国民健康保険南丹病院組合 京都中部総合医療センター

業種 病院

資格取得

日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師
2024年取材記事
エリア全体でがん患者さんを支えることを目指し 知識や経験を伝え、現場に還元したい。
薬剤部 調剤課 調剤課長補佐
薬学部 2009年卒業

症例作成を通して
第三者の視点を意識するように

 前職でもがんのホスピスケアを提供していた病院に勤務しており、がん患者さんに関わる機会が多くありました。結婚を機に、京都中部総合医療センターに転職し、これまでの経験もありがん患者さんの多い病棟を担当することになりました。疼痛コントロールや抗がん剤の副作用管理などに積極的に関わる中、上司が「資格取得を考えてみないか」とアドバイスをしてくれました。私自身、いずれは資格を取得したいと考えていたこともあり、まずは外来がん治療認定薬剤師を目指すことにしました。
 一番苦労したのは、資格取得に必要な10症例の提出でした。査読をしてもらった人から、「患者さんを知らない読み手にはわかりにくい」という指摘を受け、以降はカルテ記入の際なども、誰が見てもわかるように客観性を意識するなど、日々の業務に活かせていると感じています。

幅広い業務で培った知識や
大学病院での研修が大きな力に

 さらなるステップアップを目指し、外来がん治療認定薬剤師に続き、範囲の広いがん薬物療法認定薬剤師の資格にも挑戦することにしたのですが、提出症例数も50と多く、また様々ながん腫を対象に、多角的なアプローチが求められるため、容易ではありませんでした。ただ当院では、ジェネラリストとして診療科を超えた幅広い知識を習得することを目指し、様々な業務をローテーションで行っているため、多様なケースに日頃から触れられていたことは大きな強みになりました。
 また、日本病院薬剤師会が認定する研修施設での実技研修が必須条件となるため、大学病院で3カ月間の研修を受講したことも、貴重な経験でした。特に論文検索など、より最先端の情報を広く効率よく入手する方法を習得したことは、大きな財産となっています。
 がん薬物療法認定薬剤師の資格を取得したこともあり、現在では外来がん治療室での患者さんへの説明のほか、化学療法運営委員会でレジメン申請の受付なども担当しています。また近隣の保険薬局向けの勉強会や薬薬連携に向けた連絡会などを通じて、問題点の共有やフォローアップシートの改善などにも取り組んでいます。
 これからは若手が資格を取得しやすい環境をつくることも私の役割だとの思いから、私の経験を伝えるとともに、外部機関に行かずとも自施設で研修を受けられるよう、それに必要となる指導薬剤師の資格取得にも挑んでいきたいと考えています。エリア全体でがん患者さんを支えられる体制づくりに貢献できるよう、今後も自己研鑽に励んでいきます。

ADVICE

後輩の皆さんへアドバイス

経験したことが力になる!

若いうちはいろいろな経験をし、様々なことを学んでほしいと思います。また憧れの上司を見つけ、困った時には「あの人ならどう考え、行動するか」と想像しながら対応するとよいと思います。

がん薬物療法3年以上従事、指導実績50症例以上などが条件
  • 学会入会

    日本病院薬剤師会の会員になる
  • 実務経験

    薬剤師実務経験が3年以上
  • 実技研修

    日本病院薬剤師会が認定する
    研修施設で実技研修を履修
  • 講習会

    日本病院薬剤師会が認定する
    がん領域の講習会、および
    学会が主催するがん領域の講習会
    などを40時間、20単位以上履修
  • 申請・試験

    がん患者への薬剤管理指導の実績
    50症例以上(複数のがん種)を提出
取得方法

がん薬物療法認定薬剤師の資格取得には次の条件を満たす必要があります。(1)薬剤師としての実務経験を3年以上有し、日本病院薬剤師会の会員であること。(2)日病薬病院薬学認定薬剤師であること。ただし、日本医療薬学会の専門薬剤師制度により認定された専門薬剤師であればこれを満たす。(3)病院または診療所に勤務し、がん薬物療法に3年以上、かつ、申請時に引き続いて1年以上従事していること。(4)日本病院薬剤師会が認定する研修施設において日本病院薬剤師会が定める実施要綱・コアカリキュラムに基づく実技研修を履修していること、または、研修施設において3年以上、がん薬物療法に従事していること。(5)日本病院薬剤師会が認定するがん領域の講習会、及び別に定める学会が主催するがん領域の講習会などを所定の単位履修していること。(6)がん患者への薬剤管理指導の実績50症例以上(複数の癌種)を満たしていること。(7)日本病院薬剤師会が行うがん薬物療法認定薬剤師認定試験に合格していること、などの条件があります。

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