株式会社メディカルシステムネットワーク(なの花薬局)

業種 保険(調剤)薬局
2025年取材記事
地域ごとのニーズに寄り添い 企業の枠を超えて「地域の薬剤師」として医療に貢献。
薬学部 2020 年卒業
私のCAREER
ブロック長・薬局長

高齢化・過疎化が進む地方から都市部まで、さまざまな立地の薬局で経験を積み、在宅医療にも深く携わる中で、地域ごとに医療環境や患者さまのニーズが異なることを実地に体験。現在は薬局長、ブロック長として、薬剤師が最大限に力を発揮できる職場環境の構築を通じて、地域医療を支えていることに全力を注いでいます。

5年のCAREER

  • 1年目

    「広域勤務(近畿・中国・四国エリア)」を選択
    滋賀県の店舗で在宅にやりがい

    「広域勤務」の勤務スタイルを選択し、仰木の里店(滋賀県)に配属。調剤業務を覚えつつ、在宅業務も担当。高齢の患者さまとコミュニケーションを重ねて信頼を築きながら服薬管理を工夫し、服薬状況の改善につなげる

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    ここがPOINT1

    在宅の具体的なイメージは描けていなかったのですが、経験してみると、患者さまの身近で課題解決につなげることができ、「薬を正しく服用してもらう」という薬剤師の果たすべき役割の基本に改めて立つことができました。異動先の島根や大阪でも精力的に在宅に取り組むようになったのは、1年目のこの経験があってこそです。

  • 2年目

    地方の店舗でも在宅を経験
    スポーツファーマシスト資格を取得

    島根県の店舗に異動し、 医師との施設同行や在宅訪問にも携わる。医療従事者の高齢化が進む中、廃業する薬局の在宅業務を引き継ぐなど、地域医療を守るために注力。公認スポーツファーマシストの認定資格も取得

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    ここがPOINT2

    地域医療を支えるには、自社だけでなく、他の薬局や 他職種との連携が不可欠だと痛感。地域の薬剤師同士で支え合い、一企業ではなく「地域の薬局」「地域の薬剤師」として、地域医療を守っていくのだという意識が芽生えました。

  • 3年目

    都市部の店舗へ移動
    4年目に薬局長就任

    大阪・梅田のグランドビル店に異動。地方と都心部、双方の店舗で勤務したことから、立地環境によって異なる患者さまのニーズに寄り添った店舗運営を行うことの重要性を学ぶ。4年目には同店の薬局長に就任し、売り上げ管理やシフト作成、店舗職員の目標設定と評価などのマネジメント業務を経験

  • 5年目

    住宅街の店舗に異動
    ブロック長に就任

    4年目後半には、医療モール内にある桃山台店(大阪府)に薬局長として異動。店舗運営を効率化することで時間を捻出し、在宅業務を拡大、充実を図る。翌5年目にはブロック長に就任し、桃山台店を軸としながら、他に2店舗の応援・巡回を行い、計3店舗を統括

高齢患者さまの在宅で
感じた薬剤師の醍醐味

 人と接することが好きで、患者さまと触れ合える病院と薬局を軸に就職活動を行い、患者さまと日常的に継続して関わりたいとの思いから薬局に絞りました。なかでも、なの花薬局はブランド名が象徴するように、患者さまに寄り添う柔らかい雰囲気が自分に合っていると感じて入社を決めました。
 なの花薬局では、自宅から通える範囲に限定したものから全国各地を対象としたものまで、勤務スタイルを選ぶことができるのも大きな特長です。私はさまざまな地域でいろいろな人たちと関わりたいと「広域勤務(近畿・中国・四国エリア)」を選択。新人研修で基礎を固めた上で、滋賀県の仰木の里店に配属され、調剤など店舗業務の基本を学びました。
 9月からは高齢のご夫婦の在宅も担当。最初は心理的な壁がありましたが、丁寧にコミュニケーションを重ねながらお困り事などを尋ねていくと、次第に打ち解けていきました。服用する薬が多く、飲み忘れることもあるとの言葉を受け、朝・昼・夕などと分けて一包化し、カレンダーにセットして1週間ごとに交換するなど服薬管理を工夫。服薬状況も改善し、また患者さまの喜ぶ姿を見て、薬剤師として充実感を味わえました。転勤のあいさつの際には心からの惜別の言葉をいただき、後ろ髪を引かれる思いでした。

地方の医療課題に直面して
目覚めた医療人としての使命感

 翌年2月には島根県の石見大田店へ異動。交通が不便なこともあり、在宅がとても多く、高齢者施設への往診同行も経験し、担当医から直接、意見を求められることも日常的にある中で、学びを深め、薬の提案なども行いました。大田市では医療従事者自体も高齢化し、周辺の医院・薬局の休廃業が相次ぐ中、在宅業務を引き継いでほしいとの相談も寄せられ、当時の薬局長は「大丈夫ですよ」と全て快諾。訪問するだけで30分ほどかかる患者さまもいらっしゃいましたが、「困っている人がいるならやるしかない!」という医療人としての使命感に深く触発されました。
 高齢の患者さまは時間に余裕のある方も多く、薬剤師との会話を楽しみにしていたり、患者さま同士で仲良くなったりするなど、薬局が交流の場の役割を果たしている側面も。些細な変化やお困り事も把握しやすく、地域医療を支えていく上で重要な拠点となっていると感じました。

立地によって異なるニーズと
薬剤師の不変の本質

 3年目には一転して都市部の大阪・梅田のグランドビル店に異動。4年目に同店で薬局長に就任しました。比較的若い新規の患者さまが毎日20人、30人と来局する店舗でした。通勤途中や仕事の合間に来局する患者さまも多く、限られた時間の中で正確な対応が求められる中、なの花薬局のLINE公式アカウント「つながる薬局」の処方箋送信機能の周知や活用をはじめ、待ち時間の削減に注力しました。立地環境に合わせた店舗運営の工夫が、地域に寄り添うことにつながるのだと理解しています。
 とはいえ、地域によって薬剤師の本質が変わるわけではありません。梅田のど真ん中であっても在宅のニーズは存在しますし、薬を正しく服用してもらうことの重要性は不変だと思っています。

店舗運営を効率化し時間を捻出
地域の要望を断らない薬局に

 4年目後半からは、住宅街の医療モールにある桃山台店(大阪府)へ。多数の在宅依頼があり、そのすべてに対応するのが難しいとスタッフも頭を悩ましていたのですが、私は「絶対に断りません」と宣言。他店舗での経験を活かし、店舗運営を効率化して時間を捻出した上で、パートスタッフ増員を本社と交渉し、在宅に対応できるマンパワーを確保しました。
 薬局長として対外的に「困っている方がいれば薬局としてお手伝いします」と発信していると、各方面から声が掛かり、ケアマネジャーから「薬を飲んでくれない患者さまが…」と相談を受けた際には、看護師やご家族を交えて話し合い、連携を取りながら対処していくと飲み残しがなくなるなど、具体的な成果につながっています。
 5年目にはブロック長に就任。まだまだ経験が浅いため、受け持っているのは3店舗ですが、それでも入ってくる情報量は膨大で、数字管理のシビアさも増しています。会社からの指示を伝達する際は、スタッフの理解が深まるようにかみ砕き、士気がより高まるような言葉選びや言い回しに推敲を重ね、複雑な内容や重要事項は電話や対面でフォローするなど工夫しています。
 振り返れば、5年目のキャリアとしては想像以上に豊富な経験を積めたと自負しています。地方から大都会までさまざまな地域で得た経験と学びを活かしながら成長を続け、これからも地域医療の質的向上へと還元していきます。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

ブロック長に就任したばかりであり、まずは受け持っている3店舗の職員がより働きやすい環境、薬剤師としての力量を存分に発揮できる現場をつくることに注力します。5、6年後にはエリアマネージャーの役割も担っていきたいと考えており、より多くの店舗を統括する場合の情報伝達の方法や指示の出し方などを今から意識し、一段高い視座からマネジメントスキルを磨いていきます。

これが成功の分岐点

一企業の薬剤師ではなく
「地域の薬剤師」としての使命を自覚

薬剤師がもっと積極的に前に出て、一企業の薬剤師ではなく「地域の薬剤師」として地域医療を守る。石見大田店の薬局長の背中から学んだ医療人としての姿勢は、私の胸に深く刻まれています。ただ、キャパシティオーバーになると逆に迷惑をかけてしまうため、決して無理はせず、薬剤師会や、医師など他職種とも緊密に連携し、支え合うことが大切だと考えています。

私なりの仕事の心掛け

最終決定は自ら行い
最後まで責任を持つ

人のよいところに着目し、そこを褒めて伸ばし、できないところは一緒に解決することを心掛けています。 また、薬局長、ブロック長として「最終決定は責任者である自分がする」ことを徹底しています。自分で判断できないことは上長に聞きますが、自分で解決できることは自分で決断し、間違えれば率直に謝罪する。自分が最終決定を下したのだから、その責任は最後まで持つという覚悟を持って仕事に臨んでいます。

ADVICE

後輩の皆さんへアドバイス

人事担当者から皆さんへのメッセージ

多彩なキャリアパスで
皆さんの「やってみたい」の
気持ちを応援します!

管理本部 リクルーティング部

情報をインプットしアウトプットしていくことが納得して就職活動を終えるポイントだと考えています。まずは興味ある業界や企業だけでなく幅広く情報収集し、その情報をもとに企業担当や現場薬剤師と交流を図ってみてはいかがしょうか。当社は多彩なキャリアパスがあることも特長です。専門性を高めたい人には専門認定薬剤師資格取得サポート制度が充実しています。また、その対象となる資格も34種類と業界トップクラスです。さらにはグループにジェネリック医薬品メーカーや医師の開業支援などさまざまな事業があることから「日本の地域医療を支える会社」になっています。薬剤師としてはもちろん、ビジネスパーソンとして活躍できるフィールドも用意されています。

オフタイム

休日はスポーツをしたり、
友人と美味しいご飯やお酒を楽しんだりしています。
最近は、ゴルフに行ったり、
サウナ付きのコテージに泊まったり…。
同じ店舗の人たちと食事に行くこともあり、
しっかりリフレッシュして、充実した毎日を過ごしています。

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