京都第二赤十字病院

業種 病院

資格取得

日本医療情報学会 医療情報技師
2022年取材記事
医薬品マスター管理や情報発信を通じて 安全で適正な薬物療法に貢献したい。
薬剤部 医薬品安全管理課 システム管理係 係長
薬学研究科 2010年修了

資格取得は
新たな知識を得る入口

 私にとって資格取得は、経験で培った知識を再整理し、理解を深めていくものであると同時に、新たな知識を得るという“楽しみ”をもたらしてくれるものでもあります。これまでにも、糖尿病療養指導士や小児薬物療法認定薬剤師の資格を取得し、よりエビデンスに基づいた処方提案などに活かしてきました。
 さらに入職8年目の頃、直接業務とは関係なかったのですが、もともとパソコンに興味を持っていたことに加え、自分の世界を広げたいという気持ちから、IT国家資格である基本情報技術者の資格取得にチャレンジ。その半年後には情報セキュリティマネジメントの資格も取得しました。
 このことを上司に報告すると、「そのスキルを医療情報の場で活かしてみないか」と言われ、医薬品マスター管理に携わることになりました。ところが実際に業務をしてみると、医療情報システムに関する知識不足を痛感。医学・医療、医療情報システム、情報処理技術の3つの分野を網羅する医療情報技師の資格取得を目標に勉強を開始しました。ちょうど出産や育児の時期とも重なり、「育児と仕事と資格取得のための勉強と、3つを同時に行うのは大変だったでしょう」とよく言われましたが、私にとっては仕事か育児かの二択ではなく、勉強という自分の時間を設けることで、気分転換にもなっていました。また、ちょっとした隙間時間を有効活用できるように、あらかじめテキストをPDF化してタブレットで見られるようにしておくなど工夫もしていました。受験をモチベーションに勉強を進める中で、医事課や調度課なども含む医療情報システムの全体像についての理解も深まり、3カ月ほどで資格も取得することができました。

当院すべての患者さんに貢献できる
やりがいのある仕事

 現在は、医薬品安全管理課のシステム管理係長として、医師が安全に処方できるようにシステム設定を担当。添付文書の内容を反映させるにとどまらず、薬剤師ならではの視点を活かして、調剤時や病棟業務の際に疑義照会をいかに必要としないようにするか、腕の見せ所です。病棟業務のように個々の患者さんと接することはありませんが、より安全で適正に薬物療法を提供する仕組みを確立することで、間接的ではありますが当院のすべての患者さんに貢献できるのが今の仕事の最大のやりがいです。
 医療現場におけるシステム活用は今後さらに進展し、医療とITの両方の知識を持つ人材の重要性も増してくると思います。医療情報技師の資格は職種を問わず取得することができるため、職種を超えたネットワークも広がり、医療情報システムの構築や運用に関わる課題など、最新情報の共有もできるなどメリットも大きいです。「次世代に向けたマスター管理」をテーマにした発表を学術大会で行うなど、情報発信にも力を入れ、より多くの患者さんに貢献していきたいと思います。

ADVICE

後輩の皆さんへアドバイス

苦手意識を持たず 何事にもチャレンジを

新しい知識を得ることや、系統立てて学び理解を深めることは、自身のスキルアップにつながるのはもちろん、自分の可能性を広げることにもつながります。何事にも苦手意識を持たず、前向きな気持ちでチャレンジしてほしいと思います。

受検資格は不問。医療情報技術の専門的人材へ
  • 資格

    不問。誰でも受検可
  • 試験

    医学・医療編、医療情報システム編、
    情報処理技術編の3科目
  • 更新

    5年ごと
    資格更新のためのポイント取得
取得方法

医療情報技師能力検定は、受検のための資格は問いません。能力検定試験は、次の3科目からなります。(1)医学・医療編(2)医療情報システム編(3)情報処理技術編
3科目すべてに合格することが必須ですが、科目合格制度があり、科目合格として2年間合格が有効となるため、複数年かけて取得することも可能です。資格は5年ごとの更新が必要となります。更新には、資格有効期間内に次の条件を満たす必要があります。
(1)学会や研修会などに参加し、資格更新ポイント(50ポイント以上)を取得する(2)医療情報技師育制部会が指定する生涯研修セミナー、または生涯研修用e-Leaningを受講

「医療情報技師」とは

保健医療福祉専門職の一員として、医療の特質をふまえ、最適な情報処理技術にもとづき、医療情報を安全かつ有効に活用・提供することができる知識・技術および資質を有する者と定義される。

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