子を思う母の気持ちに
応えたいと自己研鑽に励む
保健所の食品衛生監視員として4年間にわたって勤務した後、結婚を機に転職を決意。調剤に関する知識を一から学べる充実した研修体制に惹かれ、なの花薬局への入社を決めました。1年目に私が配属された店舗は内科・小児科門前で、お子さんの症状を心配して、熱心に質問されるお母さんが多く、期待に応えたいという思いを強く感じました。そのため、添付文書を読み込んだり、製薬メーカーが主催する勉強会に参加したり、先輩の服薬指導を見てメモしたり、自己研鑽に励みました。また、近隣店舗からの応援要請にも積極的に応じ、さまざまな診療科の処方箋に触れ、知識の幅を広げていきました。
「処方箋がなくても
相談できる薬局」
という目標のもと、心を一つに
入社3年目で整形外科医院前の店舗の管理薬剤師になり、その半年後には同店舗の薬局長に就任しました。在庫や売上の管理など、それまで見ていたつもりでも、実際に自分が担当するとなるとわからないことも多く、ブロック長に相談しながら一つずつ覚えていきました。スタッフのマネジメントについても、最初のうちはどうすれば納得して動いてもらえるのか悩むこともありました。まずは自分自身の判断基準を明確にしようと考え、「処方箋がなくても相談に行ける薬局を目指そう」と目標を設定。それを発信することで、自分もスタッフも何をすべきかが見えてきて、一体感も高まっていきました。医療機関や医薬品卸会社など、社外の人とのつながりも大切にし、協力体制を構築することにも力を入れました。
また、総合病院前の薬局長を経験した際には、これまでに扱ったことのない薬剤にも触れ、専門性も高めることができました。
成長した姿を見ることが
何よりのやりがいに
薬局長を務める傍ら、社内教育委員会の委員長も兼任。若手薬剤師がより主体的に考え、行動できるように、対話形式や実践形式の研修カリキュラムを増やし、教育者向け研修の充実を図ってきました。
昨年からは教育セクション課長として、社内の教育全般を担当するようになりました。就任1年目は全薬局長を対象にした研修を実施しました。2年目となる今年度は、ベテラン薬局長が若手薬局長や薬局長候補者を教える屋根瓦方式の教育を取り入れています。今後は薬剤師とスタッフの合同研修など、さらなるチーム力向上につながる取組を企画していきたいと意欲を燃やしています。
若手薬剤師や新任薬局長の成長した姿を見ると、大きなやりがいを感じます。また、教えることは学ぶことだと、常々痛感しています。今後も学び合う環境の中で、地域や社会にも貢献できる薬剤師を目指していきたいと思います。