愛知県庁

業種 官公庁
2022年取材記事
薬事から食品衛生、感染症対策など 衛生行政分野の中核を薬剤師が担う 環境づくりに注力したい。
保健医療局 生活衛生部 医薬安全課
薬学部 2000 年卒業
私のCAREER
医薬安全課 課長補佐

医薬品などの適正流通の確保をはじめ、食品衛生や感染対策などに携わる中で、広い視野と知識とを身に付け、県民の健康生活に貢献できるのが魅力。今後も衛生行政分野において薬剤師が中心的な役割を担っていけるよう、研鑽を積んでいきたいと思います。

23年のCAREER

  • 1年目

    市職員として
    保健所で勤務

    市職員として保健所で、食品・環境衛生の業務に合計8年にわたって従事

  • 9年目

    愛知県庁に入庁
    医薬安全課、健康対策課で勤務

    医薬安全課の監視生産グループで医薬品・医薬部外品・化粧品の製造・製造販売業の許認可、医薬品のGMP調査など、毒劇物・麻薬・血液グループで血液、骨髄バンク事業などを担当。入庁8年目からは健康対策課の感染症グループで感染症の発生予防、患者発生時の防疫業務を担う

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    ここがPOINT1

    皇太子殿下のご臨席を賜る全国規模の大会事務局担当を経験。1年以上にわたって県庁各部署のみならず宮内庁や県警などの関連機関と調整し、入念な準備を進め、トラブルなく終えることができ、大きな自信につながりました。

  • 17年目

    総務部財政課
    医薬安全課で勤務

    県庁の技術系職員として初めて財政課に配属され、財政課題に関わる事案などを中心に、県庁全体の事業査定、予算編成に携わる。19年目からは医薬安全課監視グループに戻り、医薬品等の製造、販売に関わる監視指導を主に担当

  • 21年目

    感染症対策課
    医療体制整備室室長補佐

    新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、医療提供体制やPCR検査体制の整備・拡充、疫学調査のコントロール、感染状況の公表など、愛知県における新型コロナ対応の各種体制の構築を担う

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    ここがPOINT2

    新型コロナ対策では、日々、情報が更新され、状況が変化する中で、チームワークの重要性を改めて実感。それぞれの役割を自身の責任において果たしていく中で、チームの一体感を強く感じることができました。

  • 22年目

    医薬安全課 監視グループ
    課長補佐

    医薬安全課監視グループの課長補佐に着任。薬事監視や違反指導、行政処分などの総括を行う

大局的な視野で衛生行政に
携わりたいとの思いで入庁

 大学在学中から、薬事、食品衛生、環境衛生など、さまざまな分野に関われる行政の薬剤師に魅力を感じていて、就職先には保健所設置市を選びました。入職後は、水質検査や食品中の残留農薬、添加物分析などの理化学検査、環境衛生監視に携わりました。その中で、医薬品などの薬事物品の製造から販売まで流通全般の規制に関わりたい、麻薬の取り締まり業務など市では関わることのできない分野も学びたい、より大局的な視野で衛生行政に取り組みたいという思いが強くなり、愛知県庁に入庁しました。
 最初に配属されたのは医薬安全課の監視生産グループ。医薬品・医薬部外品・化粧品の製造・製造販売業の許認可、医薬品のGMP調査などを主に担当していました。国が主催する長期研修に参加する機会もあり、非常に勉強になるとともに、10年以上経つ今も情報交換できる仲間ができ、大きな財産になりました。
 入庁5年目からは同課の毒劇物・麻薬・血液グループに異動になり、主に血液事業や骨髄バンク事業などを担当。その一環で、「第50回献血運動推進全国大会」の実行委員会事務局も担当することになりました。皇太子殿下のご臨席を賜る献血関係の表彰式典で、厚労省や日本赤十字社だけでなく、宮内庁、県警など、多くの関係者、関連機関と連携、調整し、準備を進めていきました。失敗できないというプレッシャーの中でやり切り、成功を収められたことは、大きな自信になりました。

デング熱対応から財政課まで
多様な経験を積み、広い視野を養う

 入庁8年目からは健康対策課の感染症グループに配属されました。感染症の発生予防、患者発生時の防疫業務を担当。70年ぶりにデング熱の国内感染事例が発生したことを受け、着任早々から蚊媒介感染症に関わる県の行動計画、対応マニュアルの策定に奔走したことなどが印象に残っています。突発的に発生する感染症事例に臨機応変に対応する力を養えたことは、その後の業務にも活かされていると思います。
 さらに9年目には大きな転機が訪れました。技術系職員であるにも関わらず、総務部財政課に配属されたのです。ここでは県庁全体の事業査定や予算編成など、専門外の分野への挑戦となり戸惑う面もありましたが、県として目指している方向性や他部局の動きなどもわかり、県職員としての視野も人脈も大きく広げることができました。
 その後は、医薬安全課の監視グループに主査として着任。薬局や医薬品販売業、医薬品製造販売業などの監視業務や改善指導、さらに無承認、無許可の医薬品や危険ドラッグに関わる調査、ネット広告の監視指導なども行いました。

薬剤師が中心になって
医療体制の整備を推進

 さらに入庁13年目には、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、新たに設立された感染症対策課の医療体制整備室に配属されました。医療提供体制やPCR検査体制の整備・拡充、県内の疫学調査のコントロール、感染状況の総括、公表など、新型コロナ対応に関わる各種体制の構築に力を注ぎました。状況もルールも目まぐるしく変わる中で、医師会や病院協会などの関係機関と日々調整しながら進めていきました。
 愛知県では感染症対策の中核を薬剤師が担っています。医療体制整備室が設立された時も、2009年の新型インフルエンザ発生時に主軸となっていた先輩薬剤師が多く集められ、活躍していました。また、私を含め、チームのコアメンバーが常に情報共有し、それぞれの役割を責任とスピード感を持って遂行していく姿は、今思うとまさに「チームのあるべき姿」だったと思います。課長補佐となった現在、チームのパフォーマンス向上を考える時にも大いに参考になる経験でした。
 さらに、県民への伝え方、マスコミへの対応、知事への報告・相談など、全庁を巻き込み、部局を超えた調整が必須となる中で、財政課で培った経験や人脈は大きな支えになりました。ほかにも保健所設置市での勤務経験、「第50回献血運動推進全国大会」の事務局で外部関係機関との調整・折衝の経験など、すべての経験がつながっていると強く感じました。

県民の健康生活を支える誇りと
自己成長を感じられる仕事

 現在は、医薬安全課の監視グループで課長補佐を務めており、これまでの実務中心からグループとして成果を上げられるよう、全体的な方針や目標を策定し、その具現化に向けて部下を指導したり、若手を育成したりすることが、主な役割となっています。特に昨今では、大手メーカーをはじめとする医薬品の製造業者などへの行政処分が続き、安定供給に支障が生じるなど、医薬品に対する国民の信頼が揺らぐ事態となっています。私たち行政としては、製造管理、品質管理向上のための仕組みづくり、調査指導の強化をしていく重要性を再確認し、取り組みを進めていく必要があるとより気を引き締めているところです。
 20年以上にわたって行政に身を置いてきて、特定分野に限らず、健康生活に関連するすべての業界業種に関われる可能性があり、幅広い視野と知識を養えるのは大きな魅力だと感じています。県民の健康生活を担うという使命を胸に、行政の中で薬剤師がより中心になって活躍できるよう、一層力を入れていきたいと思います。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

薬事、食品衛生、感染症対策などの衛生行政分野において、今後も薬剤師が中心的な役割を担っていけるよう、研鑽を積んでいきたいと思います。そのための後進の育成にも力を注いでいきます。

これが成功の分岐点

国主催の研修で多くの実践的知識と 仲間を得ることができた

入庁して最初に医薬安全課監視生産グループに配属された時に、国主催の長期研修に参加。実践的なカリキュラムで専門知識を養う機会になっただけでなく、全国に自分と同じように頑張っている薬剤師(新人薬事監視員)が多くいることを知り、励まされました。10年を超える今でも連絡を取り合い、他県の動向や困難事例の対応など、相談できる仲間ができました。

私にとっての働くテーマ

「自己成長感」「達成感」がモチベーションに

私の働くテーマは「自己成長感」と「達成感」です。新たな業務、役割に取り組み、やり遂げた時に自分の成長を感じ、それがまた次のステップに進む原動力になっています。大きな事業の成功に限らず、小さな成果でも、それを繰り返し積み上げることで、仕事へのモチベーションも高まり、やりがいも増していきます。

学生の皆さんへメッセージ

未来の選択肢を広げる挑戦を

学生時代はいろいろなことに挑戦し、薬学以外の分野の人ともたくさん出会い、さまざまなことを「感じる」ことが、未来の選択肢を広げるためにも大切だと思います。同時に、自分に何が向いているかは学生時代に判断できるものでもないと思います。県では、保健所、県庁、病院、研究など、入庁後に本当に自分に適した業務が何か、転職せずに探すことができるのが魅力です。

オフタイム

休日は子ども達と遊びに出掛けてリラックスしています。家族そろって球場で野球観戦することも楽しみの一つです。

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