日本赤十字社医療センター

業種 病院
2024年取材記事
患者さんが抱える問題に注目し 寄り添う介入ができる薬剤師へ。
次世代を担う薬剤師
薬剤部
東京薬科大学薬学部 2020年卒業

複数病棟で経験を積み
幅広い対応力を磨く

 病院だけでなく、調剤薬局やドラッグストアも視野に入れて就職活動をしていたのですが、実務実習で訪れた病院で、患者さんの利益を第一に多職種が連携する様子を見て、自分とは違う視点を持つ人たちと協働して、より包括的な支援につなげたいと考えるようになりました。症例数が多く、様々なことにチャレンジできることに加え、見学した際に感じた和気あいあいとした雰囲気にも魅力を感じ、日本赤十字社医療センターへの入職を決めました。
 1年目は調剤や抗がん剤の調製などセントラル業務を主に行い、2年目からは病棟にも行くようになりました。整形外科、脳外科、循環器、泌尿器科など、複数の病棟を経験する中で、科ごとの特徴や薬剤師に求められる役割についても理解を深めていきました。なかでも循環器病棟では、週2回のカンファレンスにも参加し、入院中の状況にとどまらず、退院後の薬の管理なども考え、薬の提案をするようにしていました。疾患が同じでも、患者さんが抱えている問題はそれぞれ違うため、最適な選択は人によって異なります。常に傾聴の姿勢を忘れず、患者さんの情報を引き出すように努めています。患者さんから「丁寧に服薬指導をしてくれてありがとう」と言われた時には、「頑張ってよかった」とやりがいを感じました。

心不全療養指導士の
資格取得を決意

 入職して5年目となり、患者さん一人ひとりに寄り添う介入をしていくためには、高い専門性が求められると実感しています。心疾患の患者さんに接する機会が多いことから、心不全療養指導士の資格取得を目指すことを決意。参考書を読んだり、症例を集めたりするところから少しずつ始めています。読んだ人にポイントが伝わるように症例を文章化することに四苦八苦していますが、自身の対応について振り返るいい機会でもあると思っています。
 当センターには、様々な知識や経験、資格を持っている先輩がたくさんいるので、積極的にコミュニケーションを取り、幅広い知識を吸収していきたいと考えています。そしていずれは私自身が、患者さんや同僚から信頼され、愛される薬剤師になっていきたいと意欲を燃やしています。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

目下の目標は、心不全療養指導士の資格取得ですが、これに限らず専門性に磨きをかけて、患者さん一人ひとりに寄り添える介入につなげていきたいと考えています。多くのことにチャレンジし、経験を積み、多角的な視点を持つ薬剤師へと成長していきたいと思います。

ADVICE

学生の皆さんへアドバイス

  • キャリア選択の
    アドバイス

    可能な限り、様々な施設を見学し、働いている人から「生の情報」を得ることが、最も有益だと思います。自分の譲れないことや目標を軸にして、それを充たす職種、職場を粘り強く探してみてください。

  • 社会人と学生の
    違い

    一番大きな違いは「時間」です。社会人は1日に8時間程度拘束されるため、1日が3分の2になるイメージです。また想像とは違ったとしても、目標を見失わずに日々の仕事に向き合ってほしいと思います。

  • 学生時代にしておけば
    よかったこと

    私の場合は勉強です。薬理や病態など大学での勉強は、薬剤師としてのベースになります。自分で調べることも大事ですが、せっかく知識豊富な先生から教えてもらえるのですから、授業は真剣に受けるべきだと思います。

オフタイム

旅行とスポーツが好きで、休日はとにかく
遊んでリフレッシュするようにしています。
夏休みは9連休を取ってヨーロッパなど
海外旅行をしたり、週末は国内を旅行や
出かけた先でゴルフを楽しんだりしています。

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