株式会社トーカイ薬局

業種 保険(調剤)薬局
2017年取材記事
小児薬物療法の専門家として
子ども達の健やかな成長を支える。
岩倉店 薬局長
薬学部卒業 2010 年入社
私のCAREER
薬局長

当社の様々なタイプの薬局で幅広い処方経験を積んだ後、小児クリニックの門前薬局の薬局長に着任。小児薬物療法認定薬剤師として、 子ども達・保護者の方への服薬指導を行い様々な相談等に対応。また、施設在宅にも携わり地域医療に貢献しています。

8年のCAREER

  • 8年目

    小児科門前薬局
    岩倉店に配属

    実家近くの小児科門前薬局・岩倉店に配属。3人の先輩薬剤師から調剤業務に関する丁寧な指導を受ける。学術大会にも初めて参加

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    ここがPOINT1

    子どもの病気や薬に関してお母さま方の心配事は多く、不安がなくなるまで徹底して質問されます。最初の段階で患者さまへの接遇の訓練がしっかりでき、後の店舗での服薬指導時に役立ちました。

  • 2年目

    内科門前の
    古田店に異動

    内科薬は種類が多くその知識の習得に努める。また、年配の患者さまが多い店舗であったため、ご相談の対応や生活提案などがスムーズにできるようコミュニケーション力を磨く

  • 4~5年目

    薬局長に着任
    多治見クリスタルプラザ店
    中津川市民病院前へ

    多治見クリスタルプラザ店の薬局長となり、眼科・漢方内科など近隣医師との情報交換、調整業務を行いながら、店舗をマネジメント。「健康料理教室」の企画・コンサルタント業務にも携わる。5年目には、中津川市民病院前店に異動し、重篤な薬物療法の処方にも対応

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    ここがPOINT2

    健康料理教室をさらに充実した内容に発展。この取り組みを学術大会で発表しました。また、様々な処方せんに対するスキルを積むことができ、「いろんな診療科、処方を経験したい」という入社時の希望も叶えられています。

  • 6年目

    小児科門前薬局
    岩倉店に薬局長として戻る

    小児患者の薬物療法に携わりつつ、在宅医療(老人ホーム、個人宅)も実施。専門性をさらに発揮できるよう、7年目から「小児薬物療法認定薬剤師」の勉強を始める。プライベートでは同年に娘が誕生

  • 8年目

    「小児薬物療法認定薬剤師」
    の資格を取得

    資格取得支援制度を活用し、Eラーニングによる小児薬物療法研修(1年間)、病院での実務研修等を経て、小児薬物療法認定薬剤師の資格を取得

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    ここがPOINT3

    小児科特有の疾病や調剤、小児への服薬指導など、習得した知識を駆使。子どもたちの健康を細やかにサポートできる、地域のかかりつけ薬局・薬剤師を目指しています。

「小児薬物療法認定薬剤師」の
資格を取得

 岩倉店は小児科の門前薬局で、患者さまは近隣の子ども達が中心となります。成長発達過程にある子どもは、年齢により薬用量や用法が異なり、また授乳期の場合は特有の注意が必要と、調剤や服薬指導には微細な配慮と専門知識が求められます。薬が苦手、飲むのを嫌がるケースはよくあること。「薬の飲ませ方がわからない…」お母さまもおられますので、当薬局では飲ませ方をカスタマイズ。一人ひとりに合わせた服薬指導を行っています。この味が嫌いということでしたら味を少し変える。服用のタイミングを提案するなど。その子の性格を読み取り、生活スタイルも考慮してアドバイスを行っています。
 また、薬の説明は親子一緒に聞いてもらっています。患者さまは親ではなく子どもですから。なぜこの薬が必要かをわかりやすく説明すると、子どもなりに理解してくれます。「飲もうか」という気持ちにまずなってもらうことが大切です。「どこの薬局の薬も飲めなかったのに、飲むようになりました!」と、お母さまの笑顔に接すると嬉しくなりますね。わが子の病気治療、薬に対しては皆不安をお持ちで、疑問に思ったことはどんどん質問してこられます。不安が全て解決できるまでアドバイスを行う、これが私のスタンスです。
 「小児薬物療法認定薬剤師」の勉強は、薬剤師として専門性を発揮できる分野を持ちたいとの思いから始めたものですが、1年間の研修で小児の薬物療法の幅広く深い知識を習得できました。小児薬の専門家がいることで、保護者の方もより一層安心感をもたれるようです。この信頼にしっかり応えていきたいと思っています。

学術大会へも毎年参加
良い刺激を受けて成長

 「小児薬物療法認定薬剤師」取得に関して、当社には認定資格を取得する多くの支援制度が整っており、会社からの手厚いサポートを受け取得することができました。また、学術大会など外部研修への参加を奨励するなど、自身の成長やキャリアアップを様々なカタチで後押ししてもらえます。
 日本薬剤師会の学術大会には入社1年目から参加。私も数年前に発表の機会を得ました。志の高い薬剤師が全国から集まり、各社が様々な取り組みを発表。他薬剤師の頑張りを目にし、毎回刺激を受けています。良い取り組みがあれば、それを活かせないか。自分ができることはないか。初心に戻り、薬剤師の仕事、使命を再確認する場となっています。

もっと情報を発信!
薬局を健康づくりのサロンに

 トーカイ薬局は、愛知・岐阜県下に店舗を展開。当社を選択したのは、地域密着型の薬局で腰を落ち着け、自分が理想とする薬局をつくりたい!という私の思いに応えてくれる会社ではないかと考えたからです。
 薬局は、薬をただ受け取る、病気になった時だけ利用する場ではないと思っています。〝健康情報拠点〟〝健康づくりのサロン〟であるべきだと私は考えています。多治見クリスタルプラザ店で企画した健康イベントは、その考えを反映した取り組みです。医師や栄養士、地元企業に働きかけ、健康料理教室の開催に加えて、薬剤師が健康情報を発信する時間を設けていただきました。高血圧、夏バテなど毎月テーマを決め、予防法や対処法について話をし、レシピ等も作成。イベントは現在も継続され、地域の皆さまに喜ばれています。
 健康情報拠点としての役割を、これからも果たしていきたいですね。薬剤師は多くの知識や情報を持ち合わせているのに、まだまだ発信しきれていません。医師よりもっと近くに、私たち薬剤師がいる。薬局がある。それを認識していただく機会をどんどん増やしていきたいと考えています。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

「小児薬物療法認定薬剤師」で得た知識を用いて、子ども達の薬物療法、お母さま方をしっかりサポートしていきたいです。子育て世代のお役に立てる情報発信なども将来的に行っていけたらと考えています。“健康づくりのサロン”として皆さまに気軽に活用してもらえる薬局にするのが、私の目標です。

これが成功の分岐点

これからの薬剤師の在り方、
目標を再確認できる学術大会への参加

学術大会では様々な立場の方が意見を述べられ、多くのことを学んでいます。その中には、我々薬剤師への評価がまだ低いことを感じる医師の発言も。「薬局は今後どうあるべきか、何をなすべきか」を改めて考える機会にもなりました。また、娘の誕生も私の分岐点に。親の視点からより親身な助言ができるようになりました。

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