幅広く学びたいと病院に就職し
化学療法に深く携わる
新卒時は「自分のやりたいこと」が明確ではなかったため、まずは幅広く薬剤や疾患について学びたいと、地域の中核となるような大規模病院に入職しました。1年目は主に調剤や製剤など中央業務を担当し、2年目からは化学療法室にも携わるようになり、3年目からは病棟業務も担当するようになりました。がん治療の高度化が進む中で、薬剤師としてがん患者さんにしっかりと向き合うためには、とにかく勉強するしかないと、日々、薬剤師外来で研鑽を重ねました。
6年目には薬剤師外来業務の経験を活かして外来がん治療認定薬剤師の資格も取得し、化学療法室の専任となり、レジメン作成や院内のがん関連の委員会の事務なども行うようになりました。さらに7年目には副主任となり、管理業務にも携わるなど、業務の幅を広げていきました。
がん患者さんの生活に
寄り添うサポートを目指して
10年目にキョーワ薬局への転職を決意しました。直接のきっかけとなったのは転居を伴う生活の変化でしたが、そもそも薬剤師外来では月1回程度しか患者さんと顔を合わせる機会がなく、もっと接点を増やして生活に寄り添うサポートをしたいという思いを抱いていました。それには、がん患者さんへのサポートに力を入れている調剤薬局かつ社員の意欲あるチャレンジを応援してくれるところがいいと考え、転職先としてキョーワ薬局を選びました。
実際、面接でも丁寧に私の希望を聞いてくれ、入社後には外来がん治療専門薬剤師の資格取得のサポートや、社内向けに化学療法に関する勉強会や情報発信を行う取り組みも後押ししてくれました。
がん患者さんに自信を持って
対応できるよう勉強会などを開催

現在は店舗での患者さん対応に加え、抗がん剤を使用されている患者さんへの電話フォローや副作用の出現情報を聞き取り、私の意見と合わせて病院に報告するなどもしています。
また、「がん領域は難しい」という心理的ハードルを少しでも下げ、興味を持って取り組む人を増やしたいと思い、化学療法に関する勉強会を開催しています。特に当社では新入社員に抗がん剤に関する研修も実施しているほか、認定薬剤師の資格取得支援制度も充実し、幅広くかつ深く学べる環境が整っていると感じています。私が担当する抗がん剤研修後のアンケートでは「講義を聞いて、がん患者さんに対応することへの不安がなくなった」という声もあり、やりがいを感じています。
私の大きな目標は、がん患者さんのあらゆる悩みを解決していけるよう、地域全体でサポートする体制をつくること。そのためには、社内の店舗間を超えた取り組みはもちろん、他社の薬局や地域の薬剤師会、さらに病院の先生方との連携を進め、全国的に標準化を図ることも重要だと考えています。これまでにも学会発表など社外との交流も積極的に行ってきましたが、さらなる発信力の強化にもチャレンジしていきたいと思います。
