住友ファーマ株式会社

業種 メーカー
2021年取材記事
神経変性疾患に関わる 施設間連携をサポートし、 地域医療の向上に貢献したい。
東京CNS第2営業所 Neuroscience Expert MR 主事補
薬学部 2007 年卒業
私のCAREER
Neuroscience Expert MR

自社製品の情報提供だけにとどまらず、 基幹病院とかかりつけ医その他医療関連施設とをつなぐ活動にも注力。 様々な角度からアプローチし、地域医療の向上に貢献できることもMRの大きな魅力です。

15年のCAREER

  • 1年目

    ジェネラル領域担当MR
    主に開業医・中小病院を担当

    岡山県倉敷市のエリア担当MRとして開業医を中心としながら、中小病院なども担当。「地域医療」という枠組みにも目を向けるようになり、大学病院と担当地域とをつなぐ「神経変性疾患 連携の会」の立ち上げも行う

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    ここがPOINT1

    施設を超えた様々な思いを結びつけ、連携を強化するなど、自社製品の情報提供だけでなく、地域医療に貢献できるのがMRの魅力の一つ。担当地域における認知症連携パスの構築・連携ツールの作成などのサポート活動に注力しました。

  • 8年目

    ジェネラル領域担当MR
    病院専任担当として基幹病院を担当

    東京都多磨地区の病院専任担当MRになり、神経変性疾患の新薬開発において重要な役割を担うナショナルセンター(国立精神・神経医療研究センター病院)も担当。10年目からは同地区のCNS(Central Nervous System)領域担当MRとして継続してナショナルセンターなどを担当

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    ここがPOINT2

    全国的に著名な先生とも関わる中で、最新情報のアップデートを重視。学会参加や、医療行政など社会の動きにもアンテナを張り、医療現場のニーズにマッチした研究会の企画立案を行うようになりました。

  • 15年目

    CNS領域担当MR
    Neuroscience Expert MRとして
    主に大学病院を担当

    Neuroscience Expert MRとして、東京都内の大学病院や基幹病院を担当。自社で扱っているパーキンソン病とレビー小体型認知症の治療薬に関わる情報提供のみならず、施設間の連携サポートなどにも注力

相手の視点に立ち
シチュエーションを具体的に提示

 よりよい治療法の確立に直結する新薬を取り扱うことにはもともと興味を持っていました。また薬科大学だったこともあり、就職後、同僚に様々な学部の出身者がいる環境に身を置くことで、自分の世界を広げられるのではないかと、製薬企業を志望。なかでも大日本住友製薬は、面接時にも丁寧に自分の話を聞いてくれたことに加えて、社員一人ひとりを大切にし、厳しくもあたたかい目で人を育てていく社風に魅力を感じ、入社を決めました。
 入社後、新人研修を経て、初めて配属されたのは岡山県の営業所。倉敷市のエリア担当MRとして、まずは開業医を中心に活動していくこととなりました。そんな中、「価値あるMRとしての在り方とは?」という葛藤にぶつかりました。「医師とどの様な関わり方をしていけば良いのか」「どうすれば医療スタッフと良好な関係性を築けるのか」などわからないことばかりで、その都度、先輩に相談したり、同期に話を打ち明けたりなどしていました。悩みながらも、「相手にとって役に立つ活動とは何か」という視点で考え、行動するように心掛けました。例えば、薬剤の紹介をする際にも、自社製品の利点ばかりに偏った内容ではなく、「先生がこのようなことでお困りなら」「患者さんがこのような状態にある時は」「このような副作用がある場合には」など、具体的なシチュエーションをまずイメージしていただき、それに応じた的確な情報をお伝えするようにしました。また自社製品の話題のみならず、相手側が興味をもつ分野にも寄り添った活動を意識し継続していくうちに、医師や医療スタッフからも質問や相談をいただけるようになり、「医療パートナーの一員として認識いただけているのではないか」という手応えを感じるに至りました。

担当地域と大学病院をつなぐ
「連携の会」の立ち上げへ

 その後、訪問施設だけに留まらず、「地域医療」という枠組みにも目を向けるようになりました。当時、担当していた地域には脳神経内科専門医がおらず、かかりつけ医の先生が認知症・パーキンソン病を始めとする神経変性疾患患者のケアに難渋している課題がありました。このような背景から、神経変性疾患の専門医が揃う大学病院担当者と相談し、担当地域と大学病院両者の連携を円滑化していくための施策を展開できないかと考えるようになりました。特に神経変性疾患領域は病態、治療法そのものが解明されていないものも多く、常に情報がアップデートされています。かかりつけ医の先生からは最新の情報についてもっと触れる機会がほしいという声も聞かれました。そこで大学病院側にこうした声を伝えたところ、専門医の先生方も地域一体となって取り組むことの重要性を以前から十分にご認識いただいていたこともあり、「神経変性疾患 連携の会」を立ち上げることになりました。医師だけでなく、神経変性疾患の患者さまに関わる様々な施設の関係者も多数参加するようになり、私が担当を離れ7年が経過した今も、継続して開催されていることはうれしい限りです。

多様なニーズや想いをつなぐ活動で
さらなるプレゼンス向上へ

 8年目からは東京多摩地区の病院専任担当MRとなり、主に神経変性疾患専門のナショナルセンター(国立精神・神経医療研究センター病院)を6年半にわたって担当しました。ナショナルセンターは各疾患の新たな治療法・新薬開発においても重要な役割を担っているだけに、本社の研究開発チームとの橋渡しなど、これまでとは違ったMR活動も求められます。施設特性をしっかり考慮した上で、「どういう働きかけをしたらよいのか」、「他社との違いをどうすれば出せるのか」を考え取り組みました。
 具体的には「ニーズがありながらまだ充足されていないもの」を模索するなかで、ナショナルセンターに所属する若手医師の育成というニーズに対して、若手医師が登壇する研究会を開催したり、以前「連携の会」を立ち上げた時の経験を活かして、周辺施設との連携強化を図る為の会合を開催したりなど、これらの取り組みを通じて、当社のプレゼンスを高めることができました。

IPS細胞を用いた新たな治療法を
伝える活動にも今後携わりたい

 15年目からは東京都内のNeuroscience Expert MRとなり、大学病院や基幹病院を担当するようになりました。自社製品であるパーキンソン病、レビー小体型認知症の治療薬に関わる新着データやコンテンツ紹介のほか、施設間の連携をサポートする研究会の企画立案などにも継続して取り組んでいます。特に近年、地域包括ケアシステムの確立が重視されているなか、神経変性疾患治療を担う中核施設と在宅施設・調剤薬局・訪問看護ステーション・地域包括支援センターなど周辺施設とをつなぐ仕組みづくりにはより一層注力していきたいです。
 大日本住友製薬として今後、IPS細胞を用いた「再生・細胞医薬分野」への取り組みを強化していきます。新たな治療法が世に出てくることに、私自身大きな夢を抱いています。新たな治療技術を医療関係者に伝えていく活動にも携わり、一人でも多くの患者さまの笑顔につなげていきたいと考えています。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

私が社会人になって15年が経ちますが、製薬業界のみならず、社会を取り巻く環境が常に変化していると肌で感じます。広い視野を持ち、政治・経済・社会・技術などの変化の流れをしっかりと把握し、環境変化に柔軟に対応できる力を養っていきたいと思います。
また将来的には、IPS細胞を用いた最新の治療法などを伝える活動の一翼を担い、多くの患者さまの笑顔につなげたいと切望しています。

私なりの仕事の心掛け

常識や前例にとらわれず 常に「相手の役に立つ行動」を第一に

何よりも「相手の役に立つ行動」を考え、実践することを常に意識しています。また15年にわたってMRとして活動してきたなかで、常識にとらわれず、多様な人と関わることで情報を常にバージョンアップし、新しいニーズを見付けること、それを充足するためのアイデアを自ら発案し、働きかけていくことが重要だと感じています。

これが成功の分岐点

施設間の連携強化に関わる 成功経験が大きな転機に

初任地で担当地域と大学病院の神経変性疾患の専門医との連携強化を目的とする「連携の会」の立ち上げに参画。特に神経変性疾患は病態や治療法そのものが解明されておらず、施設間の連携をサポートすることは、医療向上に貢献できる大きな可能性があります。若手の頃にこうした経験をしたことが、今の自分の活動に繋がっています。

学生の皆さんへメッセージ

「薬学×他分野」で イノベーションを起こす人に

私たちは「過去の非常識が今日は常識となる」ような不確実な時代に身を置いています。環境変化に柔軟に対応し、またイノベーションを起こすためにも、「薬学+他分野」ではなく「薬学×他分野」の意識を持つことが重要です。学生のうちから視野を広く持ち、何か夢中になれるものを見付け、こだわりを持って取り組んでください。それが社会人になってから大きな財産になるはずです。

オフタイム

社会人になってから、先輩に誘われて山登りを始めました。同僚と日程を合わせて休日に日帰り登山を楽しんでいます。大自然に触れてリフレッシュした後、帰りに立ち寄る温泉は最高です!
また家族で過ごす時間は最高の癒しであり、仕事の原動力です。

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