株式会社マリーングループホールディングス

業種 保険(調剤)薬局その他
2019年取材記事
薬剤師のやりがいと可能性は驚くほど多彩。
株式会社ケイ・エム・シー 執行役員
薬学部卒業 2010 年入社
私のCAREER
執行役員 兼 ラウンド薬剤師

全国規模で店舗を増やしているマリーングループ、その執行役員に入社9年目で就任。M&Aで新たにグループに加わった店舗が スムーズに会社に馴染めるよう手助けしたり、「ラウンド薬剤師」として店舗を回りながらアドバイスやサポートを行っています。

15年のCAREER

  • 1~5年目

    病院薬剤師として勤務

    大学卒業後は滋賀県内の市立病院に入職。入院患者さまの持参薬確認、ベッドサイドでの服薬指導、また外来調剤など多彩な業務を経験。抗がん剤やIHVの混注業務にも携わる

  • 6年目

    マリーングループに転職
    管理薬剤師に

    マリーングループに転職。パンプキン調剤薬局(クリニック門前)の管理薬剤師として、患者さまとのコミュニケーション活性化や店舗の業務改善に取り組み、マネジメントのやりがいに目覚める

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    ここがPOINT1

    管理薬剤師のかたわら、新しい店舗の立ち上げにも関わりました。壁紙や床材といったインテリア選び、機器配置などの動線づくり、役所への書類申請から開局の立ち会いまで、初めて経験することばかり。患者さまやスタッフにとって快適で使いやすい薬局とは何かを考えるきっかけにもなりました。

  • 10年目

    広い知識が求められる
    ラウンド薬剤師に

    滋賀県内においてヘルプが必要な店舗に、必要な期間だけ業務を行うラウンド薬剤師として活動。その後2店舗の管理薬剤師を務め、再び他府県へも出張する広域のラウンド薬剤師に

  • 14年目

    執行役員に就任

    グループ子会社の執行役員に任命される。現在はM&A店舗をサポートしたり、全国規模のラウンド薬剤師として各地の薬局を回りながら現場の視察やコンサルティングを行っている

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    ここがPOINT2

    執行役員に拝命され、より経営に近いスタンスで物事を見るようになりました。例えば調剤報酬や薬価の改定など業界の動きを新聞で常にチェックし、当グループがどのように取り組むべきかを考えます。また近年の働き方改革を受け、薬剤師のやりがいと働きやすさを両立させる環境づくりも今後は進めていくつもりです。

病院勤務から
調剤薬局へ

 「臨床経験を積んで成長したい」そんな思いから大学卒業後、総合病院に就職。外来調剤を行う傍ら、病棟での服薬指導や入院患者さまの持参薬確認に積極的に取り組むなど、薬剤師に求められる役割が大きくなっていくことを実感する日々でした。
 マリーングループに転職したのは、私生活で子供ができワークライフバランスを考えたのが大きな理由です。調剤薬局でも病院のような刺激とやりがいが味わえるのかと当時は非常に悩みましたが、実際に働き始めると全く杞憂でした。「社員がやりたいことに何でもチャレンジできる」というマリーングループの社風のもと、仕事がどんどん面白くなっていったのです。

とにかく患者さまと
話をすることを心がけて

 入社して一通りの研修を受けた後、クリニックの門前薬局であるパンプキン調剤薬局へ。管理薬剤師として約5年間、店舗運営を任されました。病院勤務と違い、調剤薬局では病名や検査値などのすべての情報・カルテの内容を医師や看護師から伝えられるわけではありません。患者さまの健康状態に関する正確な情報を得るため私は「とにかく患者さまと話をすること」を心がけました。他愛ない雑談で気持ちをほぐすことから始め、徐々に病状や検査結果の話題へと移っていく…もちろん急ぐ様子の方にはスピーディに対応するなど臨機応変かつ丁寧な接客に努めたのです。
 患者さま一人ひとりにじっくり向き合う中で、思わぬ疾患を発見できたこともありました。腰痛で整形外科にかかっておられる方との会話で「尿路結石かもしれない」と思い、泌尿器科受診をお勧めしたのですが、結果的に早期発見につながったのです。そんな風にコツコツと信頼を積み上げた結果、遠方から訪れてくださる方がいたり、紹介の輪が広がっていき、処方箋枚数や売上げが大きく伸びていきました。努力や工夫が結果に反映される店舗マネジメントこそ挑戦しがいのあるミッションだと感じるようになったのです。

チャレンジするたびに
新しい自分に出会える

 「新店舗の立ち上げをしてみないか」と声がかかったのは入社4年目。管理薬剤師の業務と並行したプロジェクトでしたが、迷うことなく手を挙げました。例えば小児科の門前ならば、おもちゃを置くスペースを設けるなど立地に合わせた内装を考えたり、工務店の方と相談しながら理想の薬局づくりを形にしていくのは楽しい経験でした。調剤薬局に必要なもの、不要なものを改めて考える良い機会にもなったと思います。
 入社して5年が過ぎた頃、ヘルプが必要な店舗をサポートするラウンド薬剤師になり、現在もラウンダーとして全国を巡っています。診療科も立地も様々な店舗をサポートするのは広い医療知識や臨機応変な対応力が必要。ですがそのぶん多彩な処方に触れたり、地域ごとの食生活の違いに気づいたり、薬剤師として成長できる仕事です。私自身も視野を大きく広げることができました。そして入社9年目にあたる今年からは、グループの執行役員として薬局運営をサポートしています。心がけているのは、各店舗の管理薬剤師がどのような薬局にしていきたいのかをしっかりヒアリングし、考えを尊重しつつ、必要があればアドバイスをすること。ルールや決まりに縛られず、自分のアイデアを実現できるのがマリーングループの魅力だと思うからです。
 患者さまと向き合い感謝される喜びから、グループの経営に関わる醍醐味まで、この会社における薬剤師の可能性は無限大。キャリアを重ねるごとに新しい自分に出会える気がしています。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

執行役員からステップアップして経営の中枢に関わること。これまで聞いたり感じてきた現場の意見や課題を、迅速に解決できればと思うからです。社員の意見をきちんと吸い取って、経営に活かすことのできる「架け橋」的な存在が目標ですね。

これが成功の分岐点

患者さまに喜ばれることが
薬局運営の成功につながる

管理薬剤師としてパンプキン調剤薬局に配属されたことで「店舗の経営」という視点を持てるようになりました。処方箋枚数を増やすため、売上げをアップするためにはどうすればいいのか。試行錯誤しながら辿り着いたのは「一人ひとりの患者さまを大切にする」というシンプルな答え。患者さまに喜ばれることが、結果として運営の成功につながるのだと実感と共に理解できました。

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