クオール株式会社(クオール薬局)

業種 保険(調剤)薬局
2025年取材記事
後輩たちの専門資格取得を支援し 会社全体でがん患者さまへの薬学的フォローを強化したい。
薬局事業部第六本部(中部エリア)
薬学部 2021 年卒業
私のCAREER
外来がん治療認定薬剤師

ライフプランの変化に合わせて勤務スタイルを柔軟に変更できる制度を活用し、仕事とプライベートを両立させながら、後輩指導から在宅、在庫管理など幅広い業務を経験。外来がん治療認定薬剤師の資格取得を通じて専門性を磨き、現在は管理薬剤師を目指し次のステージへの歩みを進めています。

5年のCAREER

  • 1年目

    小規模・大規模双方の
    店舗を経験

    比較的小規模な店舗を経て、総合病院門前の大型店に異動し、幅広い診療科からの処方箋を経験。多種類の併用薬の相互作用確認を含む処方監査を迅速に行うスキルなどを習得

  • 2年目

    フレッシュマンリーダーとして
    後輩を指導

    店舗内での業務に加えて個人在宅も多数経験。通常業務と並行し、新入社員を教育する「フレッシュマンリーダー」を担当。時には同期と情報共有しながら育成計画を立てた

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    ここがPOINT1

    他者に分かりやすく説明して教える行為は、自身に不足している知識を学び直し、深く理解して定着させることにつながりました。また、指導した後輩が次の年に新人教育をしている姿を見た時は大きな達成感を味わい、異動する後輩から「私の師匠です」と書かれた感謝の手紙をもらった時は感激しました。

  • 3年目

    在庫管理を担当

    在庫管理業務を本格的に担当。数千品目に及ぶ医薬品の在庫を日々把握し、棚卸しも経験。欠品防止と、過剰在庫による使用期限切れ廃棄ロス抑制の両立に向けて、自店舗だけでなく他店舗も含めて在庫融通を行うなど、経営的視点を体得

  • 4年目

    外来がん治療認定薬剤師資格
    を取得

    「外来がん治療専門薬剤師」資格所持者の上司からの勧めを受けて「外来がん治療認定薬剤師」の資格を取得。病院主催の薬薬連携セミナーで「薬局でのがん患者へのテレフォンフォロー症例」をテーマにした発表も経験

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    ここがPOINT2

    資格取得に向けては、有資格者からアドバイスや症例添削を受けられる制度など、当社の手厚いサポート体制が大きな力になりました。がんセンターの門前の薬剤師など全国の先輩からの支援があったからこそ取得できたと感謝しており、これから後輩たちに還元していきます。

  • 5年目

    広域コースに変更
    新天地で管理薬剤師を目指す

    名古屋での地域限定コースから、中部圏を勤務エリアとする広域コースに変更し、管理薬剤師候補としてスキルアップの異動。各種届け出や麻薬などの医薬品管理、調剤報酬などについて学ぶ

入社後、勤務スタイルを変更し
働きやすい制度を実感

 コロナ禍で大学での合同説明会が中止になるなどしましたが、その分、自分が本当に興味のある業界や企業の説明会に足を運び、医薬品についてより深く学びたいとの思いから調剤薬局を志望。異動などを通じてさまざまな職場を経験しつつ多くのスタッフと関わりながらコミュニティーを広げていきたいと、大手の調剤薬局に絞りました。
 クオールの「わたしたちは、すべての人の、クオリティ オブ ライフに向きあいます。いつでも、どこでも、あなたに。」という企業理念や「あなたの、いちばん近くにある安心」というスローガンに共感し、私の話をしっかりと聞いて想いに寄り添ってくれる採用担当者の誠実な対応などから感じた社風にも惹かれて入社を決めました。
 3つの勤務スタイルから、希望するエリア内での異動に限定される広域コース(関東)を選択し、最初に配属されたのは神奈川県の比較的小規模な店舗でした。スタッフ全員が親身に接してくれて、調剤や薬歴入力などの業務も手厚くフォローしてくれました。特に、当社には新入社員1人に若手の先輩1人が付く「フレッシュマンリーダー」制度があり、4つ上の先輩からとても丁寧な指導を受けたことが私の土台となっています。
 半年後、私的な事情で急遽、実家に戻ることになったのですが、上司が親身に相談に乗ってくれ、転居を伴う異動のない地域限定コースへと勤務スタイルを変更し、名古屋の総合病院門前の大型店へ異動。ライフスタイルの変化に合わせて柔軟に何度でもコースを変更できる制度が、働きやすさにつながっていることを実感しました。

在庫管理を通じて
経営視点を体得

 3年目からは在庫管理業務を本格的に担当。大型店のため扱う医薬品は数千品目に及び、高額な薬もあって金額も大きく、管理は大変でした。特に、患者さまが必要な時に薬が不足する「欠品」と、使用されずに期限が切れてしまう「ロス」のバランスを取ることの難しさがあり、通常業務の合間に在庫の期限を確認し、期限が近い薬は他の店舗にも使ってもらうなど、自店舗だけでなく広い視野で管理を行いました。
 学生時代は薬の知識を活かして患者さまと接することに意識が向いていましたが、在庫管理を通じて薬局の「経営」という側面を学び、薬局も一つの「お店」として医薬品を管理し資産を棚卸しすることの重要性を実感。3年目という比較的早い段階で大型店の在庫管理を経験し、今後のキャリアにおいて必要となる一段高い視座を得られたと感じています。

専門性という武器を身に付け
薬学的フォローで患者さまに貢献

 4年目には「外来がん治療認定薬剤師」の資格を取得。これが大きな自信となり、処方箋からがん治療中と思われる患者さまが来局すると「任せてください」という気持ちで積極的な声掛けができるようになりました。いきなり病名を聞くのではなく「今日から新しい治療が始まったのですか?」などと不安を和らげるように接していくと、患者さまの方から自発的に病状や心配事を話してくださることが多く、そこから継続的なサポートを提案。「かかりつけ薬剤師」としての同意を得られると「頼りにしてもらえている」と自信にもつながります。
 かかりつけ患者さまは現在300人を超え 、大半ががん患者さまです。薬学的フォローアップで「副作用とは知らずに放置するところだった」などとお声をいただくと大きなやりがいを感じます。
 ある症例では、花粉症や加齢により涙が止まらないという方に詳しく話を伺ったところ、抗がん剤の副作用の可能性があり、市販の人工涙液での洗浄を提案 。さらに、別の眼科で処方されていた白内障の粘稠性の高い目薬が副作用を悪化させる可能性に気付き、処方医に情報提供したところ、その点眼薬は中止となり、医師から丁寧な説明と御礼の手紙をいただきました。患者さまからも症状が改善したと感謝され、医師からの手紙は今もロッカーに貼って仕事のモチベーションにしています。

管理薬剤師を目指して
スキルを磨き次のステージへ

 5年目には管理薬剤師候補として異動の打診を受けました。異動先店舗は「専門医療機関連携薬局」に認定されており、外来がん治療認定薬剤師の資格も活かせる絶好の機会と捉え、勤務スタイルを広域コース(中部)に変更してチャレンジすることを決意。現在は、保険調剤薬局の各種届け出や麻薬などの医薬品管理、調剤報酬、加算の算定要件などについて今まで以上に詳細に学び、管理薬剤師としての役割を果たせるよう入念に準備を進めています。
 これまでの取り組み姿勢を上司がしっかりと評価してくれて、その時々の自分に合ったチャレンジの機会を提示してもらえたことが大きな成長につながりました。このように挑戦を後押ししてくれる環境に感謝し、自ら積極的に学ぶことでさらなるステップアップを目指します。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

先輩方の支援によって「外来がん治療認定薬剤師」資格を取得できたので、患者さまへのフォローの強化はもちろん、資格取得を目指す後輩たちのサポートに回って還元していきます。併せて、社外での発表なども積極的に行い、クオール薬局全体としてがん患者さまへより専門的な薬学的介入を実施できるようにしていきたいと考えています。

これが成功の分岐点

資格取得を通じて得た学びが
患者さまに真に寄り添う対応へ

外来がん治療認定薬剤師の資格取得では、「薬学的介入実績」(10事例)の作成に苦戦しましたが、先輩からアドバイスを受けながら患者さまと積極的に関わり、副作用や体調変化、困り事などを丁寧にお聞きするうちに薬学的フォローアップの実践的スキルが身に付きました。どんな症状が服薬後の何日目から何日目まであったのかなどを深くヒアリングし、医師に分かりやすく情報提供して処方提案を行うのですが、「先生に言えていなかったことを伝えられて助かった」「教えてもらった方法で皮膚のケアを続けていて調子がいい」 などと喜ばれ、患者さまへの貢献につながっています。

私なりの仕事の心掛け

「まずはやってみる」の精神で
行動開始のハードルを下げる

ある先輩が店舗運営の改善などを行う際、「まずやってみて、後で軌道修正すればいい」と常々言っていたことに感化され、資格を目指すにあたっても「たとえ不合格でもよい経験になるから、とりあえず挑戦してみよう」と行動を始めたことが結果につながりました。セミナーでの発表も未経験でしたが「やってみるか」とスライドを作り始め、納得のいく形でやり遂げることができました。挑戦し、努力を重ねるプロセスそのものが、自身を大きく成長させてくれる貴重な機会になると実感しています。

ADVICE

後輩の皆さんへアドバイス

人事担当者から皆さんへのメッセージ

患者さま第一とした
自分らしいかかりつけ薬剤師像の実現へ

東日本採用本部 採用企画部

わたしたちクオールはQuality Of Lifeを社名の由来とし創業以来、「質」にこだわって専門性の高い薬局運営と薬剤師育成を行っており、かかりつけ薬剤師として地域のみなさまに寄り添った活動しています。そしてクオールの薬剤師一人ひとりは患者さまの治療や地域のみなさまの健康のために、多彩な研修制度を活用し専門性を高めています。患者さまを第一に考えた、自分らしいかかりつけ薬剤師像を実現できる薬局です。

オフタイム

服や靴を見るのが好きで、
休日は県外の古着屋さんを巡ることも。
「外来がん治療認定薬剤師」合格時には自分へのご褒美として、
欲しかった靴5足を大人買いしました。
車も好きで、友人とドライブを楽しんでいます。

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