2017年取材記事
刻々と変化する食品流通の現場 学び続ける毎日に大きな意義を感じています。
食の安全推進課 中央卸売市場食品衛生検査所
薬学部卒業 2009 年度入庁
私のCAREER
食品衛生監視員 副主査

中央卸売市場食品衛生検査所で、生鮮食品等の安全かつ円滑な流通確保を目的に、 監視指導や試験検査を行っています。

9年のCAREER

  • 1年目

    茨木保健所の
    食品監視課に配属

    飲食店やスーパー等の施設で設備や食品の取扱方法、衛生管理などをチェック。問題があれば改善指導を行う。腸管出血性大腸菌O157等の食中毒や感染症が疑われる事案にも対応

  • 3年目

    茨木保健所の生活衛生室
    食品衛生課に異動

    食品衛生法の許認可事務のほか、衛生講習会や食品衛生に係る情報提供及び相談に対応。東日本大震災の発生で、出荷制限された農作物や放射性物質に汚染されている疑いのある牛肉の流通調査も行う

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    府民や業者から直接問い合わせを受けたり、食中毒による営業停止を伝える立場になったので、気が引き締まると共に細菌や法律の勉強にもいっそう力を入れるようになりました。

  • 4年目~6年目

    守口保健所衛生課
    副主査に昇任

    前年と業務内容は変わらず、食品衛生法の許認可事務などを行う。100名以上を調査する大規模食中毒にも対応。5年目に副主査に昇任

  • 7年目

    四條畷保健所衛生課

    食品衛生法の許認可事務のほか、食中毒の調査や違反・不良食品等に係る調査などに携わる。2年間で9件の食中毒に対応

  • 9年目

    中央卸売市場
    食品衛生検査所

    セリの前に市場を巡回し食品業者の監視指導や、流通する食品の検査業務を実施。事業者や消費者への衛生講習会なども開催

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    ここがPOINT2

    各地の保健所勤務から、中央卸売市場勤務に。食品の検査項目は多岐にわたり、検査方法も日々進歩しています。検査のスペシャリストを目指して自分をレベルアップさせたいと考えています。

薬剤師としての知識を
身近な食の問題に活かしたい

 行政機関で働くという進路があると知ったのは、大学4年の時です。大学院進学も考えていましたが、大阪府の募集を調べるうちに、幅広い業務内容に興味を持ち、府民の健康を支える様々な業務を通して、自分自身も成長していけそうだと感じました。私は生まれも大学も関東ですが、親元を離れて自立したい気持ちもあったので、大阪府で働く決意を固めました。
 また、当時大きな問題になっていたのが、賞味期限の改ざんや原材料の不正表示といった食品偽装です。そんな身近な食の問題に、薬剤師の知識を活かして取り組んでみたいと考え、食の安全推進課を志願しました。

保健所での業務は
専門知識に加え交渉力が必要

 入庁後、まずは茨木保健所の食品監視課に配属。飲食店や介護施設など食事を提供する施設やスーパーに抜き打ちで訪問し、衛生管理に関わる監視や指導を行いました。
 他県で腸管出血性大腸菌O157が発生した際は、緊急対応として焼肉店やファミリーレストランなどを集中的に回りました。そんな時に問われたのが交渉力です。忙しい営業中に、必ずしも快く協力してもらえるとは限りません。ただ、食中毒を未然に防ぎたい思いは店側もこちらも同じ。仕事だからという事務的な対応ではなく、相手の気持ちや状況をできるだけ理解するよう努めました。訪問後は、自分の対応の評価を、同行した先輩職員に聞き、反省点は次に活かすよう心掛けました。
 食中毒予防の啓発活動にも力を入れ、食中毒について楽しく学べる子ども用のパンフレットも作成。子ども向けの啓発活動は継続され、10年経った昨年全国表彰されました。とてもうれしかったですね。
 食品衛生課に異動した3年目からは、食品業者への許認可や府民の相談対応が主な業務になりました。この時期に注力したのは、知識の補強です。食中毒等が発生した場合に重要なのは、被害を広げないための迅速な対応と正確な知識ですから、細菌や法律の勉強は自分がまず行うべきことと考え、様々な情報の蓄積に励みました。
 店舗などに営業停止の決定を伝えることも時にありました。なかには理解を得るのが難しいケースも。そういう場合も相手の身になって接しながら、市民の食の安全を守る責務を全うするよう心掛けました。一方で、こちらの指導に対し感謝の言葉をいただけたこともあります。分かっていただけた喜びと共に、この仕事に大きなやりがいも感じました。

社会人になったら
もう一度勉強し直す意識で

 現在は、中央卸売市場食品衛生検査所で、市場内の施設の衛生管理や食品の安全チェック等の業務に携わっています。具体的には、早朝のセリ前に巡回しながら、食品の温度確認、保管状態や表示内容、取り扱い方などをチェックしています。残留農薬や食中毒菌、環境汚染物質などについては、食品の一部を検査所に持ち込んで詳しく検査を行ったうえで、結果を基に業者さんに衛生指導を行います。
 食品業界は食中毒や異物混入など、問題が発生するたびに管理体制やルールが見直され、対応もその都度変わります。関係する法律も多く、日頃からの勉強は欠かせません。社会人になってもう一度勉強し直す、それくらいの心構えが求められるかもしれませんが、府民の安全と暮らしを守る非常にやりがいのある、意義ある仕事と捉えています。
 人生の長い時間を占めるのが仕事ですから、皆さんも気になる仕事があれば、積極的に情報を収集してください。企業や先輩を訪ねることもお勧めします。自ら一歩を踏み出すことは、その先の可能性を広げることにもつながります。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

専門以外に得意分野が少しでもあると、仕事に深みが出たり視野が広がります。他の分野にも積極的に興味関心を持ち、違う意見の人や会ったことのないタイプの人とも交流したいと思います。いつか、大阪府職員のうちの一人ではなく、唯一無二の職員として認められたいです!

これが成功の分岐点

ものごとの本質をとらえるように

食品衛生の分野は、学校で学んだ微生物、公衆衛生、化学、物理、分析、法規、統計などが広く役立ちます。一方で初めて経験することも多く、先輩職員や研修制度に支えられました。その際、ものごとを表面的ではなく、俯瞰で見ながら本質を捉えるよう心掛けたことが今につながっていると思います。

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