愛知県厚生農業協同組合連合会 安城更生病院

業種・職種 病院

資格取得

日本医療薬学会 がん専門薬剤師
2017年取材記事
がん病棟に関わる薬剤師の知識や経験を結集し、がん治療に貢献できるチームへ。
薬剤部 がん病棟・外来通院治療センター担当
薬学研究科修了 2011年入社

「患者さんの役に立ちたい」 という一心で必死に勉強

 高い専門性を求められ、また情報の更新スピードが速いがん領域で活躍したいと、大学卒業後は名城大学大学院のがんプロフェッショナル養成プランに進学、臨床と研究の双方を経験した後、安城更生病院に入職しました。
 まずは抗がん薬の調製を含む調剤業務を一通り行った後、大学院で臨床をすでに経験していたこともあり、1年目の後半には血液内科と消化器内科の病棟に上がるようになりました。しかし臨床経験があるといっても、学ぶ立場と、薬剤師として治療に携わる立場とでは、全く違います。特に血液がんは若い人も多く、同世代の人が厳しい治療を続けている姿を見て、無力な自分に大きなショックを受けました。
 そんな状況下で、「何か一つでも患者さんのためにできることがないか」と、必死に勉強を重ねました。その甲斐があってか、私の名前を覚えていろいろと質問をして下さったり、「あなたに話を聞けて良かった」と言ってくれる患者さんも徐々に増えてきました。また、薬物療法に介入した事例については、がん専門薬剤師の申請に備えて、患者情報をその都度控え、レポート作成の準備を進めました。

取得した資格を いかに活かすが重要

 実際にがん専門薬剤師の資格を取得したのは、当院が指定研修施設であったことに加え、先輩方の指導のおかげもあり、6年目と比較的早い時期でした。一見するとスムーズに思われるかもしれませんが、日々の研鑽の積み重ねで、その道は決して楽なものではありませんでした。
 資格取得がゴールではなく、どう活かしていくかが重要となるため、それまで以上の研鑽が求められます。私の場合、医師だけでなく、例えばがん化学療法認定看護師からの期待も高まりプレッシャーを感じる中で、「がん専門薬剤師なのだから、他職種からの高い期待に応えられるようにならなければ」と一層、気が引き締まりました。また、医師と話す時も、言うべきことはきちんと言うように自らを鼓舞して努め、より積極的に介入するようになりました。
 さらに現在は、がん病棟に携わる薬剤師をチームとしてまとめ、知識を結集してがん治療にさらに貢献できる体制をつくりたいと考えています。また若手薬剤師に向けた勉強会も自主的に開催し、後進の育成に当たるなど、自分の得た知識をより活かすことを考え、取り組んでいます。
 同時に、さらなる自己研鑽にも努め、結果を確実に出していくことで、がん指導薬剤師の資格取得にもつなげていきたいですね。

ADVICE

後輩の皆さんへアドバイス

科学的な思考力を磨いて

患者さんにとって有益な治療を提供していくためには、科学的アセスメントに基づいた、論理的思考力が必要になります。大学では知識習得のみならず、科学的思考力を磨くことにもぜひ注力してほしいと思います。

がん薬物療法に5年以上の研修歴があることなどが必要
  • 学会入会

    日本医療薬学会の会員になる
  • 実務経験

    薬剤師としての実務経験が
    5年以上必要
  • 研修

    がん専門薬剤師研修施設で
    がん薬物療法に関する
    5年以上の研修が必要
  • 講習会

    日本医療薬学会が認定する
    がん領域の講習会を50単位以上履修
  • 申請・試験

    がん患者への薬学的介入
    実績50症例を提出
取得方法

がん専門薬剤師の認定を申請する者は、以下の資格をすべて具備する必要があります。(1)薬剤師としての実務経験を5年以上有すること。(2)日本医療薬学会の会員であること。(3)日本医療薬学会認定薬剤師、日本病院薬剤師会生涯研修履修認定薬剤師、薬剤師認定制度認証機構により認証された生涯研修認定制度による認定薬剤師、あるいは日本臨床薬理学会認定薬剤師であること。(4)日本医療薬学会が認定するがん専門薬剤師研修施設において、同学会の定めた研修ガイドラインに従って、がん薬物療法に関する5年以上の研修歴を有すること。(5)日本医療薬学会が認定するがん領域の講習会を50単位以上履修したこと。(6)がん患者への薬学的介入実績50症例を提出することなどの条件があります

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