I&H株式会社(阪神調剤グループ)

業種 保険(調剤)薬局
2023年取材記事
グループ企業の薬局支援を通じて 培った幅広い知識や対応力を活かし 店舗運営や後進育成にも力を尽くす。
サービスインテグレーション本部 PSチーム4リーダー(兼 店長)
薬学部 2019 年卒業
私のCAREER
PS(パートナーサポート)チームリーダー

グループ企業の薬局支援を行うPSチームの働き方に魅力を感じ入社。3年目で管理薬剤師となるなど薬剤師としても着実にスキルアップし、4年目には店長を務めるほか、PSチームリーダーとしてメンバーの支援や案件管理も行うなど、活躍の場を広げています。

5年のCAREER

  • 1年目

    青森県、沖縄県、三重県の
    3店舗で薬剤師としての基礎を築く

    新人研修を経て、地域の総合病院前にある青森県のつがる薬局に配属にされ、多様な診療科の処方箋、薬剤に触れる。その後、沖縄県、三重県の店舗で施設在宅なども経験し、業務ノウハウや知識の幅を広げる

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    ここがPOINT1

    足元のおぼつかないおばあちゃんが薬局前で転倒し、心配になって家まで送り届けたことがありました。薬のことだけでなく、患者さんに寄り添い、丁寧に対応することも、地域の健康を守る薬局の大切なサービスなのだと実感しました。

  • 2年目

    PSチームのメンバーとして
    支援活動を開始

    PSチームのメンバーとしてグループ薬局からの様々な支援要請に応えて、短期間での支援業務を数多く行う。全国を飛び回り、さまざまな地域特性やそれに合わせた薬局のあり方やルールを知るとともに、臨機応変な対応力を養う

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    ここがPOINT2

    支援業務で数多くの店舗を経験することで、地域特性や医師によって異なる処方傾向などについても知ることができました。またPSチームのメンバーにはMRや病院薬剤師、ドラッグストアなど、多様な勤務経験を持つ人も多く、それぞれ違う角度からアドバイスをくれ、視野が広がりました。

  • 3年目

    管理薬剤師や
    新規M&A後の店舗支援を経験

    沖縄県の店舗で管理薬剤師となり、店内すべてのモノや人の動きを把握することを通して、より広い視野を養う。また、新規M&A後の店舗支援も経験し、新たなルールづくりの面からの助言なども行う。現在に至るまでに、15都道府県、27店舗での支援業務を積み重ねる

  • 4年目

    PSチームリーダー
    店長兼管理薬剤師

    PSチームリーダーとして、メンバーの支援や案件管理を担当。さらに店長兼管理薬剤師として店舗運営にあたるほか、自身が店長を務める店舗以外の2店舗でも後進の育成、サポートに取り組む

「自分を変えたい」と
全国で活躍できる職種を希望

 患者さん本人から直接話を聞き、長期にわたって関われることに魅力を感じ、薬局を志望。なかでも他社にはあまりないPS(パートナーサポート)チームの働き方に興味を覚え、I&Hへの入社を決めました。PSチームはグループ企業の薬局支援を行うもので、その活躍の場は全国にわたっています。実は、社会人になるまで地元を離れたことがなく、どちらかというと内向的なタイプだったのですが、就職を機にそんな自分を変えたいという気持ちもありました。そのため、全国展開していることを前提に就職先を探しながら、一方で全く知らない土地で数年単位の時間を過ごすことに、「もし自分に合わない場所だったらどうしよう」という不安もぬぐい切れずにいました。そんな私にとって、短期間の支援を全国各地で行うI&HのPSチームの働き方は、とても魅力的に感じられたのです。福利厚生が充実していることや、入社後に全国勤務を基本とする総合職コースから地域限定などのコースに変更することも可能で、ライフステージに合わせた働き方ができることにもメリットを感じました。

充実した研修制度で
同期との絆も深まる

 入社後は、約3週間の新入社員研修からスタート。同期全員が集合して毎日顔を合わせる中で、言葉遣いなどの接遇から調剤や服薬指導の基本、保険の知識、店舗における業務の流れまで徹底して学んでいきました。店舗に配属された後も、3カ月後、6カ月後にフォローアップ研修がそれぞれ1週間かけて行われ、同期同士で現場での疑問や悩みなどを共有できたのもよかったです。特に印象深かったのは、研修がスタートした頃は、「白衣に着られている」という感じだったのが、6カ月後研修の時に感じた「白衣姿がしっくりしてきた」ということ。そんな同期たちの変化を見て、改めて自分の成長も感じることができました。

1年間に特色ある3店舗を経験し
薬剤師としての基礎を築く

 入社1年目に経験したのは、それぞれ特色が異なる3店舗。最初に配属された青森県の店舗は総合病院の門前だったため、抗がん剤を含む多様な薬剤を取り扱い、幅広く学ぶことができました。続く沖縄県の店舗は、整形外科、呼吸器内科の門前で、リハビリ中の患者さんへのサポートのあり方や、喘息患者さんの吸入薬指導などについての知識や理解を深めることができました。3つ目となる三重県の店舗は眼科の門前で、点眼薬の扱いや指導法について学んだほか、施設在宅にも携わるなど、1年の中で様々な経験を積むことができました。
 2年目からはいよいよPSチームの一員としての活動を開始。支援期間は1日だけのものもあれば、数カ月間に及ぶものもあり、その内容も人員不足を補う即戦力がほしいというものから、新しく導入した設備や機器の使い方の指導、業務のマニュアル化、施設在宅業務の拡大まで、多岐にわたっています。なかにはM&Aによって新たにグループに加わったばかりの店舗もあり、よいところは残しつつ、改善も加え、新たなルールをつくるということも経験しました。チームリーダーに相談したり、本部に協力を求めたり、周囲の力も借りながら、着実にスキルの幅を広げていったことで、「安藤さんに支援に来てもらってよかった」「また来てほしい」と言ってもらえることも増え、手応えも感じられるようになりました。
 さらに3年目には、PSチームとしての活動を行う傍ら、沖縄県の店舗で管理薬剤師も担当し、薬局全体の業務の割り振りやスタッフ管理も経験しました。マネジメントの視点を身に付けたことで、以後、支援に入る時には現場と管理側との〝橋渡し役〟となり、チームの一体感を上げていくことも意識するようになりました。また、個人在宅も経験したことで、より患者さんの生活に即したアドバイスやサポートのあり方について考えるきっかけにもなりました。

「自分の決断、行動によって改善できた」
と実感

 4年目からはチームリーダーとなり、メンバーのスキルや成長を考えて案件を割り振り、その活動を支援するなどしています。さらに私自身、今年オープンの店舗の店長兼管理薬剤師を務めているのに加え、近隣の2店舗の後進育成のサポートも行っています。店長となったことで、より売上管理など経営的な視点も持つようになり、PSチームの案件管理をする際にも役立っています。また、PSチームとして約40店舗で支援業務を積み重ねてきた経験は店舗運営に役立つなど、相互によい効果を及ぼしていると感じています。
 ポジションが上がると自分で決定できることが増え、それが結果につながると、「自分が行動したことで改善できた」と実感し、やりがいや手応えも大きくなるのが魅力です。今後も現場の意見を吸い上げ、様々なことに積極的に取り組むとともに、店舗やチームのメンバーが成功体験を積み重ね、成長していけるよう力を注いでいきたいと思います。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

PSチームのメンバーだった頃の上司から、「自分のチームからリーダーを輩出できて嬉しかった」と言ってもらえたのが、私としても嬉しく、また「今度は私が次のリーダーとなるような人を育成する番だ」と気合も入りました。後進の挑戦を後押しし、リーダーや店長になるような人を育てていける人になっていくことが、今後の目標です。

これが成功の分岐点

チャレンジする勇気を持つことが 成長の第一歩

就職活動の時に、「やらずに後悔するより、やって後悔したい」と伝えたところ、私の考えを受け入れてくれ、PSチームへの配属をはじめ、いろいろなことにチャレンジする機会を与えてもらえたと思っています。社会人になると、“初めて経験すること”が多く、不安に感じることもありますが、ひるむことなくチャレンジする勇気を持つことが成長の第一歩になると確信しています。

私なりの仕事の心掛け

十分な準備と 現場での観察による現状把握が大切

支援業務の開始前から、支援先店舗のホームページはもちろん、近隣病院に関する情報収集を行うなど、準備をしっかりとしておくことで、よりスピーディーに行動に移せるようにしています。また、「この店舗の新人薬剤師」という意識を常に持つようにし、先輩方の動きや考えをよく見て、行動したり、意見を述べたりするようにしています。

学生の皆さんへメッセージ

周りの人の意見に流されず 自分のイメージや直感を大切にしてほしい

就職活動については、人によって何を大事に思うかが違うため、周りの人の意見に流されることなく、自分のイメージにより近い職場を選ぶことが大切だと思います。見学ができるなら、たとえ遠方でも実際に自分の目で見るとよりイメージがつかめると思います。そして「やってみたいけど自分にできるかな」と不安を感じたとしても、諦めないでチャレンジしてみてください。意欲さえあれば必ず道は開けると信じて、一歩を踏み出してほしいと思います。

オフタイム

支援で訪れた地で、休日を利用して観光したり、おいしいものを食べたり…。現在は青森県の店舗の店長をしているので、市場で新鮮でおいしい海産物を買って、BBQするのが楽しみ。夏には4年ぶりにねぶた祭りが開催されるなど、青森ならではのイベントや食を楽しんでいます。

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