株式会社アマノ

業種 保険(調剤)薬局ドラッグストア(調剤併設含む)
2025年取材記事
患者さまだけではなく、医師の立場にも立ち 薬のスペシャリストとして向き合う。
次世代を担う薬剤師
調剤薬局アマノ
兵庫医科大学薬学部 2017年卒業

生薬と漢方が導いた
薬剤師への道

 私の薬剤師としての原点は、実家の薬店にあります。棚には生薬の標本や薬研などの道具が並び、幼い頃からそれらに触れる環境が自然と薬への興味を育みました。薬局では健康な方や未病の方とも関われ、病気を未然に防ぐ役割も担えます。そんな思いもあり、薬局薬剤師を志しました。アマノを選んだ理由は、漢方薬を積極的に扱う店舗があり、大学では学びきれなかった分野を実務で深められると感じたからです。
 最初の配属先は循環器を専門とするクリニック門前薬局。ここで薬剤師として必要な基礎力を徹底的に身に付けました。入社当初は、患者さまへの接し方に迷うこともありましたが、当社では新人にも積極的に実践の場が与えられ、先輩の丁寧なフォローがある環境です。私は失敗を恐れず挑戦を重ね、短期間で現場対応力を培うことができました。
 3年目には、漢方を主に扱うクリニック門前薬局に異動。1日250人規模の来局に対応するなかで、効率性と個別対応の両立という難しさを実感しました。漢方薬は、同じ種類でもメーカーによって配合や適応が異なります。さらに当社では、標準包装に加えて細かな容量調整が可能なバラ包装も取り扱っています。それらを患者さまの体質や症状に応じて使い分けるなかで、講義だけでは得られない実践的な判断力を養いました。

「この人に聞けば間違いない」
と言われる存在へ

 5年目に店長代理、6年目に管理薬剤師となってからは、門前クリニックとの更なる連携強化に努めました。特に心掛けたのは、薬の情報を「見える化」すること。例えば、処方予定の薬に供給不安がある場合、代替薬と保険適応を一覧表にまとめて提案します。これにより医師は状況を瞬時に把握でき、すばやく処方を修正することが可能に。「この人に聞けば間違いない」と言われる薬のスペシャリストになること、それが私の目標です。そのために、医師の処方傾向や治療方針を学び、代替候補と特徴を頭のなかで常に準備しています。薬剤師は薬品に関わる”何でも屋”。今後は、薬局の外でも地域に貢献していきたい。だからこそ、常に広い視野を持ち、学び続けていきます。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

創薬の進化は止まることを知らず、絶えず進化を続けています。常に知識を更新し、医師にも患者さまにも頼られる存在であり続けることが私の理想の薬剤師像です。同時に、地域の健康増進活動を積極的に支援し、社会に貢献していきたいと考えています。

ADVICE

学生の皆さんへアドバイス

  • キャリア選択の
    アドバイス

    薬剤師の職域は限りなく広く、職場は薬局や病院に限らず、企業、研究機関、行政など多岐にわたります。業務も調剤や服薬指導に加え、在宅医療、地域活動、医薬品の開発や品質管理など多彩です。まずは広い視野で、自分の可能性を考えてみましょう。

  • 社会人と学生の
    違い

    学生時代は知識や経験が平等に与えられますが、社会人になると必要な情報は自ら取りに行く姿勢が求められます。もちろん周囲からの学びもありますが、自発的に動くことで成長が大きく広がります。

  • 社会人(薬剤師)への
    心構え

    日常では様々なことが起こります。大切なのは、マイナスを引きずらず、気持ちを切り替えること。日々の出来事の中から、自分に必要だと感じる知識や経験を見極め、吸収していく姿勢が、将来の成長につながります。

オフタイム

好きなアーティストのライブツアーに
欠かさず足を運んでいます。
新曲や公演情報の発表が、その一年を
前向きに過ごす原動力になっています。

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