を設けて整理したり、監査台も監査に必要なもの以外は置かないようにルールを徹底したり…。患者さまにとってもスタッフにとっても快適な空間を目指しました。整理整頓を保つことは、ミスを防止し、気持ちを前向きにすることにもつながると思うからです。スタッフの意見にも耳を傾けつつ、自分の判断で薬局をよりよいものに変えていけることに大きな魅力とやりがいを感じました。
 また、OTC医薬品売場の改革にも力を入れ、社内販売コンテストで1位を獲得しました。目立つ蛍光色でPOPを作成したり、違いがわかりにくい商品や成分の解説を簡潔に示したり、工夫を凝らすことでお客さまの目にとまる機会も増え、結果として健康相談をされるお客さまが増えたことが嬉しかったです。
 6年目には近隣のクリニックからの処方箋を多く取り扱う店舗へ異動。前任者が医師の信頼を得ていたこともあり、非常にコミュニケーションもスムーズで、診療中に飲み合わせについて確認の電話をいただくことも。また施設在宅も経験し、より地域医療に貢献したいという気持ちを強くしました。

健康フェアの開催や
後進育成にも注力

 8年目からは大規模店舗の管理薬剤師・薬局長に。薬剤師数も多く、また新人教育の拠点にもなっているだけに、全体の業務を見渡し、なおかつ一人ひとりの特性を見極めて、的確な指示・指導を行うことが求められます。ただ与えられた仕事をこなすのではなく、興味を持って知識を深めていけるようにとの思いから、薬剤師同士で新たに身につけた知識をクイズ形式で出題し合うことを提案。それらをファイリングし、空き時間に楽しみながら勉強できるようにするなど、工夫をしています。
 さらに地域に開かれた薬局を目指し、健康フェアを年3~4回開催。骨密度測定や栄養相談など、気軽に相談してもらうことで、健康維持や病気の早期発見につなげたいと考えています。これからも薬剤師を含む従業員満足度とレベルの向上に努め、それによる患者さまの満足度向上を目指し、地域の方々に必要とされる薬局づくりを行っていきます。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

まずは自身が薬局長を務める店舗の従業員満足度の向上と、薬識・病識の教育を通じたレベル向上に注力していきます。ゆくゆくはエリア長となり、エリア全体の薬剤師教育に携わることによって、より多くの患者さまの満足度向上へとつなげていきたいと考えています。

これが成功の分岐点

「自分が動けば変えられる」
という状況に大きなやりがいと充実感

管理薬剤師になり、「自分が動くことで薬局の状況を変えられる」ことに奮起。患者さまにとっての快適空間づくりや、動線の見直し、若手の育成などやりたいことが溢れていました。趣味の携帯ゲームを封印して仕事に邁進、一日一日が充実していました。

私なりの仕事の心掛け

「基本に忠実」を信条に 曖昧な対応はしない

患者さまに対しても、後輩に対しても、曖昧なことは言わない、雑な対応はしないということを常に心掛けています。「~だと思います」のような言い方はなるべく避け、確信が持てない時は、きちんと調べてから応えるようにしています。業務についても自分の中でルーティンを確立し、絶対に省略をせず、基本を忠実に行うことを信条としています。

学生の皆さんへメッセージ

実際に働いている人に直接聞いて 働くイメージを掴むことが大切

保険薬局、ドラッグストア、病院、製薬企業など、薬剤師の資格を活かせる場所はさまざまですが、それぞれの違いについて知るためには、そこで働く人に直接聞くことが一番だと思います。仕事の内容はもちろん、やりがいや職場の雰囲気、社風など、気になることは何でも質問し、具体的に働く姿を想像してみることが大事だと思います。

オフタイム

ゲームやアニメ、動画鑑賞が趣味で、最近ではトレーディングカード収集にもはまっています。
今年、子どもが生まれたばかりで、育児休暇も取得。これからは家族で過ごす時間もしっかりつくり、旅行などもしたいですね。

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