パナソニック健康保険組合 松下記念病院

業種 病院
2021年取材記事
入院から外来治療までトータルに把握し
よりよい薬物療法を実践できる薬剤師へ。
次世代を担う薬剤師
薬剤部
近畿大学薬学部 2017年卒業

診療全般を把握して
指導に活かしたい

 入院から外来治療までの流れを一貫して把握し、指導に活かせるようになりたいという思いがあり、まずは入院中の状況を知るために病院への就職を希望。なかでも松下記念病院は、多様な診療科が揃い、かつ中規模であるがゆえにさまざまな業務に携われることができると感じました。また「機械でできるところは機械化し、患者さんにしっかりと向き合える環境づくり」を積極的に推進し、薬薬連携にも力を入れていることも大きなポイントとなり、入職を決めました。
 1年目は、調剤の基本を徹底して学び、秋頃からは夜勤も担当するようになりました。ピッキング時の取り間違えを防止するバーコードを活用した照合システムなど、調剤室内のIT化も進んでおり、患者さんにとっても、働く薬剤師にとっても、よい環境が整っていると感じました。
 これまでの知識では足りず、最初は何を聞かれているのかすらわからず戸惑うこともありましたが、先輩に丁寧に指導していただき、勉強しながら、1年間かけて知識を蓄えていきました。また2年目以降の病棟業務に備えて、服薬指導の練習などもしっかりと時間をかけて行い、病院薬剤師としての基礎を築くことができました。

患者さんが安心して
薬物療法を受けられるように

 2年目からは産婦人科と消化器内科の病棟に常駐。医師や看護師からの質問にできるだけ迅速に対応できるように、配合変化などのよく聞かれる内容は、一覧表にまとめておくなどの工夫をするようにしていました。
 3年目からは血液内科、循環器内科、小児科の病棟を担当するようになり、疾患自体の勉強にも熱が入るようになりました。特に血液内科、循環器内科は薬物療法が中心になるので、患者さんが安心して、治療を受ける環境づくりに薬剤師が果たす役割は大きいと言えます。
 4年目以降は整形外科、腎不全科、耳鼻咽喉科、歯科口腔外科の病棟を担当し、2年目からの病棟常駐業務の中で、幅広い診療科での業務を経験することができました。また、栄養サポートチーム、骨粗鬆症リエゾンサービスチームといった医療チームに参画しており、多職種と連携して薬剤師としての視点で治療や患者さんのサポートに関わっています。DI担当も兼任し、医薬品情報の収集・管理や提供、病棟薬剤師と連携を行っています。病棟担当薬剤師、DI担当者の両方の視点から適正で安全な医薬品の使用を進めていきたいです。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

現在、チーム医療ではNST(栄養サポートチーム)に関わっているため、NST専門療法士の資格取得を目指してスキルアップしていきたいと考えています。また、継続してジェネラリストとして幅広い薬物療法の知識について理解を深めたいです。組織の中でのマネジメントスキルを身に付け、薬剤部全体で医療の質の向上を目指したいです。

ADVICE

学生の皆さんへアドバイス

  • 社会人と学生の
    違い

    責任の重さや、さまざまな背景の人や職種の人と関わるという点が大きく違っていると感じます。薬剤師としてよりよい薬物療法ができるように責任感を持って臨むとともに、患者さんや一緒に働く仲間など相手のことをよく考え、行動するようにしています。

  • 学生時代にしておけば
    よかったこと

    将来働くことをイメージして勉強すること、またいろいろな背景や価値観の人と積極的に交流すると、社会人になってからも役立つと思います。アルバイトや習い事などを通じて、世代の異なる人と接する機会をつくるとよいと思います。

  • キャリア選択の
    アドバイス

    自分が将来なりたい姿をイメージした上で見学会などに参加し、実現できるかどうかを確認するとよいと思います。私は5カ所ほど病院を見学しましたが、1日の流れや雰囲気を自分の目で見たり、質問したりして、絞り込んでいきました。

オフタイム

コロナ禍のため、
自宅で花や植物を育てたり、
植物園に行ったりする機会が増えました。
季節ごとにさまざまな植物を見て
癒されています。

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