独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO) 近畿四国地区病院

業種・職種 病院

資格取得

緩和薬物療法認定薬剤師
2019年取材記事
個々の患者さんの背景や思いまで汲み取り
適切な処方設計に貢献したい。
星ヶ丘医療センター薬剤部
薬学部卒業 2007年入社

与えられたポジションに真剣に向き合い、信頼を獲得

 現在でこそがんサポートチームの主軸メンバーとして、また緩和ケア病棟薬剤師として活動をしていますが、入職当初から化学療法や緩和ケアに興味や知識を持っていたわけではありません。携わるようになったきっかけは、がんサポートチームに薬剤師が交代で参加していて、私の順番が回ってきたというだけのものでした。前任者から引き継ぎを受けたものの、回診やカンファレンスでもあまり発言できず、知識不足を痛感し、「このままではいけない」と奮起。専門書を手当り次第に買い込み、また緩和に関わる勉強会、学会、研修にも積極的に参加し、「カンファレンスで必ず1回は発言する」ことを自分に課すなどしました。その結果、少しずつ発言回数も増え、内容も的を射たものになり、チームのメンバーからの信頼も得られるようになりました。
 緩和ケアの難しいところは、たとえ同じがん種であったとしても、痛みの原因も異なり、かつ何を優先させたいかという患者さんの思いによっても処置が異なるところ。個々の患者さんの背景や思いまで汲み取った上で、処方設計することが求められます。麻薬製剤の種類による違いや、投与経路による作用・副作用の差や、相互作用など、細部まで正確に理解している医療スタッフは意外と少なく、私の提案にも真剣に耳を傾けてくれ、頼りにされていると感じ、やりがいも増していきました。

資格取得の勉強を通じて視野も広がり、新たな取り組みも実践

 任期の1年が終わる頃には、「せっかくここまで頑張ってきたのだから資格を取得してカタチにしたい」と思うようになり、任期を延長してもらい、認定の条件である3年が経った年に緩和薬物療法認定薬剤師の資格を取得しました。症例提出にあたっては、他職種と症例を振り返るデスカンファレンスも開催。これまでの自分の軌跡を振り返り、亡くなった患者さんへの思いを馳せるよい機会となりました。また筆記試験対策として、これまで携わったことがない在宅医療分野の勉強もし、介護スタッフなど在宅の患者さんを取り巻く人たちを含めた合同カンファレンスがあることを知りました。多くの情報に触れたことで視野が広がり、当院でも必要がある場合には退院前カンファレンスを開催するなど、大いに役立ちました。
 資格取得後は、新たに若手の育成も私のミッションに加わりました。基礎からしっかりと教えて、私が異動した後でもチームにしっかりと薬剤師の居場所を残すことができるようにしたいと思っています。異動による環境変化を新たな可能性に挑戦するチャンスにとらえ、これからも成長し続けていきます。

ADVICE

後輩の皆さんへアドバイス

経験が何より大事!

やってみて初めて興味が湧くこともあるので、まずはいろいろなことを経験してみてほしいですね。企業や病院、薬局というカテゴリーだけでなく、規模によっても違いや特徴があるので、見学やインターンシップに参加して、幅広い経験ができる環境を選ぶとよいと思います。

引き続いて3年以上、緩和ケアに従事していることなどが条件
  • 学会入会

    日本緩和医療薬学会の会員になる
  • 実務経験

    薬剤師としての実務経験5年以上、
    緩和ケアに引き続いて
    3年以上従事していることが必要
  • 研修・講習会

    過去5年以内に認定対象となる講習等を
    計100単位(毎年20単位)以上履修
    がん疼痛緩和と医療用麻薬の
    適正使用推進のための講習会に
    1回以上参加
  • 学会発表

    緩和ケア領域に関する学会発表
    2回以上
  • 申請・試験

    緩和ケア領域薬剤管理指導の
    実績について、病院薬剤師は30症例以上、
    保険薬局薬剤師は15症例以上を提示
取得方法

緩和薬物療法認定薬剤師認定試験を受験する者は、以下の各項をすべて満たす必要があります。(1)薬剤師としての実務経験を5年以上有する日本緩和医療薬学会(以下、本学会)の会員であること。(2)引き続いて3年以上、緩和ケアに従事していること。(3)過去5年以内に、認定対象となる講習等を所定の単位(計100単位、毎年20単位)以上履修していること。過去5年以内に、がん疼痛緩和と医療用麻薬の適正使用推進のための講習会に1回以上参加していること。(4)本学会年会、または学術大会において緩和ケア領域に関する学会発表を2回以上(少なくとも1回は発表者)行っていること。(5)病院等に勤務する薬剤師は緩和ケア領域薬剤管理指導の実績について30症例以上提示できること。保険薬局に勤務する薬剤師は緩和ケア領域薬剤管理指導の実績について15症例以上提示できることなどの条件があります。

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