イオンリテール株式会社(イオン薬局)

業種 保険(調剤)薬局ドラッグストア(調剤併設含む)
2020年取材記事
一人ひとりの患者さまに向き合い続けたい。
イオン薬局
薬学部 2011 年卒業
私のCAREER
管理薬剤師

「地域の方に貢献できる薬局」を追求し、薬局全体で地域の健康をサポートする様々な取り組みを実施。スポーツファーマシストの資格を取得し、競技者や関係者からの相談対応や、学生選手向けの講習会のボランティアなど、薬局外でも幅広く活動しています。

10年のCAREER

  • 1年目

    入社
    新居浜店(愛媛県)に配属

    比較的大規模な店舗で、先輩の指導のもと調剤の基本を徹底して学ぶ。薬剤師としての研修に加え、イオン社員としての研修も受け、「ひとりの人間としてお客さま・患者さまに対応する」心構えも身につく

  • 3年目

    今治店(愛媛県)に異動

    より地域密着な今治店に異動。店舗の全体像を把握し、パートスタッフを含めたチームワークを重視しつつ、業務改善などにも注力。患者さまとの交流も深め、継続的に服薬フォローできる関係性づくりにも積極的に取り組む

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    ここがPOINT1

    小規模店舗だけに、店舗全体を見渡し、状況を瞬時に把握、適切に判断することが求められ、大規模店舗とはまた違う意味で勉強になりました。特にスタッフ一人ひとりに目を配ることで、仕事改革につなげたり、働きやすい環境づくりも意識するようになりました。

  • 6年目

    イオンスタイル今治新都市(愛媛県)
    開設メンバーに

    今治店の閉店に伴うイオンスタイル今治新都市の開設メンバーとして、薬局スタッフの教育などに携わる。2017年に愛媛県で国体が開催されることから、スポーツファーマシストの資格を取得。「ドーピング防止相談薬局」としても活動

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    ここがPOINT2

    今治店の患者さま約100名をイオンスタイル今治新都市店で引き継ぐことに。これだけ多くの方に継続して来ていただけることになり、「今までやってきたことは間違っていなかった」と大変嬉しく、自信にもつながりました。

  • 8年目

    管理薬剤師として
    松江店(島根県)開局

    「地域の方に向き合い、地域の人のためになる薬局」づくりを目指し、管理薬剤師としてジェネリック医薬品の適正な推進などに取り組む。血糖測定会など気軽に参加できるイベント企画・実施や、スポーツファーマシストの資格を活かした相談会や講習会なども行う

薬剤師としても
ひとりの人間としても
患者さまに向き合う

 薬剤師の最大の魅力は、病気の時だけでなく、未病の段階や回復期、または、看護、介護が必要になってからも患者さまに密接に関われるところだと思います。イオン薬局は地域の方が訪れるショッピングセンターの中にあり、買物ついでに気軽に立ち寄りやすい薬局です。そのため、普段から地域の方一人ひとりに向き合えると思い、入社を決意しました。
 初期配属は新居浜店。毎日たくさんのお客さまが訪れるイオン特有の大規模ショッピングモール型店舗でした。薬だけでなく、生活面からの質問も多く、日々、新しく学ぶことが多かったことを思い出します。
 イオンは集合研修と店舗内での教育があります。集合研修ではイオン社員として地域の方との関わり方を学ぶものから、薬剤師として調剤・OTCに関する知識を徹底して学ぶもの、さらに認定薬剤師の単位が取得できる研修があります。店舗内での教育は集合研修で学んだ知識をアウトプットし、自分のものにする教育です。これらを通じて、「薬剤師としてのあり方」に加え、「ひとりの人間として患者さまに向き合う」という心構えを持つことができました。
 また、店舗に配属されれば、新人といえども社員であり、パートやアルバイトのスタッフを引っ張っていかなければなりません。もともと緊張しやすく、引っ込み思案であった私に「もっと思ったことを言っていいよ、私たちも新しい意見を必要としているから」と先輩方が声をかけてくださり、OTCをはじめとする健康に関する売場づくりを任せてもらったことは「チームとして地域のために何ができるか」を考える、私にとって大きな転機となりました。

店舗全体を把握し
さらなる改善に取り組む

 3年目に異動した今治店は、処方箋枚数は少ないながらも、薬局全体を見渡して売場スタッフを統括したり、優先順位を付けて仕事をすることが求められました。この経験から、薬局の全体像を把握し、スタッフの意見を取り入れながら「よりよい薬局にしていくために」と考え、自発的に様々な提案を行うことができるようになりました。
 6年目にはイオンスタイル今治新都市店の開設に伴い、開設メンバーとして新店舗の立ち上げに携わりました。薬局スタッフの教育に携わり、薬局を一から立ち上げていく中で、業務の目的まで踏み込んで考えるようになりました。新店舗の開設と同時に、以前勤務していた今治店は閉店することになりましたが、今治店の患者さま100名ほどが新店舗にも継続して来てくださることになり、とても嬉しかったです。

スポーツファーマシストの
資格取得にチャレンジ

 「えひめ国体2017」の開催に合わせて、「選手や関係者の皆さんのお役に立ちたい」とスポーツファーマシストの資格取得にもチャレンジ。開催期間中は、地域薬剤師会が作成した「ドーピング防止相談薬局」ののぼりを掲げ、選手や関係者の相談に応えたり、ドーピング検査に問題がない医薬品には「ドーピングフリー」の表示をしました。なかには国体後も電話で相談をしてくる人もあり、「勉強をしてよかった」と、やりがいを感じています。
 その後もボランティアで各種スポーツ協会が開催する相談会に参加したり、学生選手向けの講習会を行ったりと活躍の場も広がっています。

「地域の方のために」の
思いで一致団結

 8年目からは松江店の開局に伴い、管理薬剤師として異動。それまでOTC医薬品のみの取り扱い店舗でしたが、調剤併設店として新たにスタートしました。そこには、地域の方の健康を以前からサポートしてきたスタッフも多く、「地域の健康を支えたい」という熱い思いが感じられました。着任前は「どんな薬局にしようか」といろいろ考えていたのですが、スタッフに会って「地域の方に貢献できる薬局」を変わらず目指していこうと決意。着任後は、薬局スタッフの教育に注力しました。
 例えば、近隣に小児科があることから、ジェネリック医薬品の勧奨をする上で、効果効能だけでなく、まずは自分たちが味や飲みやすさも知っておこうと、勉強会を開催。単体で飲んだ場合や、ジュースと組み合わせた場合など細かに確認し、ご家族にアドバイスができるようになりました。
 他にもショッピングモールという立地を活かし、血糖測定会やうちわづくりイベントなどと合わせた健康相談会を開催。薬局や薬剤師をもっと身近に感じてもらうことで、気軽に相談しやすい環境づくりにも力を入れています。スタッフに対しても、患者さまに対しても、「ひとりの人間として向き合う」という姿勢を変えず、これからも地域とのつながりを深め、「地域の方に貢献できる薬局」を目指していきたいと思います。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

地域の勉強会や学会・学術大会などに積極的に参加することで、見識を磨き、患者さまの役に立てる薬剤師を目指していきたいと思います。今後は学会発表など、発信することにも力を入れていきたいです。

これが成功の分岐点

地域の特色に応じた
「最適な医療」を目指して

3年目に今治店に異動した時、それまでいた新居浜店から車で1時間ほどしか離れていないのに、地域のカラーががらりと変わりました。そこで、「地域に適した医療はそれぞれ違う、だからこそ1店舗ごとに向き合い、経験値を高めていくのが重要だ」と学びました。転勤し、違う土地、店舗を見ることは、知識や視野を広げることになり、成長につながると今も感じています。

私なりの仕事の心掛け

一緒に働く仲間と共に
考えることで
よりよい店舗へ

新しい店舗に着任したら、まずはその土地で長く住み、働いているメンバーの話をヒアリングします。そして、従来のやり方を尊重した上で、課題があれば改善策を提案するようにしています。私が課題と思うことは、他の方も気になっていたということが多く、一緒に考えることで、よりよい薬局づくりへとつなげられています。

学生の皆さんへメッセージ

仕事とプライベート
どちらも大事に

広い視野で多様な業種や職場を見て、本当に自分がしたいことは何かを考えることをおすすめします。働き方を考えることは、働いていない時間の過ごし方を考えること。仕事とプライベートのどちらが欠けても満足のいく生活を送ることはできません。就職活動は自分の人生を見つめ直すよい機会だと思います。

オフタイム

全国のイオン店舗に同期や友人がいるので、友人を訪ねつつ国内旅行をすることが多いです。
転勤した先の観光地を巡るのも楽しく、
愛媛ではしまなみ海道をサイクリングしたり、
鳥取砂丘でパラグライダーにチャレンジしたり…。
年20日間の連続休日があるので、それを活用してイタリア旅行をしたこともあります。

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