I&H株式会社(阪神調剤グループ)

業種 保険(調剤)薬局
2019年取材記事
知識や技術に加えて、心が通うサービスでより効果的な服薬指導へ。
人事本部 人材開発部 教育研修課
薬学部卒業 2015 年入社
私のCAREER
教育研修課

新人研修を中心に、到達目標から研修計画のアウトラインまで全体を設計し、当社薬剤師のスキル向上はもちろん、 薬局のサービス品質の向上に注力。並行して店舗業務も行うことで、現場での気づきを研修に生かしています。

5年のCAREER

  • 1年目

    入社
    長田店に配属

    多数のクリニックや、市民病院、大学病院も比較的近くにある店舗で多様な処方箋に触れ、調剤や服薬指導など薬剤師としての基礎を築く

  • 2年目

    研修スタッフを経験

    研修スタッフに応募し、店舗勤務の傍ら、新人研修運営のサポートを担当。模擬調剤室で手技や調剤に関わる当社の考え方やルールを教えたり、監査演習をサポートしたりするほか、薬物治療や処方解析に関わる資料を作成し、講義なども行う

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    ここがPOINT1

    研修では自分とは違うところでつまずく人もいることから、自分を基準にするのではなく、一人ひとりに合わせたより細やかな指導の必要性を認識。研修だけでなく、服薬指導においても、より患者さまのニーズ把握に力を入れるようになりました。

  • 3年目

    教育研修課に異動
    大学病院前店舗で勤務

    教育研修課に異動となり、研修スケジュールや講義内容の計画立案、進捗管理など一連の流れに携わるように。また薬局薬剤師としては、大学病院前の店舗への配属となったことから、抗がん剤や免疫抑制剤など今まで以上に幅広い医薬品を取り扱い、知識の幅を広げる

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    ここがPOINT2

    研修計画の一部を初めてメインで担当させてもらった時、思うような結果を出せず落ち込んでいる私に、上長が「最初から100点満点の結果は出ない、失敗を次に生かせばいい」と声をかけてくれました。挑戦し続け、結果を積み重ねていくことが大事なのだと勇気をもらいました。

  • 4年目

    教育研修課の主軸に

    教育研修課の主軸として、研修の目標設定から、その達成に向けたステップまで、研修計画全体を設計することも増える。実務実習指導薬剤師の資格取得を目指した勉強も行っている

「社員にもやさしい」社風に
魅力を感じて入社

 入社の決め手になったのは、「患者さまにも社員にもやさしい薬局」という当社理念でした。「患者さまにやさしい」のは医療機関として共通する部分で、いわば当たり前ですが、「社員にもやさしい」というのは、他の会社説明会ではあまり聞かれず、印象に残りました。実際、入社してからも面倒見のよい先輩たちや、充実した研修制度のおかげで、調剤に関する知識だけでなく、医療人としての心構えなどを学ぶことができ、成長の基盤をつくることができました。
 特に新人研修では、学ぶ側の立場にたった工夫が多くなされ、例えば3週間の本社研修を受けてから2週間の現場OJT研修、そして再び本社研修というように、本社研修と現場研修を交互に繰り返します。一気に詰め込むのではなく、まず調剤の基礎を徹底し、それから実際の服薬指導というように段階を踏んで、座学と実践を行うことで理解も進みました。違う現場を経験した同期と情報交換をすることも楽しく、知識の幅も広がり、また一体感も高まりました。店舗や職能を超えて、一緒に働く心強い仲間ができたことも大きな財産です。

多様な処方箋に触れ
薬剤師としての基礎を築く

 初めて配属されたのは、耳鼻科、眼科、内科、整形外科、歯科など多数のクリニックに加え、市民病院や大学病院までもが比較的に近くにある店舗。さまざまな処方箋に触れる中で、同じ疾患でもいろいろなアプローチ方法があることを学びました。また服薬指導では、「言い換えリスト」をつくって、不安が強い人にはできるだけネガティブな言葉を避けたり、細かく知りたいという人には時間をかけてしっかりと説明したり…。表情や目線など、言語以外の部分にも注目し、患者さま一人ひとりに合わせた説明を心掛けました。
 調剤や服薬指導のほかにも、在庫管理やレセコン入力など、店舗運営に欠かせない業務も幅広く学んだことで、常に店舗全体を見て、優先順位や周囲との連携を考えて行動できるようになりました。今振り返ると、薬剤師としてはもちろん、社会人としての基礎をつくる充実した1年だったと思います。

研修スタッフの社内公募で
始まった新たなチャレンジ

 2年目には、研修スタッフに自ら応募。店舗業務の傍ら、新人研修運営のサポートをするようになりました。模擬調剤室で手技や調剤に関わる当社の考えやルールを教えたり、監査演習をサポートしたり…。さらには薬物治療や処方解析に関わる資料を作成し、講義もさせてもらいました。新人の時に自分が困ったことを思い出しながら、丁寧にフォローするように心掛ける一方、自分とは違うところでつまずく人もいることを知り、自分基準で考えるのではなく、相手の理解レベルに合わせた指導をすることの大切さを改めて学びました。
 研修スタッフを務めたことが契機となり、3年目には「教育研修課で頑張ってみないか」とお声掛けをいただきました。まだ店舗経験も浅く、現場を離れる時間が増えることに不安もあり、非常に悩んだのですが、「現場での気づきを研修に生かし、研修業務を通じて得られたことを現場に還元していこう」と決意。店舗での業務と並行して取り組めるよう調整いただき、教育研修課と店舗とどちらの業務にも全力投球で取り組むことに。
 教育研修課では目指す到達目標に沿って、講義や研修の進行計画を立てるなど、新人研修の一連の流れを担当するようになり、店舗業務では、大学病院前の店舗に異動し、抗がん剤や免疫抑制剤など、これまであまり触れてこなかった医薬品も扱うようになり、薬局薬剤師としてのスキルやノウハウも高めていきました。

「一期一会」の思いで
心を込めた接遇を実践

 現在は週に1~2回のペースで店舗業務を行いながら、教育研修課の業務をメインに行っています。運営にとどまらず、到達目標をどこに定めるのか、そのためにはどのような研修を行えばいいのかという全体構成の設計に関わることで、より大きな視点から物事を考え、具現化していく力が付いてきたと感じています。研修後のアンケートで「研修で学んだことを生かし、さらなるチャレンジにつなげたい」など、ポジティブな言葉が聞かれるとうれしいですね。
 特に私が重視しているのは、薬剤師の技術や知識はもちろん、患者さまのニーズを引き出すコミュニケーション能力やニーズに応えるサービスマインドをも高めること。服薬指導が功を奏すかは、相手との信頼関係が築けているかどうかにかかっているからです。私たちは患者さまとの出会い、投薬はまさに「一期一会」であるととらえ、簡単な自己紹介から始めるようにしています。研修においても、まずは自己紹介から始め、受講者との信頼関係をつくる中で、こうした私の思いも伝え、より高度なサービスを提供できるように、これからも研修プログラムの充実を図っていきたいと思います。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

薬剤師としての知識向上はもちろん教育研修指導者として当社社員を「社会から求められる医療人」に導くことができるよう、研修における自身のファシリテート力やマネジメント力の向上を目指しています。あらゆる仕事に全力で取り組み、実務実習指導薬剤師の資格取得をはじめ、さまざまなことに挑戦していきます。

これが成功の分岐点

「変えられるのは自分だけ」 という言葉で意識が転換

初めて配属された店舗の店長に「変えられるのは自分の思考と行動だけ」と言われたことが、今も印象に残っています。服薬指導時の患者さま、あるいは研修時の受講者に対して、ただ「こうしてください」と言うのではなく、相手が自ら「そう行動したい」と思うようにするには「自分はどうすればいいのか」と考え、自分の言動を今一度見直すようになりました。

私なりの仕事の心掛け

常に新たなことに 挑戦し続ける!

常に挑戦し続けることを心掛けています。薬剤師として「患者さまのために何ができるのか」と考える中で、挑戦なしには何も生まれないということに気づきました。以来、店舗でも教育研修課でも、失敗を恐れずに積極的に新たなことに取り組むようにしています。

学生の皆さんへメッセージ

自分が活躍している姿を イメージできる職場を選んで

勉強すること、コミュニケーションを大切にすること、自分がどのような分野で働きたいか考えることが大切です。また職場選びでは「自分が活躍している姿を想像できる会社」を選ぶとよいと思います。社会人は、自分で道を切り拓くことが求められるので、なりたい自分に一番近づけそうな就職先を選んでほしいですね。

オフタイム

休日は友人と飲みに行ったり、ショッピングに出かけたり、ピアノを弾いたりして、のんびりと過ごしています。
食べることが好きで、「もつ鍋を食べに行こう」と福岡に行ったり、「お好み焼きを食べに行こう」と仕事帰りに広島に弾丸旅行したり、グルメ旅行も楽しんでいます。

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