様々なキャリア~目標とする働き方~
横浜市立大学附属病院
臨床・教育・研究の3領域に取り組み、一人でも多くの患者さんに貢献できる薬剤師へ。
進路先は幅広い領域を学べ 病棟業務を行っていることを重視
薬剤師の職能を活かして患者さんと直接関わりたいと、病院、保険薬局、ドラッグストアなど幅広く検討していたのですが、決め手になったのは、病院での実務実習での経験でした。小児患者さんと接する機会があり、その子が名前を覚えてくれて、最後に「勉強頑張って」という手紙をくれたことが強く印象に残りました。高い専門性と人としての温かいケアと、双方を発揮して、多くの患者さんの役に立てる薬剤師になりたいと思うようになり、幅広い分野の知識を学べる大学病院への入職を志望。なかでも横浜市立大学附属病院は、私の地元でもある横浜市の唯一の特定機能病院として、高度な医療に取り組んでおり、薬剤師として多種多様な疾患を学ぶことができることや、病棟業務にも積極的に取り組んでいることから、入職を決めました。 入職1年目は、まずは調剤の基本や業務に関するルールなどを学ぶことから始め、後半からは病棟にも行くようになり、中央業務と病棟業務とを並行して学びました。実際の患者さんを目の前にして、どのように薬が使われているか詳しく知ることができ、また薬剤師としての責任を強く感じ、学ぶ意欲も吸収スピードも高まりました。耳鼻科や脳卒中科、眼科、口腔外科など、さまざまな病棟を1~2年目のうちに経験し、カンファレンスにも参加する中で、知識の幅も広がりました。
治療を継続しながら妊娠・出産をするお母さんたちの力になれる薬剤師へ。
2年間にわたるレジデントで 広範囲の臨床スキルを磨く
患者さんと直接関わり役立つことにやりがいを感じたことに加え、多職種と関わり、カルテ情報を見ながら多角的な視点を身に付けたいという思いから病院を志望。一方で、学校の勉強だけでは不安な気持ちもあり、多様な領域についてより深く学びたいと、レジデント制度のある横浜市立大学附属病院を選択しました。いずれは妊婦・授乳婦領域に携わりたいと思っていたので、「妊婦と薬外来」があることも大きなポイントでした。 2年間にわたるレジデントでは、抗がん剤の調製などを含む調剤業務のほか、3カ月間のローテーションで多様な診療科の病棟や集中治療室、DI室などを経験し、幅広い臨床スキルを養いました。さらに学会発表を行う中で、症例報告の仕方や文献調査の方法などもしっかりと学び、ジェネラリストとしての基盤を築くことができたと感じています。