「小児薬物療法認定薬剤師」の
資格を取得
岩倉店は小児科の門前薬局で、患者さまは近隣の子ども達が中心となります。成長発達過程にある子どもは、年齢により薬用量や用法が異なり、また授乳期の場合は特有の注意が必要と、調剤や服薬指導には微細な配慮と専門知識が求められます。薬が苦手、飲むのを嫌がるケースはよくあること。「薬の飲ませ方がわからない…」お母さまもおられますので、当薬局では飲ませ方をカスタマイズ。一人ひとりに合わせた服薬指導を行っています。この味が嫌いということでしたら味を少し変える。服用のタイミングを提案するなど。その子の性格を読み取り、生活スタイルも考慮してアドバイスを行っています。
また、薬の説明は親子一緒に聞いてもらっています。患者さまは親ではなく子どもですから。なぜこの薬が必要かをわかりやすく説明すると、子どもなりに理解してくれます。「飲もうか」という気持ちにまずなってもらうことが大切です。「どこの薬局の薬も飲めなかったのに、飲むようになりました!」と、お母さまの笑顔に接すると嬉しくなりますね。わが子の病気治療、薬に対しては皆不安をお持ちで、疑問に思ったことはどんどん質問してこられます。不安が全て解決できるまでアドバイスを行う、これが私のスタンスです。
「小児薬物療法認定薬剤師」の勉強は、薬剤師として専門性を発揮できる分野を持ちたいとの思いから始めたものですが、1年間の研修で小児の薬物療法の幅広く深い知識を習得できました。小児薬の専門家がいることで、保護者の方もより一層安心感をもたれるようです。この信頼にしっかり応えていきたいと思っています。
学術大会へも毎年参加
良い刺激を受けて成長
「小児薬物療法認定薬剤師」取得に関して、当社には認定資格を取得する多くの支援制度が整っており、会社からの手厚いサポートを受け取得することができました。また、学術大会など外部研修への参加を奨励するなど、自身の成長やキャリアアップを様々なカタチで後押ししてもらえます。
日本薬剤師会の学術大会には入社1年目から参加。私も数年前に発表の機会を得ました。志の高い薬剤師が全国から集まり、各社が様々な取り組みを発表。他薬剤師の頑張りを目にし、毎回刺激を受けています。良い取り組みがあれば、それを活かせないか。自分ができることはないか。初心に戻り、薬剤師の仕事、使命を再確認する場となっています。
もっと情報を発信!
薬局を健康づくりのサロンに
トーカイ薬局は、愛知・岐阜県下に店舗を展開。当社を選択したのは、地域密着型の薬局で腰を落ち着け、自分が理想とする薬局をつくりたい!という私の思いに応えてくれる会社ではないかと考えたからです。
薬局は、薬をただ受け取る、病気になった時だけ利用する場ではないと思っています。〝健康情報拠点〟〝健康づくりのサロン〟であるべきだと私は考えています。多治見クリスタルプラザ店で企画した健康イベントは、その考えを反映した取り組みです。医師や栄養士、地元企業に働きかけ、健康料理教室の開催に加えて、薬剤師が健康情報を発信する時間を設けていただきました。高血圧、夏バテなど毎月テーマを決め、予防法や対処法について話をし、レシピ等も作成。イベントは現在も継続され、地域の皆さまに喜ばれています。
健康情報拠点としての役割を、これからも果たしていきたいですね。薬剤師は多くの知識や情報を持ち合わせているのに、まだまだ発信しきれていません。医師よりもっと近くに、私たち薬剤師がいる。薬局がある。それを認識していただく機会をどんどん増やしていきたいと考えています。