イオンモールの集客力を活用した
イベントで地域の健康増進も
就職活動では業界を絞らず様々な説明会に参加しました。イオン薬局は、イオンモールの集客力や総合力を活かした健康イベントなどを企画して地域の健康増進に貢献できることや、年間20日間の長期休日制度をはじめ仕事もプライベートも充実させられる福利厚生などに魅力を感じて入社を決めました。
入社後の専門教育では、多様な患者さまを想定したロールプレイングや、グループワークによる処方分析など実践的な内容も多く、薬剤師としての基礎を固めることができました。さらに一般教育では、接遇の心構えから敬語やお辞儀の角度といった細かなところまで学び、社会人としてのスイッチがONに。
初配属の店舗ではOTC医薬品も取り扱っていたため、調剤に加えてOTCについても学ぶことができました。服薬指導を通じて患者さまが抱える様々な不安を聞きとり、OTCの活用、健康食品、介護用品なども含めて提案することもあり、薬剤師としての視野が広がりました。
仲間の言葉に奮起
目標設定からスタート
4年目に管理薬剤師となったのですが、最初は「自分に務まるだろうか」という不安が…。そんな私を支えてくれたのは、共に働いてきた同僚たちでした。「あなたなら大丈夫!ついていくよ」と、温かい言葉で背中を押してくれたのです。仲間の信頼に応えようと奮起した私は、まずは「どうすればよりよい店舗にできるか」と熟考し、目標を定めることからスタート。その目標を店舗スタッフ全員で共有し取り組んでいく中で、チームとしての結束力が増し、個々の成長していく姿も見られ、大きなやりがいを感じるようになりました。
7年目には東愛知の3店舗を担当するエリア薬剤師としてのキャリアをスタート。新しい環境でまず取り組んだのは、管理薬剤師だけでなく、店舗スタッフとも相互理解を深めること。立場や年齢を問わず分け隔てのない対話を心掛け、信頼関係を築いていきました。
さらに、近隣の医療機関や施設などにも積極的に訪問。地域の健康ニーズの把握に努め、行政と連携した認知症カフェの立ち上げなども行いました。
共に歩む姿勢で
患者様から支持される薬局へ
8年目の現在は、北陸エリアの調剤トレーナーとして10店舗を担当。薬剤師や調剤事務の指導、薬局のリスク管理や数値管理、さらには行政対応なども実施しています。患者さまから支持される薬局づくりをサポートする。それが調剤トレーナーの役割です。
一方的に指示を出すのではなく、現場の声に耳を傾け、共に「よりよい薬局にしていくための道筋」を考えるようにしています。そうすることで自分事として捉えられ、個々の成長につながります。それが薬局全体のレベルアップ、ひいてはエリア全体のサービス向上になると考えているからです。
先日、新入社員との面談で、私自身がこれまでに経験した失敗や不安について語ったところ、「調剤トレーナーとして活躍する先輩にもそんな時期があったのか」と、一気に距離が縮まりました。日頃から気軽に相談しやすい存在であることを心掛け、かつて自分が支えてもらったように、悩める後輩の想いを親身に受け止められる存在でありたいと思っています。